ユスフ・ハズ・ジャジェブ墓
今回の旅行では、当初は、カシュガルに2泊し、中日にはカラクリ湖への一日観光をする予定でしたが、国境閉鎖の関係で、けっきょく、わずか半日だけの観光となりました。昨日も書いたように、カシュガルの2大観光名所は、エイティガール寺院と、アバク・ホジャ一族の墓(香妃墓)ですが、今回はこれに加えて、ユスフ・ハズ・ジャジェブ墓という所を初めて訪れました。ウィキペディアの当該項目では、ユースフ・ハーッス・ハージブまたはユスフ・ベラサグニと発音され、「カラハン朝の大侍従で、11世紀にカラハン朝の首都であったベラサグンで生まれ、最初期のテュルク語文学作品のひとつである『クタドゥグ・ビリグ』(Kutadgu Bilig,『幸福になるために必要な知識』の意味)の作者として知られている」そうです。と言われましても、私は、高校の時から世界史が苦手で、カラハン朝が何だったか全く思い出せませんでした。写真のFが入り口、写真Aが霊廟で、BとCは、肖像画ではないかと思われます。ちなみに、このBとCを交互に表示すると、絵の中の人物が本当に生きていてこちらに向かってくるように見えます(←これは、帰国後に私が発見)。写真Dは、隣の小学校です。文革の時に、この墓所は破壊され、いったん小学校の敷地となり、その後、敷地内の一部に再建されたとか。ここに限らず、文革当時は、少数民族固有の宗教施設や遺跡が各所で破壊されたようです。写真Eは、墓所の物置にあった「軍人優先」の看板です。以前は中国の観光地各所でこの看板を見かけましたが、いまは撤去されたのでしょうか。そう言えば、前回と前々回に、カシュガルからウルムチに飛行機で向かった時は、2回とも、軍人優先で早い便の飛行機に搭乗できず、深夜便に後回しにされた記憶があります。今回は、オーバーブッキングはありましたが、現地ガイドさんが空港で早めに手続をしてくれたため、予定通りの便に搭乗することができました。