タンゴ・アゲイン
子供のときからダンスが大好き。日本でもバレエ、ジャズダンス、タップダンス、ドイツに来てからも、度重なる妊娠・出産の合間を縫って、バレエや社交ダンス、タンゴ、インド舞踊など、かじれるだけかじってきました。で、今回8年ぶりにアルゼンチンタンゴで復活のきざしです。というのも、うちのダーリン(ダンスはズブのシロート)とは数年前から、いっしょにダンスを習いに行こうねー、ということで話がまとまっていたのですが、その頃はプッチーもまだ小さかったし、その後思いがけなくプリンチーまで生まれることになりまして、話ばかりは盛り上がっても、実際問題として、なかなか実現にこぎつけるにいたっておりませんでした。それでも、末っ子プリンチーも11月で2歳になることだし、ダーリンのおなか周りも、増えこそすれ、いっこうに減る気配がないので、ここはひとつ健康増進のためにも、重い腰をあげようかということになってきました。で、まずはお試しコースへ。ここ数年のアルゼンチンタンゴのブームで、ミュンヘン市内にもタンゴ関連の学校が5,6軒はあります。そのうちの、うちからもそれほど遠くない、ノイハウゼン地区にある、エル・コラソンなるタンゴスタジオへ。ここは、マヤとダニエルのお二人が経営する、開校して9年目の、こじんまりとしたスタジオ。生成りのホワイトを基調に、ところどころゴールドをアクセントにきかせたインテリアもおしゃれなフロアは、5,6組も踊ればいっぱいになりそうなかわいらしさです。5ヶ月の赤ちゃんがいるという、ほっそりしたマヤも、「今日が子供ぬきでスタジオに来ることができた初日」ということで、親近感を覚えます。8時から1時間ほど、他の3組の初心者カップルといっしょに、タンゴの手ほどきを受けました。わたしは、9年ほど前に、タンゴは1年ぐらい習っていたことがありまして、踊りだせば体が覚えている、という感覚なのですが、ダーリンはなにせ、正真正銘のダンス初心者。向き合ってわたしの左手をダーリンの方に置き、右手はダーリンの左手にあずけて、主に女性がバックする態勢で踊るのが基本なのですが、一生懸命なあまり、額に汗を流して黙々と前進するダーリン。まるでブルドーザーに押し出されているような気分ですが、リズム感は悪くありません。これなら、練習次第では、二人でショーダンスのように華麗なタンゴを踊る夢もかなうかもしれません。ひととおり終わったあとで、ダンスフロアに併設されているカフェコーナーでちょっとくつろぎながら、スタジオのコース案内を見るダーリン。気に入ったようです。9月はいろいろと予定があって忙しいので、10月から通いたいね、ということで話がまとまり、楽しみがひとつ増えました。さっそくタンゴ用のシューズがほしいなあ。