|
カテゴリ:後日談
5月26日(日)の続き。
前置きの説明はともかく、本日すなわち第1日の行程(計画ベースではなく実際ベース)は以下の通り。 はなまるうどん 水戸エクセル店[夕食]遡って、夜。中型スーツケース(シリウスブルー)を牽引しながら、自宅を出発。 暗い夜道を歩いて、水戸駅南口へと赴く。 1週間近く自宅を留守にするため、冷蔵庫内にある消費期限の早い食品を使い切る必要上、ここ数日は飲食物を買いすぎず消費ペース配分にも留意してきた。そのせいで今日の夕食は、自宅ではなく外食に頼らざるを得なくなった。 ゆえに駅ビル内の讃岐うどんのチェーン店に入って「温玉ぶっかけ(小)」「野菜かき揚げ」「コロッケ」「ちくわ磯辺揚げ」を注文し、夕食としていただく。なお、ここへ来たのは2月24日(土)の夕食以来、3か月ぶりかと。 この後はサービスエリアやパーキングエリアでの「トイレ休憩」が一切存在せず、京都到着まで9時間ほどバス車内に“缶詰め”となることから、駅前のコンビニでペットボトル2本を購入しておく。 それから水戸駅南口へ戻る。京都駅八条口・大阪駅前・近鉄なんば駅西口経由ユニバーサル・スタジオ・ジャパン行きの夜行高速バスは既に停車していた。待ち構えていた乗務員に私の氏名を申告しつつ、スーツケースを預けて荷物引換券をもらい、車内へ乗り込む。 この路線は関東鉄道と近鉄バスの共同運行であるけれども、今回の往路は近鉄バスの車両と乗務員であった。昨年9月19日(火)~20日(水)に乗車した「京奈阪神紀行」2泊3日の往路(水戸駅南口→京都駅八条口)と同じほうやね。勝手知ったる、みたいな? で、車内は3列シート。自分の指定席(座席番号3)は最前列の右手窓側(いわゆるポールポジション?)。座席に電源コンセントはないものの「USB充電」が可能であるのは前回の旅で学習済みなので、早速USB充電用ケーブルとWi-Fiモバイルルーターを接続し、京都に到着するまでの間はしっかりと充電することにした。 バスは定刻の21時10分に水戸駅南口を出発。既にこの時点で乗車率はやや高かったが・・・途中、大工町・大塚・石岡・土浦駅東口・つくばセンター・並木大橋で停車し、結構な人数の乗客が乗り込んできた。車内は座席のカーテンで遮られて見渡せないとはいえ、満席に近い状態であったと推測する。 その後、車内は消灯。 5月27日(月)。 雨時々止む。京都の日最低気温は19.1℃(06:41)、日最高気温は25.2℃(17:27)。 本日すなわち第2日の行程(計画ベースではなく実際ベース)は以下の通り。 ・・・→京都駅八条口06:16[22分早まり05:54着]/京都駅前06:11→(京都市バス206号系統、祇園・北大路バスターミナル行き)→五条坂06:22バスは順調に(?)西へ向かって走行していた。 未明00時35分ごろ。東名高速道路の海老名サービスエリア(神奈川県海老名市)と思しき場所で、乗務員が2人シフト(運転者&補助員)からワンオペに切り替わる。窓の外を見ると、竹内まりや×ヤマザキマリ「まりやちゃんかるたGO」という謎のラッピングバスが停車していた。このバス、窓はないの? みたいなツッコミはさておき・・・平成エンタープライズのVIPライナー7便(さいたま新都心・新宿・川崎→京都・大阪・なんば)らしい。 続いて02時35分ごろ。新東名高速道路の遠州森町パーキングエリア(静岡県周智郡森町)と思しき場所で、運転者が交代。 そのころ。私が座席でうとうとしていたとき、椅子の右手と窓の間にある隙間から“何か”が出現し、少し生温かい感触を覚える。すぐ後ろの乗客が手を伸ばしたのかと思ったけど、リクライニングで眠る体勢を考えれば不自然やね。ああ、分かった。靴下を脱いだ足先を上へ乗せてきたのか。ちっ、この野郎。俺にそんな趣味(フェチ)はないよ。もしも手元に針を持っていたら、軽くチクッと刺したかも(反実仮想)。 明け方04時40分ごろ。新名神高速道路の土山サービスエリア(滋賀県甲賀市)と思しき場所で、運転者が交代。隣に停車していたのは同じ近鉄バスのフォレスト号(仙台→京都・大阪・なんば・USJ)らしい。 この前後から、バス車体に降り注ぐ“雨音”が聞こえるようになった。やれやれ、初日の朝から雨とは・・・水を司る龍神・弁才天・観音菩薩などの“歓迎サイン”なのか? そして高速道路から一般道へ下りて東海道新幹線の高架脇をしばらく走った後の05時35分ごろ。京都市内の五条大和大路(東山郵便局の前)で少々停車し、乗務員がワンオペから2人シフト(運転者&補助員)に切り替わる。 こうして、予定より20分以上早い05時54分ごろ。前方に停車していた富士急行バスのフジヤマライナー(河口湖・富士山・富士急ハイランド→京都・大阪・なんば・天王寺)と思しき「富士山」ナンバー(!)の車両が発車するのを待ってから、京都駅八条口F3のりばに到着。最前列の座席にいた私は真っ先に降り、預けていたスーツケースを素早く回収した。 その直後、今度は八条口改札外のコインロッカーにスーツケースを預ける。そして南北自由通路を北へと上る。 朝。京都駅前から次の市バスに乗る前に、まずはトイレへ・・・と思って京都ポルタB1Fを彷徨っていたら、最西端のトイレには“時間外につき利用不可”との表示があり、入り口が封鎖されていた。ううっ、やむなくJR京都駅1F中央口まで急いで戻り、近くのトイレで用を足す。ああ、すっきりした。この経験は4日後の夜(すなわち復路の夜行高速バスに乗る直前)にも活かされるけれども、それはまた後日の段で。 D2のりばに停車中の祇園・北大路バスターミナル行き市バス206号系統に乗車。しかし・・・まだ06時台前半なのに、車内には空席がないどころか、つり革も半分程度が埋まっていた。日中の市中心部(要するに“碁盤の目”の中)でのバス乗車は極力回避しようと思っていたものの、こんなに早い時間帯でも混雑するっぽいね。私自身もその一員(というか、一因)ではあるが、この街の“オーバーツーリズム”の深刻さを体感した次第である。 五条坂で下車し、折り畳み傘を開きつつ、坂道をてくてく歩く。やがてバス停から10分強で、第1チェックポイントの清水寺に到達。ここからは3月23日(土)に放送された『究極ガイド 2時間でまわる清水寺』の“必見ポイント”に沿って巡礼していく。 第1エリア。必見No.1「地蔵院善光寺堂」。 必見No.2「仁王門」。 必見No.3「岸駒の石灯籠」。 必見No.4「西門と絶景」。 必見No.5「三重塔」。 必見No.6「鎮守堂(春日社)」。 必見No.7「千体石仏群」。 必見No.8「成就院前」。 第2エリア。必見No.9「田村堂(開山堂)」。 轟門(普門閣)を通り抜け、有料拝観エリアへ。 必見No.10「本堂の腰長押」。 必見No.11「弁慶の錫杖」。 必見No.12「出世大黒天」。 必見No.13「千手観音 御前立ち」と、必見No.14「清水の舞台」は、撮影禁止。 第3エリア。必見No.15「阿弥陀堂」は、アングル的に難しいせいか(?)撮影し損ねる。 必見No.16「濡れ手観音と金色水」。 必見No.17「奥の院からの眺め」。お馴染みのアングル、“ザ・京都”みたいな。 必見No.18「子安塔」。その裏手からは、三重塔・経堂・田村堂・轟門・朝倉堂・回廊・本堂が一直線に並ぶという、意外な絶景を遠望。 必見No.19「音羽の滝」。 ここで小さな事件に遭遇する。不動明王にご挨拶を申し上げた後、“紫外線滅菌装置”からステンレス製の長い柄杓を取り出し、流れ落ちてくる“金色水”を受け止めようとしたら・・・水が注入され始めた柄杓の椀状の容器の中から、オオミズアオらしき薄緑色の蛾が大慌てでパタパタと飛び出し、私の頭を掠めてどこかへ羽ばたいていった。これは何のマジック(鳩じゃないの)? 手品じゃないとすれば、この子はずっと紫外線を浴びていたわけ? よく分からないなぁ。って、2日後に別の場所で似たような出来事に見舞われ、この情景のフラッシュバックが起きる・・・のは、また後日の段で。 必見No.20「清水の舞台 柱組み」。 必見No.21「阿弖流為・母禮の碑」。 必見No.22「放生池からの眺め」。 これで清水寺はコンプリート。2時間どころか1時間20分ほどで回ってしまったよ。 実は必ずしも上記通りの順序でなく、チェックし忘れたのを後で気づき、道を戻って訪れた箇所もあるけれども・・・ここでは番組で紹介された順序に再編集(?)して掲げた。 時刻は07時台後半。観光客の姿がまだ少ない中、清水坂を下っていく。 やがて五条通を西へ入るにつれて、歩道に通勤・通学の地元民が増えてくるのを感じた。 東山郵便局の前を通過。先ほど(およそ2時間半前に)夜行高速バスが一時停止した場所やね。 鴨川に架かる五条大橋を渡りつつ、南(すなわち下流)側を眺める。 第2チェックポイントの市比賣神社に到着。昨年9月20日(水)に伺って以来わずか8か月ぶりの再訪であるが、前回の参拝では祈願内容に無茶な部分があった(?)と思われるため、その粗相を詫びるべく改めて足を運んだ次第である。 この後、当初の計画では、南へ下って東本願寺の飛地境内地にある庭園「渉成園」を初訪問するつもりであった。しかし・・・池があるとはいえ、今回の旅のコンセプトである「水を司る龍神・弁才天・観音菩薩など」とは関係がなさそうな気もするので、優先順位は特に高くない。しかも、明日は“大雨”との予報も出ている。であれば、ここまでは予定より早く移動してきていることもあり、明日の計画の一部を前倒しで今日のうちに実行しておくのも一案かと。ゆえに計画を修正し、今回は渉成園へ行くのを省略して、早めに次のチェックポイントへ向かうと決める。 この時間帯は雨脚がだいぶ弱まっていた。何にせよ、市営地下鉄の五条駅へ赴き、国際会館始発竹田行きの烏丸線に乗って、1駅の京都で降りる。 ホームからエスカレーターで上ってB2Fの中央2改札の外へ出ると、すぐ目の前でうどん屋が営業していた。当初の計画では、今朝は時間も適切な場所もなく、食事はコンビニ飯になるはずであったが・・・今は予定より早く来ているため、この機会に朝食をとっておくに限る。ここで期間限定うどん「鬼おろし漬けとり天ぶっかけ(冷)」とやらを注文。こんな交通至便な場所で美味しい飯にありつけるわけがない、と期待せず高を括っていたけれども、なかなかどうして。九十九島いりこの濃厚な出汁に加えて、つるっと滑らかな麺はモチモチで弾力性に富み、大根おろし&漬けとり天のハーモニーも絶妙。大変おいしゅうございます。というか、めっちゃうまいやん! 早くも5泊6日の食事部門ナンバーワン候補(?)に躍り出たかも。 その後。JRの券売機は混雑していたので、すぐ隣の市営地下鉄のそれでSuicaをチャージしてから、JRの地下東口改札を通り抜けて中へ入る。いわく、JR神戸線で何かトラブルがあったらしく、その影響で各線に遅れが発生しているという。あっそう。 昼前。10分以上遅れている上郡始発近江今津行きの湖西線新快速は混雑が予想されたため敬遠し、次の当駅始発近江今津行きの湖西線普通に乗車。この列車も数分遅れて発車する。 さて。京都から竹生島を経て京都まで戻る“琵琶湖周遊”の時計回りルートとしては、 ●プランA:京都→(近江塩津)→長浜→竹生島→今津→(近江塩津)→京都の2通りが考えられる。前者は琵琶湖1.27周、後者は琵琶湖0.73周に相当するけれども・・・実はJRの大都市近郊区間の運賃が適用されるため、両者の交通費は同額なのである。ゆえに今回の当初の計画では、確実に琵琶湖を1周する「プランA」を採用。京都から敦賀行きの湖西線新快速に乗り、近江今津をスルーして近江塩津で姫路行きの北陸本線新快速に乗り換え、列車を降りた長浜で昼食をとってから竹生島へ渡る、という行程であった。 ところが・・・私の行程が早まったおかげで、現在は予定よりも3時間近く早い近江今津行きの湖西線普通に乗っている。であれば、終点の近江今津で降りて、そのまま竹生島へ渡り、それから長浜に出て昼食をとる、という短縮ルートの「プランB」のほうが合理的であろうと判断。 こうして、終点の近江今津で下車。 画像初出:2022年10月11日(火)の段 画像初出:2023年4月11日(火)の段 画像初出:2023年10月11日(水)の段 画像初出:2024年4月11日(木)の段 私が滋賀県内に足跡を残すのは、米沢在住時代の2017年10月20日(金)に米原を出発して以来なので、6年7か月ぶりかと。 ともあれ、今津港へと直行し、びわ湖横断航路(竹生島経由長浜まで)の乗船券を購入して、琵琶湖汽船の「べんてん」に乗る。うーむ・・・琵琶湖が広大であることは知っていたものの、湖の対岸が全く見えないほど霞んでいるとは予想外。まあ妙に静かな湖面とも相俟って、神秘的な雰囲気を漂わせているのは間違いない。 船に揺られること約25分で、竹生島港に到着。ちなみに、上陸した波止場の隣(写真では向かって右側)に停泊する船は、彦根港と竹生島を結ぶオーミマリンの赤備え船「直政」。って、民部公子こと徳川昭武か、あるいは源九郎義経か、みたいな(?)。 紙幅の都合上、次回の記事へ続く。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2024.06.25 08:17:38
[後日談] カテゴリの最新記事
|