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花屋な日々

花屋な日々

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2017.04.01
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カテゴリ:カテゴリ未分類


スマホからの写真が縦にならないのはまぁ仕方ないとして。。。

自宅に持ち帰ったのは巨大なコチョウランの鉢。

どこにあったと思います?

これ、、、

今朝、市場へ行った際、ごみ捨て場に捨ててあったのです。。


きれいな葉っぱ。生き生きとしてる。
花は終わっていたけれど、多分2~3万円で売られていただろう立派なコチョウラン。



市場では、よく色んなものが捨てられているときがあるけれど、
いちばん心が痛むのは
生きている植物が無残に捨てられているときだ。


先日も、ジュリアンとストックのポットがひどい状態で捨てられていた。
土はカラカラで、萎れかけていたものの、花もついていたし
あんまりかわいそうでお店に持ち帰って急いでお水をあげた。
ケースごと捨てられていたけど、なんとか生きていた2つだけを救出。

もちろん、売れるわけでもないし、
ただ、まだ生きていて、まだ、花を咲かせるのに、
今は、店の裏口の日当たりのいい場所に置いてある。
肥料をあげればまだまだ再生するはずだ。

なにも捨てなくてもいいだろうと思う。
生きているのに、どうしてこんなひどいことをするんだろうと思う。
せめて、天寿を全うさせてあげればいいではないか。

売れない状態になれば用なしか。



コチョウランはお祝い事によく使われる鉢物だけど、
その大きさや管理の難しさなどから、
花が終わればポイと捨てられる運命にある。
こんなに元気に生きていても、花が咲いていないそれだけで、その命を絶たれる。

コチョウランは、よく、企業などに贈られるケースも多いので、
その後の管理などはとてもずさんで、水さえもらえないこともよくある。
それでも花は、1ヶ月、2ヶ月、と咲いてくれて、
本来は丈夫な植物のはずだけれど、
また花を咲かせるにはやはり手間も時間もかかるし、
そこまで愛情をかけてくれる企業も、人も、なかなかいない。
なので、花が終わったらもう要らないものになってしまう。

お祝い事で、そのときだけ咲いていればいい、という発想。
あとは、迷惑な代物にされてしまう。


うちはしたことないけど、花が終わったコチョウランを、回収してる花屋さんもあるのかな。
回収したところで大きくて邪魔で手をかけていられないから、こうして市場に捨てるのかな。



でも見て、
こんなに生き生きと元気な葉っぱ、
生かしてあげたいとは思わないのかな。


うちとて、この巨大なコチョウランを置く場所もないし、
上手に育ててまた花を咲かせる自信など微塵もないけれど、

捨てられていたコチョウランを持ち帰ったのは
「生きているから」。



使い捨ての世の中。
命の使い捨てもいとわない。
それが命だと認識すらないニンゲン。

花が終わって用なしなら、最初から造花にすればいいのに。

生き物だから、捨てることは、殺すことになる。

生き物だから、水だって必要だし、おひさまだって必要だ。
愛情をかければ、花だってまた咲かせてくれるかもしれない。
もし花を咲かせなくても、葉っぱがこんなに元気なら、それでいいじゃないか。



市場のごみ捨て場に、生きた植物を捨てるのは
花屋の所業だ。

花を売る花屋が、こうして平気で花を捨てるのだ。


わかるよ?確かにコチョウランの大きな鉢は邪魔なのだ、
温度管理も難しいから、また咲かせるのは結構難しいのだ、
また咲かせたところで売り物にはならない、
それはすごくわかるよ?

でも、花を売る花屋が、こんなふうに、生きた植物を無下に殺していいわけないんじゃないの、って
私はやりきれないない気持ちになる。



ペット産業とどうしてもかぶる。

命の使い捨て。
命の浪費。
用がなくなればポイ!

流行りが終わって売れなくなった犬種は捨てる殺す。
ボロボロになるまで利用されて、産めなくなった母犬、母ネコは捨てる殺す。

買う側、飼う側もね、
飽きたらポイ!都合が悪くなればポイ!
そんなニンゲンはたくさんいる。



動物も植物も同じ、
言葉を持たないものたちに、ヒトは限りなく身勝手で残酷だ。




コチョウランは、美しく高貴で圧倒的な存在感のある花。
だけど、
もっともヒトの都合で利用される、悲しい運命の植物だと
私は思っている。




命の浪費や使い捨て。


ヒトはいつからそんな感覚を持つようになったんだろう。
そこに、罪悪感すら  ないみたい。



言葉を持たないだけで、
ヒトに踏みにじられ
虐げられ


こんなことを、神様はいつまで許すんだろう。


ごめんねコチョウラン。
今日からうちの子ですよ。
どうしたら君が快適に過ごせるのかわからないけど、
天寿を全うするまで、好きなだけうちにいなさいな。





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Last updated  2017.04.01 21:38:03



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