カテゴリ:読書
酒井穣さんのはじめての課長の教科書を読みました。
中間管理職としての「課長」の役割、特にマネジメント面について記載されており、参考になる部分もところどころありました。 ただ、残念なのは、現場感覚と大きくずれている部分もところどころあった点です。例えば、「出張費を使いきる」などは絶対にやるべきではない事項ですし、「オフサイト・ミーティング」を平日にやれるような余裕のある会社は今は存在しないのではないでしょうか。 また、実際の「課長」で、部下のマネジメントと上への報告をやっているだけの方は皆無に近いと思います。それだけで給料いただいていたら今の時代、給料泥棒と言われると思います。 現代は、多くの企業で、課長のみならず、部長クラスまでもが、「プレーイングマネージャー」の業務をこなさざるを得ない状況であり、この「教科書」には書かれていない事項が非常に重要だったりします。 つまり、如何にして、限りあるリソースの中で、マネージメント業務と、自分が主担当となっている案件業務とのバランスをとって進めるか、この点は多くの課長・部長クラスが悩んでいると思います。 更に、「教科書」というタイトルがついているのですが(売れた要因の一つでしょうね)、その割には「体系的」に書かれていない点は残念です。 ただし、文章はシンプルかつ明快で、非常に読みやすく、理解しやすい本ですので、皆さんも一度読んでみてはいかがでしょうか。 参考にできる部分は柔軟に取り入れ、できない部分は自分で考えるための材料に使う、というのもこの本の使い方としてよいと思います。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009.10.16 13:46:03
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