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NOと言える三多摩~言泉「やまと」後悔日誌

NOと言える三多摩~言泉「やまと」後悔日誌

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言泉「やまと」

言泉「やまと」

2008.03.01
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カテゴリ:映画
晴れたが、日中は一時曇り。三多摩の府中のアメダスによれば、日最低気温は0.4℃(05:20)、日最高気温は15.2℃(11:40)であった。

さて、まずは私の目に留まったニュースから。
地下鉄に青い車体、小田急の新型ロマンスカーが試運転
(YOMIURI ONLINE 2008年2月29日15時05分)
国内初、座席指定特急の地下鉄乗り入れ 小田急ロマンスカー試乗会
(MSN産経ニュース 2008.2.29 18:22)
駅弁季語:しらす弁当~東海道新幹線ほか・浜松駅(静岡県)
(毎日jp 2008年2月29日)
【鉄道ファン必見】あなたも機関士になれる! 碓氷峠鉄道文化むら(1)
(MSN産経ニュース 2008.3.1 14:56)
変わる津軽の海 連絡船廃止、トンネル開業20年
(asahi.com 2008年03月01日15時03分)

長野・柳沢遺跡で「九州型」「大阪湾型」銅戈が同時出土
(asahi.com 2008年02月29日20時11分)
長野の遺跡から「九州型」銅戈 中国地方以東で初
(MSN産経ニュース 2008.2.29 21:11)
「九州型」「大阪湾型」銅戈、同時に出土…長野・柳沢遺跡
(YOMIURI ONLINE 2008年2月29日23時14分)
上段は鉄道関連、下段は歴史関連である。

では、今日の本題に入ろう。
毎月1日は「映画の日」。このサービスデーで映画を見るのは昨年11月以来ではあるが、今日も4本見てきた。その前半2本の感想などを述べてみたい。



今日の1本目。『奈緒子』。
長崎県の波切島。喘息の療養のために両親とともに東京からこの島を訪れた12歳の篠宮奈緒子は、走ることが大好きな10歳の少年、壱岐雄介に出会う。釣り船に乗って沖合に出た際に、奈緒子は誤って海に転落。そのとき奈緒子を救助してくれた雄介の父が命を落としてしまう。以来、奈緒子は罪の意識に悩み苦しんでいた。それから6年。高校で陸上部に所属する奈緒子は、大会の手伝いをしていたところ、波切島高校の西浦天宣監督に人探しを頼まれ、そこで雄介に再会する。「日本海の疾風」と呼ばれる天才ランナーとして高校陸上界の期待の星になっていた雄介は、再会した奈緒子に「誰も恨んじゃいねぇ」と冷たく言い放つのみ。その後、雄介は短距離から駅伝に転向し、九州オープン駅伝に初参加。そんな雄介の姿を一目見るべく、奈緒子はわざわざ九州までやって来る・・・。

原作は、1994年から2001年まで『ビッグコミック・スピリッツ』に連載された同名のコミック。
篠宮奈緒子役には『スウィングガールズ』『のだめカンタービレ』の上野樹里氏、壱岐雄介役には『キャッチ ア ウェーブ』『恋空』の三浦春馬氏、西浦天宣監督役には笑福亭鶴瓶氏をキャスティング。

本作で私が注目していたのは、やはり上野樹里氏。罪の意識や恋愛感情などが混ざった複雑な心境から、言葉をうまく発することができない中で、表情や身振りや全力疾走といった全身の非言語行動で巧みに表現していたのは見事。そのしっとりとしたひたむきな演技は、『のだめ』の変態キャラクターとは一線を画していて、新境地を開いたかのような印象も受けた。

こうした人物設定の青春ドラマは過去にあったなぁ・・・と思って脳内検索エンジンを起動してみると、1件ヒットした。それは、鹿の“使い番”堀田イト、じゃなくて多部未華子氏と石田卓也氏による『夜のピクニック』。この二人は同じ高校に通う異母兄妹で、不倫相手の子である妹が正妻の子である兄に対して複雑な心境を抱きながら夜のピクニックに参加するというものであった。このピクニックを駅伝に置き換えてみれば、よく似た構図になるかもしれない。

で、本作のストーリーとしては、ひたすら走っている場面が多く、単調と言えば単調。しかし、そのレース展開はやや誇張気味ではあるものの、それなりに手に汗を握ることはできる。また、波切島高校陸上部の西浦監督の隠していた秘密がどうなるか、も見どころの一つであろう。
さらに、海あり山ありの風光明媚な長崎・壱岐の自然がビジュアル的にいい感じ。もし東京が舞台であったとしたら、こういうストイックなストーリー自体が成り立たなかったに違いない。



今日の2本目。『潜水服は蝶の夢を見る』。
3人の子を持つ父親で雑誌『ELLE』編集長のジャン=ドーは、ある日、病院のベッドで目覚め、脳梗塞で倒れて以来、数週間も昏睡状態にあったことを聞かされる。しかし、意識は以前と同様にはっきりしているものの、身体が麻痺していて全く動かなかった。いわゆる「閉じ込め症候群(ロックト・イン・シンドローム)」で、まるで潜水服を着ているような気分であった。唯一動くのは左目のまぶただけ。言語療法士のアンリエットは、この左目だけを使ってコミュニケーションをとる方法を考え出す。「はい」は瞬き1回、「いいえ」は瞬き2回。さらにはE・S・A・R・I・N・T・・・と、単語の使用頻度順にアルファベットを読み上げてもらい、瞬きで合図をすることで文章化する方法を身につける。こうしてジャン=ドーは、20万回の瞬きによって自伝を書き上げる中で、その魂は記憶と想像力の中を蝶のように自由に羽ばたいていく・・・。

実在した『ELLE』編集長、ジャン=ドミニク・ボビーの奇跡的な自伝を、ジュリアン・シュナーベル監督が映画化したもの。身体を動かせない難役のジャン=ドーを熱演しているのは、『ミュンヘン』のマチュー・アマルリック氏。

個人的に興味深かったのは、やはりコミュニケーションの方法。同じことを日本語でやるとしたら、どういう方法が最も効率的であろうか・・・と、ちょっと考えさせられてしまった。

言語療法士のアンリエットをはじめとして、周囲の人々が主人公を献身的に支える様子が感動的。それでいて、いかにもフランスっぽいエスプリに満ちた主人公の言葉が微笑を誘う。その両者が絶妙な均衡を保っていて、静かながらも味わいのある作品に仕上がっている。





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Last updated  2008.03.02 15:10:46



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