これは予想外!本当に面白かった映画「デトロイド・メタル・シティ!」(以下DMC)
各所で面白いと評判になっていたので見てきました。が、いやはや、原作より面白いとはっ!
原作がある意味一発ギャグ的な内容ですが、映画はその短編の良いところを上手くオリジナルエピソードでつないで、なんとも爽快、かつバカバカしい最低の(いい意味で)感動映画に仕立て上げていました!
何と言ってもクラウザーさんはずるい!あの格好で日常生活に現れるだけで、そのシュールな映像に噴出してしまう。漫画より実写だけにその違和感が余計に引き立って上映中、映画館内を笑いが絶えない感じでした。
とはいえ、原作にもある根岸が自分の夢とのギャップに苦悩し、田舎に帰るシーンは母親とのオリジナルエピソードで膨らませたおかげで、わかりやすい形での「青春映画」にもなり、感動しました。もっとも、単なる感動話で終わらせず、最後に台無しにするのが監督の「原作をわかっているな!」というところですが。DMC信者の白シャツ黒ネクタイがすげえ美味しかったり。
残念なのが一部で声が聞き取りにくい役者がいること。「公然猥褻カット」とか原作を知っている人以外は聞き取りにくいよなあ。あと、低いデスボイズのため「レ○プ」とか「ファ○ク」という単語に原作ほどインパクトを感じなかったり。そこはわざと抑えて一般客を引かせないようにしているのかもしれませんが、ちょっと残念でした。
ですが、本当に「原作を知らなくても面白い!」満足感を味わえました。客層も女性が半分以上というのも意外でしたが。とにかくカルトなバカ映画の皮を被りつつ骨子のしっかりしたエンターテイメント作品。セリフが過激なだけにTV放送はムリそうですので、ぜひ映画館で楽しみましょう!GO TO D・M・C!
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