本日のDIY(イヤホンケーブルのコーティング)
本日の修理は、イヤホンケーブルの絶縁コーティングです。イヤホンといっても、普通のイヤホンじゃなくて、今回のは「美聴だんらん」というポケット型補聴器の専用イヤホンのもの。ケーブル全体のゴム被膜が劣化している状態で、全長に渡って下記のように中の線が見えちゃっている状態。イヤホンに流れる電流なんてたかが知れてるので、絶縁しなきゃと焦る必要はないですし、そこまで心配するなら買い替えなさいよという話なんですが、専用設計のイヤホンで、ジャックがこんな形してるので、汎用品のイヤホンは使えません。補聴器本体を購入すると、諭吉さんが数枚飛んでいくので、流石に躊躇してしまいますな。でも、取説調べてみたら交換用部品としてイヤホンが単体で用意されてました。(品番OPT-PE-200 小売価格:5,500円)そもそも断線気にする前に、イヤホンの汚れ気にしなさいよ、って話でして、イヤーピース外してみたら、ねっとりと耳垢がついてました。2枚重ねのフィルターもジュクジュクと湿っている状態だったので、きちんと清掃してあげます。私も普段イヤホン使って音楽聴いてますけど、少なくとも週イチくらいのペースで清掃してますよ。さてさて、本題のケーブルの補修ですが、いくつかやり方があります。熱収縮チューブを使うには、両端のイヤープラグとジャックが大きすぎて、ケーブルの細さに対応する熱収縮チューブが入らないので×。紫外線硬化樹脂で、接着剤として売っているBondicも、使用用途の1つとしてイヤホンケーブルの被膜補修をあげてますけど、Bondicって固まるとなんとなくペタ付くので、ケーブルの補修には不向きだと思っています(経験者)。しかも今回はケーブル全長に渡っての補修になるので、ますます×です。絶縁テープ(ビニールテープ)でグルグル巻きにする方法もありますが、それだとケーブルの柔軟性が失われてしまうので×。ラバースプレーは使用できそうな気がしますが、細いケーブルに広範囲に広がるスプレーを吹き付けるのって、効率悪いんですよねぇ・・・。しかもケーブルは普段触る部分なので、耐久性を考えると今回は×でしょう。で、どうしようか悩みましたが、今回は液体ゴムのPLASTI DIPを使用することにしました。液体ゴムのPLASTI DIPは、塗布した後で硬化させるとゴムの被膜になるというものです。産経創業 4521208993049 プラスティ・ディップ 液状コーティングゴム 200ml ブラック液体ゴムには水性のものもありますが、水性の方は絶縁できないので、今回は油性のPLASTI DIPを使います。で、今回は、そのPLASTI DIPにイヤホンを漬け込んでやろうかと。というわけで、イヤープラグ側とジャック側をマスキングしたら準備完了。手に付着しないようにゴム手袋をした後で、PLASTI DIPの缶の中にイヤホンを漬け込みます。全体的に漬け込んだら、缶から引き出して・・・伸ばした状態で吊るして乾燥させます。4~5時間もすれば固まってくれるので、全体をチェックします。一部、ダマになって固まっている部分や、空気が入ったまま固まってしまった部分があるので、カッターで切り取って、部分的にPLASTI DIPを塗って再補修します。で、再び固まったら完成です。多少凸凹している部分がありますが、ケーブル自体の柔軟性はしっかりありますし、もちろん絶縁もしっかりできています。PLASTI DIPって、DIYでは使用する頻度があまり高くないのですが、持っているといろんなことに利用できそうなアイテムだと思います。ただし、一度開封すると十分に密閉しておかないとすぐに固まって使えなくなってしまうのが欠点で、私自身、これまで何度もそれでダメにしてしまってます(涙)。今回も一応、使用後に厳重に封をしましたが、次に使う時まで固まらずに残っているでしょうか・・・。