はじめての茨城空港 はじめてのLCC
伸び続ける航空需要、増え続ける国際線の利用者数、日本の海外旅行者の3/4は首都圏からで、今後羽田と成田だけでは足りなくなるんだと、その不足を補う首都圏3番目の空港なんだと、鳴り物入りで登場した茨城空港。ですが、事業仕分けの時期と重なったこともあり、必要ない! 無駄だ! という声も多く、採算がとれないんじゃないか、という懸念から、空港内に出店するお店もなかなか決まらず、就航する航空会社もなかなか決まらず・・・昨年、それはそれは波乱含みの、前途多難な出港と相成りました。 「茨城空港なんて誰が使うの~?」「だ~れも使わないよねえ~!」と、茨城空港の開港当初、私たちはみんな、口を揃えて言っていました。常総市からは、羽田も成田も茨城も、車での所要時間は殆んど同じ。電車で行くのなら、断然羽田が便利で、茨城は極めて不便。しかも、就航する航空会社もろくにないんじゃ・・・ほんとうに無用の長物なのではないか、大幅な赤字を垂れ流すのではないかと、誰もが内心思っていましたし、今でもそう思っている人が多いかと思います。 が、駐車場が無料であったり、格安航空で、お得な旅行ができたりと、少しずつその評価が上がってきているようで、黒字に転化したというニュースも耳にしました。ただいま運行しているのは、札幌便が1日2往復、神戸便が1往復、上海便が週5便。茨城や北関東から札幌に行くのには、たいへん便利なのだと、周囲は言っています。 今回、義父の卒寿(90歳)を祝おうと兄弟が札幌に集まることになって・・・調べてみたら、茨城→札幌の夕方の便が、スカイマークWeb割で、な、な~んと、5,800円5,800円ですよ~で、茨城空港を使ってみようか、話題のローコストキャリア略してLCC(格安航空)を使ってみようかということになりました。 羽田空港まで車で行く場合は、首都高の混雑が読めないので、かなり余裕をもって、早い時間に家を出なければなりませんが、茨城空港までは、混雑する場所もないので、その点気楽です。まるで駅みたい と驚く人もいますが、たしかに空港というよりは、駅ビルのような感じです。小さな飛行場なので、迷うこともなく、チェックインもスムーズです。 というわけで、先週、私たちは機上の人となったのですが、まず、びっくりしたのが、乗務員さんたちの服装。お揃いなのは、スカイマークのロゴのついた紺色の半そでポロシャツだけで、白いジーンズあり、黒いスカートあり・・・と、あとは私服。動きやすそうな服装でした。ヘッドホンや新聞・雑誌、飲み物等のサービスは無く、飲み物は100円ぐらいで機内販売されていました。徹底したコストカットで、値段を下げているのですね。不便なことは何もないので、安くて有り難い 安全でさえあれば、快適でさえあれば、OKですよねえ 機体は、まだ新しくピカピカで、稼働率は、往き8割から9割、帰りは、満席。揺れを感じることもなく、快適な空の旅でした。5,800円だったら札幌も遠くはないですね 北海道から茨城に出張で来られるお客さま選択肢が増えましたよ~ 常総市までお越しになるには電車やバスでは不便ですが、水戸駅やつくば駅、東京駅などには直通のバスが運行しています。東京、茨城空港間のバス運賃は、航空機利用者は500円だそうですよ。 茨城空港の詳しい情報はこちらをご覧ください。