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音楽雑記帳+ クラシック・ジャズ・吹奏楽

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bunakishike

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2017年06月17日
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カテゴリ:ジャズ


ダイアナ・クラールの新譜を聴く。
3月にお亡くなりになったトミー・リピューマがプロデュースした最後の作品らしい。
アレンジはアラン・ブロードベント。
今回は古いスタンダードを集めたもので、新鮮味はない。
バックもピアノ・トリオにギターを加えたものが大半で曲によってはヴァイオリンも入っている。
なので、インティメイトな雰囲気が濃厚なアルバム。
ストリングス入りはあまりなく、使い方も控えめだが、入った時は爽やかな風が吹いてくるような感触があり、とても趣味のいい編曲だ。
ところで、「Sway」という曲を聴いたら、お馴染みの曲だとわかったが、どうしても思い出せない。
数日かけてやっとラテンの名曲「キエン・セラ」であることがわかった。
因みに「キエン・セラ」は「誰だろう?」という意味で、「sway」は「揺さぶる、動揺する」という意味だそうだ。
出典:http://ameblo.jp/popfreak/entry-10892266633.htm
最近はマイケル・ブーブレが取り上げている。
ラテン・バンドをバックにしたパンチの効いたヴォーカルだ。
大方チャチャチャのリズムでの演奏だが、クラール盤はテンポを倍以上に伸ばして、あまりリズムを感じさせない落ち着いた仕上がりになっていて、ある意味斬新な編曲。
他の曲との兼ね合いなので、ラテン・バンドというわけにはいかなかったようだが、結果的には騒がしい?リズムに惑わされないで曲の魅力を感じることが出来る。
アルバム全体を注意深く聞いていくと、アレンジから何からすごくよく考えられていることが分かってきた。
成る程、こういうアルバムを聴くと、プロデューサーの役割が理解できる。
ジャズの場合ヘッド・アレンジでアドリブ勝負のライブ一発どりなどもあるわけだが、このアルバムはそれと対極にあるものだ。
なので、新鮮味がないという印象は変わらないが、頭を使うことも含めて、すごく手のかかったアルバムなことは確かだ。
勿論水準も極めて高い。
緻密な思考から生まれた音楽よりも、先ほど書いたような即興の音楽が面白いことがあるのは芸術の面白いところだ。
このアルバムでは、ダイアナ・クラールのピアノに感心した。
つい最近レビューしたエリアーヌのアルバムでは彼女の饒舌なピアノに感心したが、ダイアナ・クラールの「Night & Day」での慎ましくもツボを押さえた趣味のいいピアノ・ソロピアノもとてもいい感じだ。


Diana Krall:Turn Up The Quiet(Verb B002621702)

1.Like Someone In Love
2.Isn't It Romantic
3.L-O-V-E
4.Night And Day
5.I'm Confessin' (That I Love You)
6.Moonglow
7.Blue Skies
8.Sway
9.No Moon At All
10.Dream
11.I'll See You In My Dreams

Diana Krall(vo,p)

Recorded at Capitol Recording Studios,Hollywood,CA





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Last updated  2017年06月17日 21時44分42秒
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