花屋な日々

帰宅して真っ先にまるはちくんを確認。

まるはちくんはうちの玄関にいるので、必然的にそうなるのだが
何をかくそう保護してから36時間以上、まったくオシッコをしないので焦っていた。

明日の朝までオシッコしなかったら病院だわ、
どうぶつは72時間オシッコできないと死んでしまうと聞いたもの。
私など、24時間だってオシッコしないなんてあり得ない。
頻尿でハルンケアが必要かしらと思い悩む最近なのに。

と、まるはちくんのトイレをのぞきこむと

あったー！オシッコ玉があったー！でかしたまるはちー！

と思いきり頭をイイコイイコする。


ちび銀ちゃんを保護したとき、怒り狂っていた彼は24時間オシッコしなかったのだ。
やっと出たオシッコは、真っ赤な血尿で
私はもう半べそで病院へ駆け込んだ。

ストレスによる膀胱炎なのか、24時間もオシッコをがまんしてしまってそんなことになったのか、
とにかくネコはデリケートないきものなのでこちらも神経を使う。

幸いちび銀ちゃんはすぐに普通のオシッコになったけれど、
いまだかつて36時間もオシッコをしないネコなんて経験したことがないので
実はかなり焦っていた。


まるはちくんは、体調が悪そうでもなかったし、でれでれ甘えん坊ぶりを発揮しているし、ご飯も食べているし、
ストレスや緊張でオシッコが出ない感じではなかったのだけど

なんでか知らないけどとにかくトイレに興味を示さなかった。

やっとオシッコが出ておばさんひと安心。

ふぅやれやれ、、と部屋に入ると


ギャーッ！奏くんが吐いてるー！
と、今度は奏くんを見てあたふた。

ネコはよく吐き戻すいきものだけど、奏くんが吐くことはほとんどなく、以前、胃腸炎になったときと、キャンピロバクターのときだけだ。
お気に入りのいつものベッドに吐いてしまったので、ケージの中にあるハウスに引きこもっていた。
そのハウスを使ったのはなんとも久しぶりだ、ずっと、ケージの上のベッドにいたから。

そういえば最近食欲があまりなかったな、、とか
いやいや、でも昨夜は一緒に楽しく遊んだぞ、とか
あれこれ考える。
すぐに汚してしまったベッドを洗濯機に放り込んで、奏くんの様子を伺う。

ご飯を出しても食べないのはよくあることで、食欲にとてもムラのある奏くん。
だから昨夜ほとんど食べなくてもあまり気にしていなかった。
うーん、、もう少し気を付けて見なければ、と反省。

今夜は食べないかな…と思ったけど、好物の焼きかつおをほぐして目の前に出したら
それだけは完食してくれた。
少しほっとした。
いつものご飯は食べないけれど、食欲がまったくないわけではなさそうだ。
しかし騙されてはいけない。
具合の悪い子でも、焼きかつおだけは食べる子もいる。
フータもそうだった、
なので、奏くん、ロックオン。要注意だ。




うちは、たくさんの子達がいて、それぞれのお部屋で平和に暮らしているけれど
それぞれのみなさんのご飯を運んだとき、しばらく部屋にいて様子を観察する。

お薬入れたご飯ちゃんと食べるかな、
サプリは気にせず食べているかな、
あの子は食欲あるかな、
この子はカリカリと缶詰どっちが好きかな、と
しばらくは観察してから部屋を出る。
口をつけない子がいると心配になるので、観察は私の大事な仕事だ。
多頭だと、実際 誰が食べて誰が食べていないかよくわからなくなる。
トイレもそうだけど、怪しいなと思ったときは、ひとまずケージに隔離して、食欲とトイレをチェックする。
そうしないと、みなさんの体調管理ができないし
必要があれば検便もしなければならないので、ケージは必須で常に置いてある。
ケージの中で寝るのが好きな子もいるし、たいていはみんな、ケージの上で高見の見物が好きだ。



それでもやはり、見落とすときもあるし、体調管理は大変なのだけど
食欲とトイレだけはね、ホント、健康のバロメーターなので。


奏くんは一人部屋にいるのでその点何か変化があればすぐにわかる。

ダブルキャリアの奏くんの体調の変化に私は戦々恐々だ。

少し寒かった奏くんの部屋に、奏くん専用のオイルヒーターを置いてから
奏くんは嬉しくてゴキゲンだったのだけど。

毎日寒いから、、不安は尽きない。



家の中でさえこうなのだ、
外のネコはどれほど辛かろう、といつも思う。
オイルヒーターもないし、ホカロンさえないし、体調が悪くても、誰にも気づいてもらえない。
もし気づいてもらえたとしても、病院へ連れていってもらえる確率は低い。
辛さを隠すネコだから、明らかに体調が悪そうに見えたときは、実はもう相当しんどい状態になっているのだ。



あぁまったくもう、一体いつまで寒いのかしら、
この寒さ、ホント、頭にくるほど寒い。
寒波など早くどこかへ行ってくれと思う。



まるはちくんに安堵したとたん、奏くん。


春はもうすぐのはず。
おうちの子達も、お外の子達も、みんな、がんばろうね。