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カテゴリ:映画
メル・ギブソン監督の「ハクソー・リッジ」を観る。 公開2日目の二回目の回での鑑賞。 内容が内容だけに当然の結果かもしれないが,入りはあまり良くない。 1945年5月に行われた沖縄のハクソー・リッジでの戦いに衛生兵として参加したデズモンド・ドスの活躍を描いた実話だそうだ。 ちなみに「ハクソー・リッジ」(弓鋸の崖)という呼び名は、沖縄の浦添城址の南東にある「前田高地」の日本軍陣地の北側が急峻な崖地となっていることから、アメリカ軍が付けた名前だそうだ。 出典:wiki 前田高地は日本軍第二線主陣地帯の核心にあたる地区で、首里地区防衛に関して特に重要な地位を占めていた。 米軍にとっても、眼前にそびえる絶壁の前田高地を奪取することが、首里攻略そして日本本土への進攻の第一歩として位置づけられ、日米両軍にとって沖縄戦の成否をかけた一戦となった。 戦いの詳細はこちらに詳しい。 この激しい戦いの中、デズモンドは良心的戦争拒否者として、負傷兵の救護に当たる。 彼は、武器を一切持たないで、戦闘に参加するというありえない状況だ。 1日の戦闘が終わった後、彼は心に聞こえてくる声に従って、信じられない行動を起こす。 彼はこの行為により、のちに良心的兵役拒否者として初めて名誉勲章が与えられている。 映画は前半はデズモンドが良心的兵役拒否者として軍隊で衛生兵になるまで、後半は主に戦闘のシーンだ。 後半の戦いがメインなのだが、凄まじくリアルなシーンが続く。 PG12指定だが、子供は勿論のこと、大人でも気が弱い方はトラウマになってしまうかもしれないので、見るのは注意が必要だ。 日本軍の兵隊などに見られるような、綿密な時代考証も感じられる。 史実をありのままを表現しようとしている監督の姿勢に共感を覚える。 装備だけでなく、銃撃戦での鉄砲の音やヘルメットに銃弾が当たった時の安っぽ音など音にも凝っている。 ただ、日本兵の殆どがヘルメットを被っていないのは疑問だ。 キャストは充実している。 主人公もデズモンド役のアンドリュー・ガーフィールド はもう少し引き締まった表情が欲しいが、演技は文句なく素晴らしい。 デズモンドの妻ドロシー(テリーサ・パーマー )は昔風の凄い美人だが、当時の雰囲気にマッチしている。 軍隊のメンバーも、デズモンドが配属された部隊のグローヴァー大尉(サム・ワーシントン)、厳しい上官のハウエル軍曹(ヴィンス・ヴォーン)など芸達者が揃っている。 厳しい戦いの中、普段見せることのないパウエル軍曹の男気など、戦場という異常な状態での精神のなせる技だろうか。 其れにしても信仰とはいえ、デズモンドの行動を観ていたら涙が出てきた。 映画の最後で、デズモンドや関係者のインタビューなどが映し出されていた。 実物のデズモンドは痩せていて、奥さんの方がふっくらとしていた。 映画では逆だったので意外だった。 この映画はアカデミー賞で録音賞と編集賞の2部門での受賞にとどまったが、当ブログとしては作品賞がふさわしかったような気がする。 審査員たちが人種差別反対勢力に忖度?した結果だったろうか。 どの国でも左巻きは優勢なのだろうか。 公式サイト お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2017年06月26日 10時15分52秒
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