バリ島 夕焼けとケチャ
初めてバリに行く旅行者に、バリは何処が一番お勧めですか?って聞かれた場合、ボクは間髪いれず『ウルワトゥ』って即答してしまう。何回行っても、いつ訪れても、その表情が万華鏡のように変化していて厭きる事がない。そして、島である認識と、この世にこんなにきれいなものが存在するんだという意識を芽生えさせるには最適な場所だ。まずはお寺から。作法に則りスレンダンを腰に巻き、階段を登って行く。奥の突端まで行くと、そこにはパノラマで広がる海が。下を見下ろすと砕け散る波が。ここで日本から連れてきた重い心の禊が行われるのだ。観光客は口々に、オクターブ高い歓声を上げることになる。海の色が、雲の流れが、岩肌の濃淡が、自然は生きていると肌に訴えかけてくる。暫くこの大自然を堪能したら、ケチャ会場に足を運ぼう。ラマヤーナ物語が演じられる中、何と言っても背景がいい。スパンと抜けて、大自然がバックの舞台で、迫力のあるケチャが繰り広げられる。日がどっぷりと暮れて漆黒の闇が訪れる頃、ケチャがライトアップされ、土色に染まった踊り手たちが浮かび上がってくる。いよいよクライマックス。ココナツの繊維に火が点けられ、ハヌマンが裸足で火を蹴散らしてゆく。終演に体が反応しないほど,感動が椅子から立ち上がることを許さない。大自然の移り変わりと、自然と一体になったケチャダンス。これぞバリって、思っています。初めてバリの地を踏んだツーリストが、バリの真髄を垣間見られるプロローグ。ウルワトゥはバリの最初のページに君臨していて欲しい。バリがだ~い好きな人はココ押してくださいね♪バリがいつまでもステキな島でありますように