ノロとペストとジンジャーと
ここ2週間ほど、ノロの嵐が吹き荒れる我が家。13歳のおにいちゃんを皮切りに、2歳のプリンチー、6歳のプッチー、40ン歳のダーリンと、みんなかわりばんこに病に倒れました。わたしはなんとかまぬかれたまま、ノロヴィールスが家族のメンバーを一巡して、やれやれこれで終わったかと思いきや、今週火曜日の夜より、またプッチーとプリンチーが発症。プリンチーは比較的軽くてすみましたが、今回のプッチーの症状は重かった。二日間ほぼなにも飲んだり食べたりできない状態。いえ、本人としては、のどが渇いて、おなかもすくので、刺激がなく、消化のよさそうなものを飲んだり食べたりするわけなのですが、それがすぐ出てきてしまうんです。見てるほうがかわいそうでした。ぐったりとしたプッチーを看病しながら、ここでわたしまで倒れたら、全員討ち死にだよねー、でもわたしは大丈夫、と自分で自分に言い聞かせながら、いつも頭に浮かんでいたのは、ペストと泥棒の話。 ↓「4人の泥棒の酢」17世紀にフランスでペストが猛威をふるったとき、4人の泥棒がペスト患者の家々を略奪してまわったが、彼らは奇跡のようにペストにかからずに済んだ。とどのつまりは捕まり、死刑を宣告されたのだが、どんなふうに恐ろしい病気から身を守ったのか、秘密を明かせば赦免すると約束された。悪漢たちは細菌を殺す強い力を持った薬草と精油入りの調合酢を使ったのだという。その酢のなかにローズマリー、アンゼリカ、セージ、ミント、ラベンダーが入っていた。ほどなくこの酢が模倣され、いたるところで作られ家具や家の壁、その他多くのものに振りかけられた。 (スザンネ・フィッチャー・リッツィ「天の香り」より)天の香り実はわたくし、毎朝しょうが紅茶をいただいているのであります。金時しょうが100g生姜紅茶・お料理にも!【京のくすり屋】ドイツには、こんな便利なパックに入ったものは売っていないので、毎朝自分でしょうがをすりおろし、いれたて紅茶に蜂蜜とともに投入しているのですが。テーオー 生おろししょうが 1kg(クール便)(こんな瓶詰めも便利そうですね。)これがノロヴィールスを遠ざけたのではないかと。スパイスの薬理効果を上手に使いアユルヴェーダでも、ジンジャー・パウダー、つまり生姜は、中でも偉大なる薬だそうでして、老若男女、だれでも気軽にとれる、もっとも有益なスパイスといわれているそうです。消化力を高め、体を温める働きがあるので、体が冷えがちな冬には、特に頼りになるスパイスです。また、しょうがは、お鮨屋さんでガリとして出てくることでわかるように、殺菌効果もあります。このダブルの働きで、ノロを寄せ付けなかったのですね。ジンジャー万歳!スパイシーで引き締まった香りエスプリ・ド・ナチュール/ジンジャースティック