南カリフォルニアの青い空

 　来月で娘が４７歳になります。この写真は私が４７歳の時。山の家の庭で

　サクランボを集めてるのです。義両親が大きな土地を買って家を建て、

　内装を前夫と私と二人で終わらせた家があります。娘が３歳息子が一歳の

　時に建てた家は、まだそのまま残ってます。両親から我ら夫婦のものになって

　今では、子供達のものです。　

  子供達は大学生で寮くらしでしたが、アルツの義母と、脳溢血の義父が住んでいたので

　二週に一度くらいのわりで訪ねました。私はフルタイムの主婦と、ピアノの教師。

　娘はキャリアウーマンで、三人の子連れのボーイフレンドと隔週ごとに子育てを

　してます。わずか３０年しかたってないけど、世の中は驚くべき変化をしてますね。

　個人のコンピューターは少なく、あってものろく、携帯もなし、ガソリンは

　１０分の１位の値段。

　１万ドルで、大きな土地が買えました。銀行は口座を開けると、色んなギフトをくれ、

　利子も５，６％、ガソリンスタンドでは、オイルチェックから、窓をふいたり、タイヤの

　空気をいれてくれたり、子供にオモチャをくれたりしました。テレビも、アンテナで

　見られたし、余裕のある生活ができました。今では、テレビもネットも月２万円

　くらい払わされます。銀行は無利子だけでなく、なんでもサービス料をとります。

　ガソリンは１０倍、それでいてセルフサービス。銀行も石油会社も、とんでもなく

　儲けてるのに、労働者の給料は、当時とあまりかわってませんから、

　彼等の生活はどんどん苦しくなってます。つまり、貧富の差が、すごく

　広がってるのですね。若くして家をもてたのは私の子供達の時代くらいで終わって

　るのではないかと思います。これじゃ、政治革命を起こす大統領候補者が出る

　のもうなずけますね。