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南カリフォルニアの青い空

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2022.06.22
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 アルハンブラと聞くと、先ず思いうかべるのは、私の大好きなフランシスコ・タレガ作のクラシック・ギター、Recuerdos de la Alhambra (アルハンブラ宮殿の思い出)。これは何十年、何度聴いても飽きない。その宮殿に行くことになったのだから、朝からわくわくしていた。 

 今日のガイドはアラブ系ドイツ人で、ドイツ語、英語、スペイン語とアラブ語を話せる人だった。
「アルハンブラって、どういう意味?」ときいたら、「赤という意味ですが、つまり、この宮殿の壁の色です」といった。薄いレンガ色みたいな色を言うらしい。




(アルハンブラは、この壁の色の事)

 時節がら、セキュリティーが激しく、パスポート、コロナのワクチン済カードのコピーをされ、荷物の中身を調べられてグループの入口からはいった。余談だが、グループ・ツアーの長所は、1時間くらいかかる行列の時にでも、別の入口から早めにいれてくれる事である。ガイドと一緒に短時間で回るからだと思う。早く入場できる替わりに、長くいたい場所でも、すぐ動かなければならないことはあるが、このガイドはその辺を良く心得ていて、次のミーティングポイントを教えてくれたら、自分のスピードで回れホテルまで自由行動だったので、時間的にはゆったりと見学できた。

 いつも思うのだが、エジプトやメキシコのピラミッドにせよ、奈良の法隆寺にせよ、中国の万里の長城にせよ、原始的な道具で100%手作りのしかも千年以上たっても残っている物件を作り出した昔の人間の英知には尊敬とか凄いとかいう表現以上の何か神秘的なものを感ずる。設計者のクリエティビティーは無論の事、細かい計算をするエンジニア、無限に近い経済力のある権力者、そしてその下ではたらく万という奴隷とか労働者、そして、その木工技術の繊細且つ正確なことには脱帽である。気の遠くなるような忍耐力をもった人間達の事、沢山の事故死や大けがをした人々のエネルギーの集まりを、写真をとりながら考えていた。今のインスタント・グラティフィケーションの時代では考えられない歴史である。





 砂漠地方では水が何よりも貴重であるから、水をふんだんに使うという事は、権力の象徴であり、それを示すがごとく、広大な敷地には沢山の池や、噴水、休みなく流れる水路がある。いくら王族にしても13世紀の砂漠地帯では無理な話、スペインだったから出来たことである。





 上にも述べたように、まるでレースのように、やわらかにみえる壁は全部、大理石のような石であるとわかって驚愕したことは、トレドのユダヤ教殿堂の話に書いたが、ここでは建物の内外の壁だけでなく天井にまで及び、その面積はトレドのユダヤ教会堂でみたもの数百倍もあった。







 メインの宮殿から離宮にいくと、風通しがよく寒いくらいであった。良くできたもので、ここは夏用につくったそうで、宮殿は半袖でも良いくらいだったのに、離宮は4月の末でもセーターやジャケットが必要であった。広大な敷地には今でも果物の木や野菜を栽培しており、その昔も恐らく食べ物は豊富であったろうと想像する。






 沢山オレンジのような実をつけた木が何百本とあって、これは食用なのか聞いたら、まずくて食べられないのだそうだ。というか、皮をマーマレードにするくらいだといったが、その昔は、別の果物の木だったのかもしれない。
 メインの宮殿も、離宮もドアが殆どなかったが、これは観光客に見せるために全部はずしたのだろうが、もしそのままあったとしたら、外側の廊下は明るくても、部屋はまっくらであったろう。明かりを入れるためにドアをあけたなら、かなり寒かっただろとか、いや、以外に中庭をふんだんにつかって、食事をしたり、客の接待などもしたかもしれないとか、色々想像を楽しんだ。
 ・・・・さて、先ほどからヘッドフォーンでくりかえし聴いている「アルハンブラの宮殿の思い出」を、そろそろオフにしよう。





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最終更新日  2022.06.22 13:16:52
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Re:スペイン紀行・11 赤い土色(06/22)   maki5417 さん
チケットに時間が指定されていたので、ほとんど待つことはなかったです。
個人旅行なので、時おり団体さんのガイドを聴きながらゆっくり見れました。

5月でしたが、コート姿の人がいました。
変わりやすい天候で、城壁の端に行ったら小雨に振られました。

本当は、城内のパラドールに1泊するのがよいのでしょう。 (2022.06.22 21:34:45)

Re[1]:スペイン紀行・11 赤い土色(06/22)   Hirokochan さん
maki5417さんへ

何処に泊まるのが一番良いかは、人それぞれでしょう。

我々のホテルは、ダウンタウンの一角にあり、買い物も
レストランのチョイスも、沢山あって、便利でした。

私自身は5★のホテルから、1★のホテル、サソリや、ゴキブリが走ってる★もないホテル、
砂漠や砂浜にテントという経験をしてますが、それぞれに
興味ぶかい思い出があり、知恵もましてます。
つまり、どこでも、寝る事ができる、サバイバルに強い種の人間です。
(2022.06.22 22:32:09)

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