ある意味忘れられない記念日。
あんな恐ろしい1日はなかった。
気づけばあれから一年。。。
一年前の9月9日になる数分前・・・。
私は、二階のベランダで一服中。
一階から、ドンドンと壁を叩く音。。。
階段を降りると、嫁さんがのたうちまわってた。
「痛い!頭が痛い!」
何が起きてるかわからず、一瞬ぼう然とし。。。
「大丈夫か!?」
「痛い!!!」
嫁さんのあんな姿見たことない。
というか、他の誰にしてもあんな姿見たことない。。。
救急車を呼んで。
寝てる子どもたちを起こして、留守番させて。。。
「すぐに、○○ちゃんのとこに電話して!お父さん、お母さんを病院連れて行くし!」
寝ぼけ眼ながら、ただならぬ空気で子どもたちが泣きそうな顔をしてた。。。
そこから、救急車へ。
救急隊の人が、受け入れ病院を探していた。
「○○病院に行きます!」
そこは、前々から評判のよくなかった病院。
そんな状態なのに、嫁さんが「えっ、イヤや!」って言った。。。
「そんなこと言うてる場合か!」
そんな状態で、文句を言える嫁さんが、ある意味すごい!と思ったよ。。。
その病院で、驚く説明を受けた。
「くも膜下出血です。もしかしたら、最悪のことも・・・。」
暗い病院の廊下で、一人頭を抱えた。。。
「マジか!そんなことがあるのか!?」
そのあたりで、やっと子どもたちのところへ電話できた。
夜中2時ころだったな。。。
「電話したか?」
「○○ちゃんところ、誰も出てくれへんねん・・・。」
えっ!?
そんな夜中になかなか連絡できないか。。。
急いで、両方の実家に電話した。
絶句してたなぁ、じぃじもばぁばも。。。
その病院では、手術ができないから、大きな病院へ。。。
また、救急車に乗った。
そのときは、嫁さんは、落ち着いてた。。。
でも、いつ爆弾が破裂するかわからないってことで、先生も同乗してくれた。
それほどなのか・・・。
大きな病院について、夜間救急外来待合室で。。。
そこでも、言われた。
ご家族呼んでくださいって。。。
再度、ぼう然・・・。
しばらくして、嫁さんの親が来てくれた。。。
朝5時すぎだったか、手術に入りますってことになって。。。
昼前まで手術がかかった。。。
それが一年前。
これすべて、ノンフィクション。。。
私が経験した恐ろしい1日。。。
それから一年。
現在の嫁さんは、ほとんど普通になった。
後遺症もなく。。。
若いからよかったのか、早く気づけたからよかったのか、それとも私の日ごろの行いなのか。。。
まあ、どちらにせよ、強運だったのかもしれない。。。
親や、兄弟、会社の仲間、近所の人たちみんなに支えられた。。。
あんなにありがたいと思うことはなかったよ。。。
ここまで回復したから、笑い話を。。。
あれほど、とにかく命さえ助かればいい、何も贅沢言わないよ、何とか生きてくれ!って思ってたのに、一年もしたら、ケンカしたり、ムカついたりしてる。。。
いい加減なことだよ。
あの気持ちはなんだったんだろうかとね。。。
これが平和なことなんだよね。。。
普通にムカついて、ケンカしてるぐらいがいいんだよ。。。
この先、何も望まない。
子どもたちも含めて、普通に暮らせればそれでいいよ。。。
普通が一番だよ。。。
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