♪ 暇つぶしいな文(ふみ)つぶし思考さえ投げ出さしむる愛(は)しきスマホの
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文化庁の「国語に関する世論調査(1014年)」は、全国の16歳以上の男女3000人を対象に実施。それによると、マンガや雑誌を除く1カ月の読書量は、「1、2冊」と回答したのが34・5%、「3、4冊」は10・9%、「5、6冊」は3・4%、「7冊以上」が3・6%だったのに対し、「読まない」との回答が最も多く、47・5%に上った。
平成21年実施の前回調査に比べ、1冊も読まない割合は1・4ポイント増加、14年実施の前々回調査からは10ポイント近く増加しており、日本人の読書離れが浮き彫りになった格好だ。
「読まない」の内、20歳代は40・5%、10歳代(16~19歳)は42・7%となっていて、すべての年代で「読まない」割合が大幅に増えているという。
「以前に比べ(自分の)読書量は減っている」と答えた割合は65・1%、「それほど変わっていない」は26・3%、「増えている」は7・4%にとどまった。
減少の理由では、「(携帯電話やパソコンなど)情報機器で時間が取られる」が26・3%、「テレビの方が魅力である」が21・8%で、「情報機器」を理由とした回答は、21年実施の調査に比べ11・5ポイントも増加している。
文化庁は、「小説をはじめとする紙媒体の書物は、練り上げられた文章を時間をかけて読むことが求められ、結論を急ぐ現代人の感性には、合わなくなってきている。読書量の減少は、ある意味、時代の必然といえるかもしれない」と分析する。
娯楽的な読書が中心で、作品自体も、小説でいえばもっぱら筋の展開が中心の、軽口のものが大勢を占めていて、純文学を読む機会が益々減っている。
元々、日本人の読書は筋書きを追っていくような読み方が主流で、一字一句、一行一行を吟味して読んでいくような読み方をしない傾向があると聞いたことがある。家のカミさんを見ていても、数は読んでいる割にモノを知らないし、思考の幅が狭いし洞察力が甘いところが有る。
大江健三郎の『「伝える言葉」プラス』を読んでいたら、彼が徹底して実践してきた読書法が紹介されていた。作家というものは莫大な量の本を読んでいるものらしいが、その方法に驚く。
3年を区切りとして、読むジャンルを決めその世界の本だけを読みまくるというもの。読み終わった本は、重要と思われるものだけを纏めて箱に収めておく。そういう風にして今日まで知識を積み上げて来たというのだ。
好きな作者を徹底的に読むというのも良いかも知れないが、普通はすぐに浮気心が出てしまい、そうそうは続かないもの。しかし、ジャンルを決めて読むというのは面白いかも知れない。
「出来る人」というのは概してそういう事をしているものだろうと思う。
書庫まで作るという人はハナからわれわれ凡人とは違うにせよ、本は読んだ方がいいに決まっている。
先の調査で、「自分の読書量を増やしたいと思うか」との質問に、1カ月で1冊以上本を読んでいる人の77・1%が「そう思う」と回答。しかし1冊も読まない人は54・5%にとどまった。逆に、「増やしたいとは思わない」との回答は、読んでいる人では22・6%だったのに対し、読まない人は2倍の44・7%に上ったという。
映画でも旅行でも、一度楽しい思いをすると次への期待が膨らみ、また観たいまた行きたいと思うものだ。読書だって同じこと。体を使って行動しない事には、何事も始まらない。
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◆2006年5月8日よりスタートした「日歌」が千首を超えたのを機に、「游歌」とタイトルを変えて、2009年2月中旬より再スタートしました。
◆2011年1月2日からは、楽歌「TNK31」と改題してスタートすることにしました。。◆2014年10月23日から「一日一首」と改題しました。
★ 「ジグソーパズル」 自作短歌百選(2006年5月~2009年2月)
☆短歌集「ミソヒトモジ症候群」円居短歌会第四歌集2012年12月発行
●「手軽で簡単絞り染め」
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