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テーマ:日本の食を考える(4)
カテゴリ:ご本といえば・・・
先日 Tui☆さんの『東京都のTさん(会社員)、1ケ月で4キロの減量でセクシー美女にモテまくり♪ 』で紹介していました本 「美味しい食事の罠」(幕内秀夫著・宝島社新書)に興味をひかれ、早速本を手にとってみました。 (別に セクシー美女にモテまくり♪ の箇所に惹かれたわけではありません ) Tui☆さんも書いてる通り、4キロやせたからといって、これはダイエットの本ではなく、いわゆる「食の安全」について問題提起している本なのです。 「食の安全」という点からいえば、以前『安いのには理由(わけ)がある』で取り上げた食品添加物の問題とも共通するところがありますね。 実は本を読み進む過程で、言ってることはよくわかるし、もっともだと思いはしつつも、何か合点がいかないというか、すっきりしないものがずーっと付きまとっていました。 それが、すーっと腑に落ちたのは後書きの「おわりに」を読んだときです。 本書では冒頭から、砂糖まみれ、油脂(あぶら)まみれの食べ物は体に悪い!そんなものにごまかされるな!と言い続けてるのですが、なぜそういう事態になったのかが分からなかったのです。 その疑問が最後になって解明されてるのです。 それは野球のナイター中継が少なくなった ・・・というんじゃなくて、ナイター中継をやってる時間帯に帰宅できないほど、世の中のお父さんは仕事、仕事でストレスが溜まり放しだからなのです。 それは男性に限ったことではなく、キャリアウーマンが増えた現代、女性だってストレス溜まりまくりなわけです。 そのストレスを解消する手っ取り早い方法が食べること、お腹を満腹にする幸福ならぬ「口腹」だというわけです。 食べる快楽=満腹 高カロリーな食品=果物なら甘み、魚なら脂の乗ったときなわけです。 しかし、現代は精製された砂糖と油脂が取り出され、1年中それがいろんな食品に使われるようになったのです。 油脂は素材の悪さをごまかす便利な道具なのです。 新鮮な魚を美味しく食べようと思ったら、まず「刺身」ではないでしょうか。 少し鮮度が落ちてきたら「焼く」、さらに落ちたら「煮る」、ますますダメになったら「てんぷら」、それもダメなら「フライ」、最後は「フライ」に「タルタルソースをかけて」となります。 砂糖もしかりで、油脂まみれ、砂糖まみれにすることによって素材の悪さを隠し、美味しく食べられてしまう上に、油脂、砂糖にはズッシリとした満腹感をもたらしてくれるという側面もあわせて持ってます。 上で見てきたように、素材が何か分かるもの、素材の形が残ってるものはいい食品と言えるのです。 だからご飯は、お米そのものですよね。お米の形を変えるというようなことはしていません。 それに比べたら、パンやパスタは小麦そのものの形ではないですし、ましてやパンは砂糖、油脂を加えて作られています。 そのパンにさらにバターやジャムを塗りたくって、毎朝のように食べるなど自殺行為です 現に、若年化している婦人科系のガン、特に乳がんは、こういった食生活とは無関係ではなく、パン食やパスタ、サラダなどのカタカナ主食が大好きな女性に発症率が多いといいます。 著者はパンやサラダ、ケーキやビールが全てダメだと否定しているわけではありません。 お菓子やアルコールは体の栄養というよりは、心の栄養なのですから、それまで禁止するほど厳しいことは言ってません。 ただ、腹持ちの悪いパン食などのため小腹がすいたとき口にするのは結局、お菓子類だったりして、油脂や砂糖まみれになっていない主食を食べることがなくなってしまうのが良くないということなのです。 油脂や砂糖で手っ取り早く脳の快楽を得ることは簡単なことですが、体がぼろぼろになる前に加工していない自然のでんぷん、ご飯に主食をシフトしていくことを考えなければ、益々増え続けるガンやメタボリック症候群から逃れることはできないでしょう お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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おおむね正しいのでしょうが、あえて反論。
GI値(ブドウ糖を100とした場合の血糖上昇率)は一般の白米で81、パスタは65なんですよ。 山側のパスタは乳脂肪分がおおいですが、海側は不飽和脂肪酸のオリーブオイルや魚介類を使うから至ってヘルシーなんです! ちなみにウドンは85、パン類は90アップ。 危険です! (2009年08月15日 16時15分02秒)
脂っこいもの、甘いものいけないのはわかっていても食べたくて仕方ないときもありますね。
出来るだけ野菜をいっぱい食べたり、スナック菓子や甘い飲み物を控えようと気をつけてはいますが、基本脂っこいものが大好きな私です。 食事もあっさり和食というよりは、イタリアンや中華、タイなど味の濃いものが好き。 あーー、家で自炊の時は本当に気をつけます。 (2009年08月15日 16時19分57秒)
Saksak:サクサク こと 咲茶屋店主さん
GI値などの細かいことはよく分かりませんが、要はパスタをそのまま食べる人はいなくて、何かしら油で調理しますよね。 その点はごはんも一緒で、チャーハンなどにしてしまったら意味がありません。 ごはんの場合、漬物などの副菜やのり、納豆だけでもお腹を一杯にすることができるってことです。 (2009年08月15日 16時43分16秒)
二ランさん
全くやめるのは難しいですよね。 パスタやパン焼きそばなどは、油を使って調理することが多いですよね。サラダもドレッシングやマヨネーズをかけずに生でバリバリ食べる人は少ないはず。 そればかりが主食になるのは危険だということなのです。 できれば、1日2食はごはんを食べましょう!ということですが、2回は難しい人も多い気がします。 最初は1日1食からでもいいのでは? (2009年08月15日 16時49分12秒)
甘いものは好きではないですが、
濃い~食べモンと~激辛モンと、酒命~ってだけで、アウトでしょうね。 でも、ほんまに生活習慣病の予防のためにはやっぱり、ちゃんと素材のわかるものを食べないといけませんよね~~。 わかちゃ~いるけど~ ためられまへ~~ん~~! (2009年08月15日 17時11分59秒)
なっちょLSDさん
ビール好きで味濃いもん好きなのに、太ってないのは、やはり日頃のエクスサイズの賜物なのでしょうか。それとも、つまみ食べずに飲むタイプ? 我らビール党はどうしたって味の濃いものや油脂もの好きですものね。 焼いたものや煮たもののほうへ行けばいいんでしょうけど・・・。 (2009年08月15日 17時28分18秒)
JiM*NYさん
>Saksak:サクサク こと 咲茶屋店主さん > >GI値などの細かいことはよく分かりませんが、要はパスタをそのまま食べる人はいなくて、何かしら油で調理しますよね。 >その点はごはんも一緒で、チャーハンなどにしてしまったら意味がありません。 > >ごはんの場合、漬物などの副菜やのり、納豆だけでもお腹を一杯にすることができるってことです。 ----- やっぱり通じませんでしたね~(笑) この本、一昨年の冬に読んだことがあるのですよ。 「不飽和脂肪酸のオリーブオイル」とあえて書いたのは、そういう突込みが来ると思ったからです。 オリーブオイルは木の実のジュースで、不飽和なので脂質として体内に残らないのです。 海側のパスタは食材を混ぜているに過ぎない調理法が多いので、ゴハンとおかずの組み合わせと大差ないんです。 基本のアーリオオーリオは、オリーブオイルぶっかけパスタですから、漬物とゴハンの組み合わせと似たようなものですよ。 ちなみにGI値が高い食材は、急激に血糖値が上がるので、糖尿病予備軍や糖尿病の人は、白米よりパスタを食べたほうがいいのです。 ウチの親が糖尿病になったのでかなり詳しく調べたことがあります。 実際、医者から白米の量制限の指導がありました。 玄米または全粒粉パスタがベターです。 あ、パスタについての先入観があるのかな~。 ミートソース(ボロネーゼ)は山のもの。 イタリアンを誤解している人が多いですが、至ってシンプルなものが多いのは日本料理と共通しています。(海側) それと、この本の主論「加工のステップが多ければ多いほどよくない」というのは肯定されてますが、油分摂取は必須であることや、GI値の観点からは、反論意見が多いのも事実です。 (2009年08月15日 17時56分29秒)
Saksak:サクサク こと 咲茶屋店主さん
そのパスタの件について著者が言及してないのは、わざとか、それとも勉強不足?または、焦点をぼかさないように、ご飯に絞ったためでしょうか。 まあどちらにしても、利益追求から来る素材の悪さをカバーした調理法を取る、コンビニ弁当や外食に頼る食生活を戒めていることは確かですね(^^; (2009年08月15日 18時04分18秒)
食に対しての意識改革は、私もとても大切だとおもいます。ストレスでツイツイ食べてしまい口に入れることに満足感を味わう。とれとれぴちぴち鮮度ももちろん大切ですよね。が、しかし食べれることにまず両手を合わせて感謝してみませんか。一つ一つを味わい食することからみなおすと、満心になるのでわないかとおもいます。いかがでしょう
(2009年08月15日 19時04分09秒)
ふ~ん、なるほど納得しますが…
新鮮なものを簡単に食べられない場合の知恵でもあるのに~。ちなみに我が家の晩御飯はサンマカツでした!一応、油には気を使ってますけど☆ その定義でいくと、私は不健康そのものですが、 いつも血液検査ではかなりの優等生です♪ (2009年08月15日 20時43分41秒)
昔の農民のような食生活で
満足できるようになりたいな~ 世の中のおいしいものを知らなければ 食べたいとも思わないのに!! タイの田舎の子供がマックはまずいと 思ってたりするのっていいですよね~ (2009年08月15日 22時06分05秒)
なるほど~、勉強になりました。ジム兄さんの日記だけじゃなくて、皆さんのコメントもすっごい参考になりました。
とりあえず、コレステロールが高いパームオイルを使ったガイトートは体に悪いですよね。分かっている、分かっているのに、たま~に食べたくなっちゃうんだよなぁ…。とりあえず、あんまり食べないようにしま~す!! (2009年08月15日 22時36分12秒)
はじめまして。
トラックバックいただいてありがとうございます。 私は幕内先生の本は何冊か読んでいるので先生がおっしゃりたいことはよくわかります。 先生はまずできることからはじめましょう、と言っていますよね。話を難しくしてしまう人がいるからややこしくなると。確かにたくさんいますね(笑) おそらく先生は病院での指導では、その病気にあった指導をされていると思いますよ。 一般の人向けにはオリーブオイルが、白米が、とかそういうことではなくて、食生活全体を見直したときに、どういう食生活がいいのか?という提案をしているだけだと思います。 大切なのは子どもが小さいうちから砂糖と油まみれの食生活にしないことですね。私はその考えに賛成です。 私は、幕内先生の本はほとんど読んでいるので、たぶん似たような感じだろうなと思ってこちらの本はまだ読んでないんですけど、機会があったら是非読んでみたいと思います! (2009年08月15日 22時43分20秒)
今日あと数時間で空港、バンコク戻りの
ウチャラポーンです。 今回もおいしいものを頂きました。 お寿司もいっぱいいただきました。 やっぱり新鮮なものが一番です。 食の安全って本当に大切ですね。 これまで気にした事がないのも問題なのですが、 日本のレストランですごく素材などの 説明がされているのを見て、驚きでした。 あっ、私の場合、素材よりも 量を気にしたほうがいいですね(*^0^*) (2009年08月16日 03時17分04秒)
ヘマタ志こさん
わざわざ楽天まで足をお運びいただきまして、誠にありがとうございます! そうですね、まず、食への感謝。これが欠けているのが現代人共通の問題かもしれませんね。 感謝する心があれば、食べるスピードも変わってくるでしょうし、お弁当、外食でのメニューの選び方も自ずから変わってくるような気がします。 (2009年08月16日 12時12分40秒)
しなも~んママさん
著者は別に極端なことを言おうとしているわけではないと思います。 フライやてんぷらを今さら止めろ!と言ってるのではなく、そういうものが主食となってしまうのがいけないということです。 ダイエットのため、ドレッシングのかかったサラダやパスタがメインで、ごはんなどのでんぷんを減らしてしまうのが問題なのです。 ごはんがメインの食事に、おかずとしてフライやてんぷらがあっても、それはそれで許容範囲であると思います。 (2009年08月16日 12時20分14秒)
イムヨムさん
そう美味しいものを知らなければ・・・ですよね。 戦争に負けたのはお米のせいで栄養のあるものを食べてなかったからだと、まんまとアメリアの策略にはまってしまったせいもありますね。 アメリカで余っていた小麦粉を何とかしなければと、パン食を学校給食に提供して、子供のうちからパン好きにさせておいて、後に大量の小麦を輸入させることに成功。 油脂を使った料理にしてもそうです。 そういっていたアメリアが、後には肥満からくるいろんな病気に困った末、参考にしたのは日本の昔ながらの食事というのですから、何をか言わんですよね。 世界的に健康食として注目されている日本食を、日本自らが見直さなければならないのではないでしょうか。 (2009年08月16日 12時27分58秒)
Lunesさん
パームオイルについては、どういった性質のオイルなのか、もうちょっと調べてみる必要があるかもしれません。 サクサクさんが言ってるように、不飽和脂肪酸であれば、体に残ることはないそうですから・・・。 まずはパームオイルの作り方からレポートを(^^; (2009年08月16日 12時32分50秒)
ともぞう25さん
TB失礼いたしました。 著者も言ってますね、情報ばかりで頭でっかちになてる人ほど、よくないって・・(^^; カロリーや栄養を考えて食事するもんじゃないとも。 やはり問題はストレスで、それから逃れる、解消するための手段が安易すぎることが問題なのでしょうね、ある意味。 (2009年08月16日 12時41分41秒)
ウチャラポーンさん
今回の日本滞在では美味しいものを堪能されたようですね、駅弁を除いては(^^; 日本の美味しいものといったら、やはり寿司や刺身の生ものでしょうかね。 まあ、油脂を使ったものもたくさんありますが。 タイ料理も結構油脂使いますよね。香辛料などが体にいい反面、油脂だらけの料理だと、プラスマイナスで、どうなんだろうと考えてしまいます(-o-; (2009年08月16日 12時45分14秒)
いつも深彫り記事ありがとうございます。
既に他の方が書かれていますので余計なこと書きませんが、あれは危ないこれは止めたほうがいい食べるならこういうものとかいう情報なんて、今どきコンビニで立ち読みしてても入ってきます。で、日常でそれどうやって実践すんねんという答えは誰も出してません。本当にやろうと思ったら自分で稲作して30品種以上の野菜や果物を栽培して夕食の魚を釣りに行くしかなくなります。 まずはできることから・・・というのが本を読んで最も共鳴できたところですね。 こんなカンタンな方法でいいの?と疑問に思う方は多いでしょうが、ダイエットも食の安全もビジネスですからね。実はカネも知識もいらないなんてことが世に広まったら都合の悪いひとびとはゴマンといることでしょう。 わたしも野球中継論のところはナルホドな~、と思っちまいました。 (2009年08月16日 20時45分35秒)
う・・・横文字の食材・・・。
良く食べます。うちの旦那が占い師さんに聞いた話 私は女性系のがんになるらしい(笑) それよか義姉はタイで医者しとりますが医者は医者でも 癌専門医なので日本人がなぜ癌が多いというのに着目しているのです。 その結果義姉曰く・・・日本人は生魚を食べているからだと! ・・・・どうなんでしょうかねぇ・・・。なんとも信じがたい意見。 長生きはしてる長寿国だが癌で死亡する率高い国。 なんとも言えませぬ。 そんな食生活を気になされるJIMNYさんはメタボですか(笑)? ちなみにうちの旦那はメタボ予備軍です!お腹がすでに・・・。 (2009年08月17日 05時25分19秒)
Tui☆さん
いやいや2番煎じとしては、このぐらいしか書けません(-o-; ビタミンやカロリーのことなんか、ほんの一部が分かっているだけなのですから、そのことに振り回されて食事するなんて、愚の骨頂だと著者が言ってますよね。 もし新鮮な食材しか食べていけないのであれば、それこそ健康までもが格差社会を反映してしまうことになってしまいます。 我ら貧乏人は違う意味での情報武装して戦っていかなければなりませんね。 (2009年08月17日 12時17分24秒)
☆Mali☆さん
生魚説よく聞きます。 タイ以外ではガンとの因果関係は聞いたことがありませんね。 ガン以外との因果関係はありそうですが・・。 日本人にガンが増えたのは、明らかに食生活の欧米化ではないでしょうか。 油脂を使った料理が増えたことと関係がないわけはないと思いますが・・。 私は残念ながら、メタボと言わざるを得ないでしょう(-。-;) (2009年08月17日 12時22分33秒)
Tuiさんがこの本についての日記を書いたときにもコメントしたんだけど、田舎のじいさんばあさんがなかなか死なないのは、自分チの畑で作った野菜を食べ、地元で取れた青魚ばっかり食べているからなんですよね。
ピザのピの字も知らない、田舎の年寄りが一番健康ですよね。 (2009年08月17日 13時54分00秒)
どっくまいまり~さん
地産地消で新鮮なものを素材の味をかみ締めて食べるのが一番ですよね。 それには、やはり自給率をあげなければならないでしょう。 みんなでじいさん、ばあさんを見習おう!ぼくチンもね(^_-)---☆ (2009年08月17日 15時34分18秒) |