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花屋な日々

花屋な日々

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2014.02.20
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カテゴリ:カテゴリ未分類
まだまだ凍り付いた雪がまったく溶けないこちら東京は青梅市です。

夜になれば道路は凍結して危険です。

どこに行っても どけた雪がてんこ盛りで、ホームセンターもスーパーも
駐車場に停められる台数がかなりいつもより少なく。

雪を置く場所がなくて、駐車スペースを埋めてしまっている状態。

この雪が溶けるのに
あとどれくらいの日にちがかかるのか…


今日、納めているスーパーに行ったら 青果の担当者がいて、

うちの花は青果部門が管理してくれているのだけど

いやぁ、雪まいっちゃうね~なんて話を少しして。


「あの雪で、花の入荷止まらなかった?」と聞かれ。

「花は入ってきますけど、、関東の農家さんの被害が大きくて今後がわからないですね」

「あー、そうなんだ、やっぱりハウスとか雪でやられちゃったのかなぁ」

「えぇかなり。いつも仕入れてる埼玉の農家さんのハウスなんて、9割壊滅らしいですし、お彼岸にも響くんじゃないですかね」

「お彼岸こぇー!」

「花の農家さんの被害状況、テレビじゃやらないですもんね」

「そういえばそうだね、野菜はやるけど花はやらないね」

「関東はやばいですよ」


なんて少し話した。



市場と電話でやりとりしながら、被害状況について聞いてみた。

埼玉の百合がかなり甚大な被害を受けた。

いつも、この生産者さんの百合なら、と思って買っていた方のハウスは9割倒壊。

それでも出荷をしてくれていて、
中には品種も等級もわからないものもあり。

品種も等級もわからないのは、多分だけど、
倒壊したハウスからかろうじて出荷できるものを箱詰めしたからではないだろうか、と思う。

つぶれたハウスの中から、出荷できるものだけをかき集めていれば、そりゃ選別どころじゃないと思うし。

いつもならきちんと品種別等級別に出荷してくる生産者さんだから、
よほどのことだろうと思う。
産地は今 大変なことになっているんだ。。

今売るべきモノ、来月を見越して育てていたモノ、
その9割が全滅って…
継続できるか否かの窮地に立たされているんだと思う。


今回、二週も続けて信じられないほど降った雪。

農家さんは文字どおり死活問題。


こんなに日にちが立ってから、ようやく少しずつ明らかになってきた被害状況。

ホント、この先どうなっちゃうの。


自然災害の影響によって「あれがない、これがない」と消費者が知るのはだいぶ先になるんだろう。

植物は 今日植えて明日出荷できるわけではなく

農家さんがコツコツと時間と愛情をかけて育んできてくれたからこそ 今店頭にその花がある。

だから乱暴に花を扱うお客さんには注意もするし、スタッフだったらなおさら容赦しない。

売れなくて泣く泣く捨てるときは「ごめんね」と一瞬黙祷する。

そういう想いの詰まった花。

本当に、悲しい。


農家さんには
なんの力にもなれない、心の中でお見舞い申し上げることしかできない。
せめて被害にあわれた生産者さんの花を、積極的に仕入れるくらいしかできない。


この先あとどれくらい、あの雪の被害が尾を引くかわからないけれど


みんな必死に頑張ってる。大切に育ててきたモノが目の前で一瞬で潰された 農家さんたち、本当に頑張ってる。

消費者のみなさんには理解していただきたいなと思う。

私のような花屋は売れないと嘆くけれど、
売るものがなくなってしまった生産者さんのほうが痛手は大きいに決まってる。

だから私は
頑張って頑張って頑張って
少しでもたくさん仕入れられるように

世の中のお金が少しでもうまく回るように

それが 助け合いだと思うし

やっぱここで
花屋がへこたれちゃダメだなと思うし



現実はホント厳しくて逃げ出したいときもあるけれど

踏張ろう、って改めて思った。


踏張ろう 私、
こんなところで倒されるな、って。





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Last updated  2014.02.20 22:38:52



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