花屋な日々

実相円満完全

実相円満完全

実相円満完全

この言葉を唱えながら  茶畑の中 帰路についた。


まーちゃん、再びの貧血。

昨夜は元気に走り回っていたのに、今朝、変なところでうずくまっていることに気づいて顔を見たら
また血の気が引いて真っ白。

ぐったりとしていた。


かかりつけの動物病院は休み。
慌てて埼玉動物医療センターへ運んだ。

激混みの待合室、30人はいる。

問診票に記入しながら、近づいてきた係の人に

とにかく貧血がひどい、酸素室に入れてもらえないか、と頼んだ。
血液検査もするだろうから、待っている間に血液検査してもらえないか、とも。

酸素室には入れてくれたが、血液検査は順番待ちだった。
まーちゃんを預けてから２時間、３時間と時間だけが過ぎた。

ようやく呼ばれたのはもうお昼過ぎ。

かなり厳しい状況だと言われた。
２年前からの経緯を詳しく説明し、そうこうしてる間にもまーちゃんが心配で早口で話した。

重度の貧血、肝臓数値上昇、
その他諸々、よい話はひとつもなく。

入院をすすめられ、更なる検査が必要とのこと。

骨髄抑制が起きている、原因究明しないと治療ができないというので、
骨髄検査をしたところで治療はなに？と聞いたら
抗がん剤だというので断った。
入院したら、インスリン投与しながら三時間おきに血液検査、更に麻酔をかけて骨髄に針を刺し検査をすると。

大きな病院は、
今目の前の必死で呼吸している命より
検査をして原因究明に執着するんだ。

無理無理、連れて帰ります、とりあえずステロイドと強肝剤を打ってほしい、というと
原因が特定できないので治療はできないと。。。

仕方がないので皮下補液と腸の運動促進剤だけしてもらった。
血糖値がかなり高いのでステロイドは使えないと。。

入院を強くすすめられたものの、
入院そのものがストレスになって血糖値が上がってしまうから
そのために私は自宅に酸素室を用意したのだ、と
入院はキッパリ断ったものの不安は拭えない。
でも入院したら検査浸けにされる。
それではあまりにかわいそうだもの。

やっと私のもとに返ってきたまーちゃんは、驚くほど状態が悪化していて、倒れたまま激しい呼吸をしていた。
今にも死にそうな顔だった。

慌ててお会計を済ませて
慌てて帰宅した。
車の中で、ずっと、まーちゃんに向かって

まーちゃん、実相円満完全だよ、実相円満完全、実相円満完全、と話しかけながら。
するとまーちゃんは、倒れていた顔を少し持ち上げて私を見た。
私はずっと、そのおまじないを唱えながら帰宅した。


部屋に戻って酸素室に入れると、まーちゃんの呼吸はだいぶ落ち着いた。

やっぱり
おうちがいちばんだよね、
慌てて病院に連れていってごめんね、
明日の朝、いつものかかりつけの先生に診てもらおうね、と
まーちゃんをそっとそっと撫でた。


数値はかなり悪い。


何度も 乗り越えてきたじゃんか。

がんばろう、まーちゃん。

実相円満完全、だよ。