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今朝は朝の8時にお客さんのうちに。
持って行ったキャリーをだして、お客さんちのチンチラペルシャネコ ゆずちゃんをin。 日曜、年末、動物病院は激混みが予想されるため焦っていた。 するとお客さん、 「私、朝はこのサイフォンで入れたコーヒーを飲まないと始まらないの。あなたも一緒にどうぞ」 「あーありがとうございます、じゃあ一杯だけいただきます。ハイごちそうさまでした、では行きましょう」 「あら、私こんな恰好じゃ行かれないから着替えるからちょっと待って」 その間私はゆずちゃんを撫でたりしていたら 「ゆずちゃんが知らない人に触らせるなんて、あなたが初めてだわ、いつもはシャーって怒るのに」 とお客さん。 私のために朝ごはんも用意してくれていたが、食べてる暇はないので持ち帰らせていただいた。 そして、私のかかりつけの動物病院へ。 昨日、私が不在時に何度か来店したというそのお客さんは Hさんというおばあさんで、 例の うちのちゃぼうくんを 保護してくれ、と情報を寄せてきた人。 スタッフから、Hさんが店長宛に何度か来店してます、と言われ まさかまた この年末の忙しい時に ネコの情報じゃないでしょうね、と思っていたら 今度は 自宅のネコのゆずちゃんが、昨日の朝突然倒れてびっくりしたが、土日で病院もやっていないし 車もキャリーもないので病院へ連れて行かれない、どうしよう、という相談だった。 じゃあ私のかかりつけなら日曜もやってるから、私が車で連れて行くよ、ということになったのだ。 買ったばかりでまだ使っていない、ピンクの水玉のかわいいソフトキャリーを持って行ったら、 ゆずちゃんが気に入ったようで出たり入ったりしていたので しかたないので差し上げた。 これがないと、病院へ連れて行くこともできないでしょ、と。 年末で忙しいし、病院も混むから早く行って早く戻りたくて 朝イチで病院に到着するはずが、 おしゃれなコーヒーをいただいたりしていたもので、病院に着いたのが9時5分。 すでに4番目だった。 診察室に呼ばれ、先生に説明したのは私。 「昨日の朝突然、寝ていたゆずちゃんが起き上がろうとしたとき倒れて、右手がナックリングしたまま倒れて動けなかったので、抱き上げて撫でていたら数分で落ち着いて ご飯を食べだしたようです。心臓ですかね、脳ですかね、、12歳で、子猫のとき以来病院へかかったことがないので出来る限りの検査をお願いします、とりあえず血液検査と必要があればエコーも」 これねー。。。 お年寄りのHさんには説明ができないのだ。 私はなれているからテキパキ簡潔に説明できるけど、お年寄りはまず、ゆずちゃんがどんな子で普段はどんなで今日はどんなで、うちはどうで自分はどうで、、、と 要らない情報をやたら話したがるので要点がつかめない。 混んでいる病院で無駄に時間をおしてしまうのだ。 とくにHさんは要らぬ情報ばかりをやけに話したがるし。 で、私はHさんの説明を聞いたとき真っ先に肥大型心筋症を疑ったけど、そのあとすぐ起き上がったというのでもしかして脳か?と思ったが 先生も同じことを思ったようだった。 神妙にお腹を触診し、聴診器をあてた。 聴診器をあてている間もHさんはペラペラとしゃべるので、私が「しずかにしないと音が聞こえないよ」と制した。 で、採血。 エコーはまだしなくていいだろう、繰り返すようならエコーもしくはMRI, しばらく投薬で様子をみましょう、ということになった。 先生は右手のナックリングから左脳の異常を疑い、MRIを撮ったほうがいいけれど、 そこまで望まなければ・・・と言ったので私が 「Hさんお金持ちだしゆずちゃんにお金の糸目はつけないので、必要があれば紹介状を書いてもらって埼玉動物医療センターに私が連れて行きますので大丈夫です」と伝えた。 Hさんは慌てて「あらやだお金持ちじゃないわよ」と訂正していたが、 私が「何言ってんですか資産家なんだからお金はうなるほど持ってるでしょう」と言ったら先生も苦笑い。 「大丈夫、お金も問題はないです、ただ全身麻酔のリスクがこわいだけで」と付け加えた。 獣医にとって、飼い主がどこまでの治療を望むか、お金はいくらまで出せるのか、というのは大事な問題なのだ、動物に対する価値観はヒトそれぞれなので。 幸い、Hさんは「ゆずちゃん命」なのでお金の話は論外の人、よかった。 帰りの車の中で、一人暮らしのHさんに、くれぐれもゆずちゃんより先に死ぬことのないように、と念押しした。 ゆずちゃんを看取ったあとは、Hさんが入院しようが孤独死しようが構わないのだけど、と。 Hさん、「あなたって・・・いい人なのかなんなのかよくわからないわ」 「私はゆずちゃんが心配なだけですよ」 「それにしても、病院にまで連れて行ってもらって何かお礼をしないといけないわね」 「あ、さっきいただいたコーヒーと朝ご飯で充分です」 「そういうわけにはいかないわ」 「じゃあお花、いっぱい買って下さい」 「・・・あなたって・・・」 そんなこんなで病院も混んでいたので、お店についたのが11時半。 師走なんですよ、 花屋はカキイレドキなんでね、マジ忙しいんですよ。 まぁHさんの相談が、また どこどこにかわいそうなネコがいるからなんとかしてほしい、とかいう類のものでなくてよかった。 動物病院の先生は、私がおばあさんを連れて行くと 何か察してくれる。 前にも、老夫婦が飼育していたネコを病院へ連れて行く際 付き添ったり、 私が説明をしたり 説明を聞いたりしていた。 先生はもともと早口だし、私などにはとても簡単に早口に説明をするけれど、 今日は、Hさんにとても丁寧にゆっくり、やさしくわかりやすく説明してくれた。 ひとりではあるいは自力では病院へネコを連れてこれない高齢者。 説明が理解しづらかったり 忘れっぽかったり 車などの足がない場合なので、 代わりに私が代行するか 一緒に行くのだ。 今日はふと、 きっと、こんなふうに、誰かの助けがなければ 大切なネコを病院へ連れて行かれない人もいるんだろうな、と思った。 や。私ね、忙しいんですよ、年末なのでね。 もうゆずちゃん、年明けまで何事もありませんように。 うちの子達だけでもヒヤヒヤなのに、ヒトんちの心配までしていられないんですよ。 まだお店は、嵐の前の静けさ ということにしておこう。 このまま静かに大晦日を迎えないことを祈って。 今夜はお客さんから差し入れでもらった 不二家のホールケーキをまた ひとりでバクバク食べちゃうぞと。 メリークリスマス。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2017.12.24 18:41:45
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