タイ旅行2 空港からホテルまで
着陸態勢に入り、客室乗務員の指示でずっと下ろしていた窓のシェードを上げると外の光がとても眩しい。ようやく目が慣れて初めて見たタイの景色は一面に広がる綺麗な田んぼの緑でした。 徐々に高度が下がってきて滑走路が見えてきます。もう人生で数え切れないほど飛行機に乗っていますが、いつも着陸までのこのわずかな時間は「このぐらいの高度まで下がっていれば、万が一事故にあっても助かるだろうか」などと考えてしまい緊張します。 スワンナプーム国際空港は想像よりもずっと大きな空港で驚きました。今後滑走路の本数が増えてくれば、成田や羽田は完全に負けてしまうかも。 飛行機からボーディングブリッジに入った途端、いきなり別世界に来たような暑さに吃驚。大勢の人で出口が詰まっていて行列がなかなか進まず、人いきれで体感温度は40度ぐらい??あっという間に汗だくです。 タイはちょうど4月は暑期にあたり一年で一番暑い時期。知り合いのタイ人すら「自分ならそんな時期にわざわざ行かない」と言っていたのを思い出し、この時期に来たことを軽く後悔しましたが、ボーディングブリッジから外に出てみると意外と普通の気温(30度くらい?)で、到着口までのバスもしっかりクーラーが効いていて快適に移動でき拍子抜けでした。結局振り返ってみると今回の旅で一番暑かったのは最初のこのボーディングブリッジで外に出るのを待っている時でしたね。 入国審査(審査官が怖そうなおばさんで少し緊張したけど)はそれほど込んでおらずわりとスムーズに進み、手荷物受取所へ。空港は広いですが、英語と中国語の案内(地味に英語よりも中国語が頼りになる自分って…。)は充実しているので迷うことはありませんでした。 手荷物がなかなか出てこないのでその間にスマホの電源をオン。空港では無料Wi-Fiが使えます。使用できるネットワークが3つぐらいあって、パスポートナンバーなどの情報の入力が必要だったり、タイ語表記や英語表記でわかりづらかったりもしますが(英語でやりましたが、日本語表記も選べたらしい…)、なんとか繋げました。 なおスマホの設定は海外ローミングとかで高額請求されたら嫌なので、滞在中はずっとモバイルデータ通信をオフにした上で、機内モードにして、Wi-FiだけONにしておきました。 現地で合流する友人と連絡をとるためにポケットWi-Fiルーターのレンタルも一応考えましたが、ホテルなどでWi-Fiが使えれば十分かなと思い今回はやめました。今回利用してみた友人によるとポケットWi-Fiルーターは環境によりつながらないこともけっこうあるようです。SIMフリー携帯ならタイの通信会社のプリペイド式SIMカードを使うのも手かもしれません。 それにしても最近のスマホの機能はすごいですね。ネット環境になった途端、日本とタイの二時間の時差が自動的に修正されていました。うっかりさらに自分で二時間修正してしまうところでした。 手荷物を受け取ってゲートを出ると既に送迎のJ○Bの人が待っていました。 なお両替については緊急の必要がなければ空港でするよりも街中の両替所やキャッシングの方がレートが良いとのことでした(どうしても空港でやるなら地下の両替所が少しだけレートが良いとか!?)。 さっそくトイレを済ませ、車でバンゴク市内のホテルまで。 タイの道路は日本と同じ左通行で、驚かされるのが道行く日本車の多さ。中国では日本車は見かけることは見かけるけど大多数はアウディとかBMWばかり(最近はベンツが多い??)でしたが、タイはその正反対。ぱっと見た感じ9割が日本車じゃないでしょうか。しかもその半分がトヨタ(タクシーはほとんどトヨタでした)。ホンダにいすゞ(日本でのシェアはそれほどでもないのにタイでは人気のよう)、三菱、マツダ、日産、スズキとそろい踏み(見かけなかったのスバルぐらいかも)。BMWやベンツはほとんど見ません。トラックやバスなども多くが日野やいすゞでした(ボルボも一応見たけど)。バイクはホンダとヤマハ…。日本車が強いとは知っていましたがこれだけ圧倒的なシェアを誇っているとは不勉強で知らなかったです。日本人としてちょっと誇らしいかも?? 高速道路は道幅も広く、幸い渋滞にもあたらず良いペースで進んでいたのですが… 途中アクシデント発生。並んでいた高速道路の料金所になんと人がいなかった(笑)引き返してちゃんと人のいる隣の料金所に行きたくても後ろにも車がたくさん並んでいてしばらく身動きとれず…。結局どこからか現れた高速道路の職員さんの交通整理でなんとか隣の料金所に移動できましたが…こんなことあるんですねぇ… バンコクの中心部に近づくとその発展ぶりに驚かされます。建設中の高層ビルもたくさんあり勢いを感じますね。さすが人口870万人の大都市です。 その割りに空気はとても綺麗に感じたのは、私が訪れたのが4/13から4/15までの旧正月・ソンクラーン(สงกรานต์)の祝日と重なっていたためかもしれません。 ソンクラーンは元々新年のお祝いに家族が集まり仏像や仏塔に水をかけてお清めしたり、年長者の手に水をかけて敬意をあらわす行事だったのですが、今では外国人旅行者も加わって通行人同士が水を掛け合う、水掛け祭りとして有名になっています。 私が初めてソンクラーンを知ったのは20年ぐらい前に読んだサイバラの『鳥頭紀行』だったと思いますが、まさか遠い世界の話だと思っていたあの漫画の行事に自分が立ち会うことになるとは、人生何が起こるかわかりません。【中古】 鳥頭紀行ぜんぶ / 西原 理恵子 / 朝日新聞社 [単行本]【ネコポス発送】 ホテルのあるシーロムエリアに近くなると街角のあちこちで水鉄砲による銃撃戦が展開されていました。道行く車やバイク(これは少し危ないかも?)にもがっつりバケツやホースで放水しています。もちろん無防備なトゥクトゥク(オート三輪タクシー)の荷台に乗ってる人なんてずぶ濡れです。信号待ち(タイの信号って残り時間の表示が出るものがけっこうあって便利)をしているときにこの車もバケツで水をかけられてました。 車の中からこうして眺めている分には安全ですが、この時期シーロム通りやカオサン通り付近など特定のエリアを水に濡れないで歩くのは難しそうです。一応始まる時間は昼過ぎからなんで午前中は比較的安全とのことでしたが…。 ほどなく宿泊のホテルに到着。ホテルの敷地内はとりえず非戦地帯??だったのでいきなりずぶ濡れという事態にはなりませんでした。