カテゴリ:展覧会
http://gallerymorningkyoto.com/2015exhibition/shinoharaminami2015.html 私は自身の日常から切り離せない要素である「ゲーム」をキーワードに制作を行っている。 テレビゲームは一見切れ目のない空想の世界に見える。 しかし、その世界は完全なる空想ではなく、現実の場所・ものや、過去の遺物などから発想を得たものが紛れ込んでいる。 私はゲーム内の世界観にハサミを入れ、切り分けて、発想の元になったであろうモチーフ(subject)の資料・写真や、類似物に置き換える。そして置き換えたものをキャンバス上で再構築する。そうすることで、既視感のあるモチーフと、それらが繋ぎ合わされて再現されたゲーム空間との齟齬を生み出そうと試みている。 ゲーム世界を巡った記憶を元に画面を構成し、視点・経験を筆跡に残し、連作にすることによってエリアチェンジを繰り返していく。そして鑑賞者には、自分がフィールドを巡った軌跡を、作品群を通して追ってもらいたい。/篠原 南 SHINOHARA Minami 1990年生まれ 2014年 京都市立芸術大学大学院美術研究科絵画専攻油画 修了 グループ展 2013 FOCUS(TEZUKAYAMA GALLERY,大阪) 2012 アートピーポーマッピン(京都市立芸術大学ギャラリー@KCUA,京都) 2010 四条ストリートギャラリー(京都) 昨春の大学院修了後、初個展。 展覧会テーマの「麒麟」は伝説上の生き物であり、また、作家が日常体感しているオンラインゲームに登場するモンスターの名前。 自身のリアルの象徴としてピックアップされます。 「日常」であり「あたりまえ」であるゲームのなかの光景と記憶が油絵の具というメディウムを使って絵画化されています。 ゲームを体験したことのない者にとってはひとつの現実の光景として捉えられ、その色彩、筆の疾走感は世代を越えて饒舌です。 ご高覧ください。/ギャラリーモーニング お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
May 30, 2015 03:48:02 PM
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