おねえちゃんがマカロニグラタンを作ってくれました
この秋は少し、勉学の秋にしようというわけでもないのですが、ミュンヘン市主催のカルチャーセンターVHSで、全5週にわたって、Illustratorのコースに通うことにしました。毎週火曜日、夕方6時から9時まで。小さい子供のいる家庭で、おかあさんが夕方でかけるということは、事前のベビーシッターの手配がないとできることではありません。6時に市の中心街のお教室にいないといけないということは、わたしは5時過ぎの電車に乗っていかないと間に合いません。5時前には誰か、チビたちを見ていてくれる人が必要です。うちのダーリンは、仕事から帰ってくるのがいつもだいたい7時ごろなので、これは間に合わん。で、こういうときに助かるのが、16歳になったおねえちゃん。ドイツでは女の子たちは14歳ぐらいから、近所の小さい子供のベビーシッターをしてお小遣いを稼いだりするのは当たり前。16歳なら立派なものです。おねえちゃんは平日は元ダンナのところにいることになっているのですが、お願いして学校が終わってからすぐにきてもらいました。来るなり、「じゃあ、今日の晩御飯何作ろうか? ブロッコリーとパスタのグラタンはどう?」と聞くので、「冷蔵庫に昨日買ったひき肉があるから、それ使ってくれる?」といいますと、「では、マカロニ・グラタンにしましょう」ということで、ちゃんと自分でスーパーに行って足りない材料を買ってきました。おねえちゃんはここ3,4年、ドイツでは疫病のように恐れられているティーンエイジャーの思春期症候群まっさかり。親としては、お先真っ暗な気持ちになるぐらい、いろいろと心配することも多かったのですが。いつのまにか、こんなにしっかりと成長してくれていました。わたしは、おねえちゃんの父親である元ダンナとは、彼女が7歳のときに別居、さらに2年後の離婚。その後も再縁、新しい生命の誕生という、ジェットコースターのような人生の浮き沈みを短期間のうちに駆け抜けまして、その間母親として、決して十分なことはしてあげられなかったのだけれども。明けない夜はない。前を向いて生きていれば、いつかは笑顔が戻ってくるものなのですね。そうですよね、ピケルさん?(いきなり指名してすみません。ピケルさんとは、いつかバーボンでも飲みながら、いっしょに越し方を語り合いたいです)帰宅してから、まだほんのりと暖かいグラタンを食べました。はしっこがちょっとこげていたけれど、激ウマでしたわん。