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カテゴリ:SUZUKI T350
とても安価なリペアキットがあったので、必要かどうか不明ながらも事前に仕入れてありました。
キット内のフロートチャンバー用パッキンは、CL72 の時と違って紙製ですが、 同じく仕入れてあった純正品に比べて、非常に柔らかく繊維が粗雑、すぐに切れそうな感じ。 加えてスローパイロットジェット1個の穴加工がズレて重複、マユ型になってます(写真左) 苦情申し立てにより、補充されました。 実は「輸出仕様の為、合わないかも・・」という説明付きのリペアキットで、 確かに、ジェット類の表記が違っていたし、特に劣化もないので、ここは既存品を使用。 これでキャブレターはひとまず整備済みとして、次は燃料コック(ストレーナー)をば分解。 四つ穴パッキン不良にて交換したいところですが、合うサイズのものが入手できないので、 NBR(ニトリルゴム)板にて作って代用。 ところが、このコックは負圧コックで、しかもゴム部品の不良等で完全には止まりません。 しかも「OFF」とか「STOP」のポジションが無く、現状ではフロートバルブが頼りとなり、 強制的に止める手段が無いとうのは実に不安です。 そこで「PRM」という負圧コックをパスして流すポジションがあるので、この際改造します。 負圧バルブ不良で、どっちみち止まらないので、いっそ「OFF」にしてしまうのです。 真ちゅうで盲栓を作って叩きこみ、これでOFFポジションの出来上がり。 これで、タンクよし、コックよし、キャブレターよし。 でもってイグニッションおん! 調子よくエンジン始動、しばらく暖気運転で放置。 やれやれ、、と思いきや、徐々に排気音が不調になり、、片方がオーバーフロー(^^! あらま、お掃除ミスったかしら?と再びキャブレター分解点検。 すると、フロートバルブが何やら嫌な手応え・・。 浮かべてみれば、ハイ、撃沈w フロート表面の肌荒れは思いのほか厄介な腐食で、見えないピンホールがありましたとさw 穴が小さすぎて、なかなかガソリンが排出されないので、あえて穴を広げて対処。 あとは、他の怪しい所を含めハンダで補修。 後日、新品を入手。 ところが、これまた違いが多く、特にフロート自体のボリュームが僅かに違いで完全に使用不可。 取りあえず修理したフロートを使います。 無事にエンジン再始動となったわけですが、その後度々オーバーフローしたり、直ったり・・。 何度か分解組立を繰り返したわけですが、リペアキット付属二ドルバルブの精度不良と判明。 撮影の仕方と向きを変えてみると更に良く分かります。 結局、既存のニードルは特に問題がないので、引き続き使用します。 いやはや、安いリペアキットは要注意ですね。 フロートチャンバーのパッキンは、早くも切れそうな偽物はやめて純正品を使用。 結果的に、リペアキットで使ったのは、スターターバルブとスローパイロットスクリューのみ。 ちと手こずりましたが、これで燃料系統の修理が完了なり。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2021年05月05日 09時26分39秒
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