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昔は【ニュース特報】というのは想定外の事が起きた時に号外として出て来たものだが、トランプが大統領になってからは毎日、いや時として日に数回テレビ画面にでてくるようになった。あまりにも頻繁なので、BREAKING NEWS! と画面にでても、もう何も感じなくなってしまっていて、それが私がトランプは悪の天才だと呼ぶ所以であることに気付いた。 調子に乗りすぎた男シリーズの最初に、赤ん坊の例をとってせつめいしたが、やってはいけないことをしても叱られなかった子が、そのまま大人になったのがトランプである。そういう子は叱られると嘘をつくようになる。そして嘘がどんどん上手になるが、それでも相手をだます事ができないと察知すると忍者の煙玉みたいなもので姿をくらまそうとする。 トランプが使う手(煙玉)は、他の事件を実際につくったり、でっちあげたり、とんでもない発言をしたりするのだ。ところが、人間の脳の悲しさは、そういう事を繰り返しされてると「あ、また始まった」くらいで通常化してしまうのだ。それが、筆頭にのべた悪の天才という意味である。 [*とんでもない発言の例:南米からの難民が国境を越えられないように、堀をめぐらし、ワニや毒蛇を放せ。それでも逃げたらライフルで撃て。そして非難されると「冗談がわからないのか」というたぐい。] そういう通常化された今日この頃、熟睡してるところに冷水をかけられたようなショックな事件が起きた。シリアとトルコの国境でKurds(日本語の発音はしらないからこちらの発音で書くとカーズ)と合同パトロールしていた米軍に撤退を命令したのだ! Kurdsは、米軍の味方でシリア国内ではアサドと対立してるグループだが、勇敢な兵士が多く、世界中を震え上がらせていたISISのコントロールに成功し、10,000人以上のISIS被拘禁者を管理していたのだが、アメリカの撤退によりトルコが「まってました」とばかりに国境に侵略、Kurdsの領域を爆撃しはじめたのだ。そのトルコにオッケイサインをだしたのがトランプである。しかも、国会を通さず独断で、前触れもなく、ある日突然にという無謀さ!前触れといえば、トルコの大統領に前の日に手紙を出しているが、それも事後承諾という形であった。 これも、私には煙玉にみえる。今、トランプはインピーチメント騒動の真っ最中、しかも今回は元、部下だった人々が次々にトランプの悪事の証拠を調査委員達に報告してる真っただ中。これでトランプ政権はお手上げだろうという究極に追い込まれている最中だからである。それにしても、多くの死者を出し大被害をうけてるKurdsこそ悲惨な立場にある。今まで行動を共にしていた米兵たちも、「エ?嘘だろう!」と思いながら後ろ髪を引かれる思いで撤退している。Kurdsの軍隊も「我々に、死ねというのと同じだ。うらぎられた!」「今までアメリカや、ヨーロッパの爲に何十万という人命を犠牲にしてISISを無くすための努力をしてきたのは、何のためだったんだ」といわれて、米兵たちも心を痛めてる筈。昨日まで一緒に行動していたのだから。 もうすでに、多くのISISが逃げている。全員が解放されたらどういう事になるのだろう。今までの苦労が水の泡! 「アメリカが援助してくれないなら、ロシアに頼むことにしよう」と、言いだしているから、一番喜んでいるのはプーチン。それにしても、一体、トランプはプーチンにどんな借りがあるのだろう。私には、トランプがプーチンに弱みを握られていて、怖がってるようにしか見えない。それは、また別の話題としよう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2019.10.18 03:24:13
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