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2003.11.14
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カテゴリ:書籍と雑誌
深夜放送の中島みゆきファンは多かったと思う。
歌とのギャップがおもしろかった。
「あくしゅ券」と聞くたびにどんなものか不思議に思っていました。
半年ほど前、ヤフオクに出ていました。
100円から入札スタートで、29入札。
落札価格は34,500-でした。
そう、3万4千5百円!
驚きました。
私は画像だけ拾っておきました。
こういうものだったんですね、「あくしゅ券」。
ちゃんとナンバーがふってあります。

中島みゆきのあくしゅ券

夜明け前の吉野家で、ひとりぼっちの青年がやりきれない思いのぶつけどころもなく夢見る「狼」とは何なのか?
避暑地で顰蹙を買うはすっぱな「あたい」を見守るのと同様、中島みゆきが狼予備軍に注ぐ視線は意外に温かい。

救いようのない暗さと評された70年代末の中島みゆきだが、実は他者に対しては優しく温かい歌が多い。
人生の応援歌なんです。

ユーミンに比べてみゆきさんはコアなファンが多かったと思う。
だから、いわゆるみゆき本が多い。
語りたくなるのだろう。
で、たいていはクソ本です。

山月記唯一、天澤退二郎さんの本だけが、良かった。
『中島みゆきを求めて』。
尾崎翠全集を出している創樹社から80年代前半に出た本なんですが、今は河出文庫に入ってます。

今とは違う独特の世界を作り出していた中島みゆきさんに論客天沢退二郎がメロメロになっている様子が正直に書いてあって、実に微笑ましいです。

超ロングセラーとなった中島みゆき「地上の星」はわからんでもない。
だけど、これをカラオケで歌って目をうるうるさせるオジさん&オジイさんは、やっぱダメだ。

本当にごくわずかしか残っていないナケナシの元気を搾り出すような、殺人ソングではないかしら。
そこで元気出したら、もう死んじゃうのに~、みたいな。
あ、「腹上死ソング」?

あの紅白歌合戦の黒部中継、見ました、見ました。
すごかったですねえ、あの中継。
歌唱中継としては最悪の場所ですよ、あんなトンネル。
最初に少しハウリング出しただけで、後は全然なかったですよね。

あれ、どうやって吸音してるの?
ホント、すごいよね。
歌詞間違えたらあわててテロップ消すのも、局舎の方でがんばってるオジさんを想像させました。
(本当はオバさんやお姉さんかもしれないのに)
もう現場は「プロジェクトX」の主人公になり切ってますね、絶対。

仕事を終えてから、職場で「山月記」を読む。
短編なのですぐ読める。
本当は音読した方が良い作品なのだが、恥ずかしいのでMDを聴きながら黙読。
胸に染みました。

俺は詩人になるはずだった。
最後に吠える声は、獣の咆哮でしかない。

中島敦という作家は、最初に高校教科書に採用された時には、無名だったそうです。
第二次大戦後おびただしい数の小説が教科書に採用されながらも、すぐに消えてしまい、いつしか定番ともいえる作品が決まっていきました。
たとえば夏目漱石「こころ」、森鴎外「舞姫」。

その「こころ」や「舞姫」よりも採用頻度が高いのが、中島敦「山月記」なのだそうです。
国語教師に人気のある作品なのでしょう。
気持ちはわかります。

ちょいとamazonで検索してみると、各文庫で出てますね。
普通は「李陵」「山月記」は入っているので、他に何が入っているか、解説は誰なのかが選ぶポイントかな。
カバーのデザインなんかも重要……か?

最近中年男が女子高生に変身するマンガ(江口寿史)を読みましたが、変身譚というのはなぜこうも人の心を惹くのだろう。
コメディでも悲しいのな。

時間に関する感覚が世間と隔絶している場合は、これも変身みたいなものです。
北村薫さんの『スキップ』なんてのはそうだよね。
ある朝目が覚めると、女子高生がオバサンになっている。
これは実に悲劇ですが、そこをなんとか心暖まる物語にしてしまうのが、作者の力。
お、そういえばこの人、国語の先生でしたね。

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Last updated  2004.11.04 02:56:27
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