仙丈ケ岳3
三日目です。朝になったのですが、昨日の影響のせいかあまり力が出ません。気持ち悪さや頭痛とかは治まっていましたが、ぜんぜん気力が湧きません。体がだるくて、栗沢山に登った後に歌宿までテント背負って歩けるか自信がありませんでした。なので、山を下りることにしました。本当に栗沢山には行ってみたかった。宇多田ヒカルが登った山ということで最近は人気らしいです。もっと本当のこと言うと、300名山アサヨ峰にも行ってみたかった。栗沢山から往復2時間程度。けっこうな岩場があるらしいがね。でも、今回は無理。なんでこうなんだろう。3000メートル級の時はいつもこう。くそ、ばかやろう。と、悪態ついても仕方ない。栗沢山は、次回の楽しみにとっておこう。小屋の入り口で検温したら35.8度しか体温なかったです。疑似高山病か低体温か?以前医者に聞いたけど、なんでそうなるのかは分からなかった。富士山や五竜岳の時は、大丈夫だったんだけどなあ。南アルプスはどうも鬼門のようだ。温泉に入れれば、すぐ治るんだけど。北沢峠から歌宿を目指します。何度か言っているが、ちゃんと歩けるかどうかが、心配でした。歌宿から北沢峠まで2時間かかったので、逆の下りコースだからもう少し早く着けるかもしれません。今回は、疲れを残さない様にきちんと30分おきに休憩を入れました。今回の装備ザック ミレーのグランキャプサン65中 身 テント(ハーフフライ込み) 銀マット サーマレストリッジレスト シュラフ(イスカ エア280) バーナー(プリムスP-153)・ガスカートリッジ コッヘル プラティバスの水筒 ヘッドランプ 歯ブラシ・手ぬぐい・スタッフバッグ プラス仙丈ケ岳に登った際の装備品一式歌宿。やはり2時間かかりましたね。でも、歩けたからかなりの安堵感がありました。とはいえ、過去に何度かこういった場合を経験しているのだから、ぜんぜん進歩していないと言われても仕方ない。とにかく歌宿に来れて、一安心です。ほんとに心配だったから。久し振りの3000メートル級ですが、忘れていたのかなあ。鋸岳がりっぱ。休憩室とトイレ。バスの時間までは50分ほどあったので、ここでゆっくりしました。歌宿まで来れれば、かなりの安心感があるとは分かっていてけれど、着いてからの安堵感はかなりのものでした。それまでのつらさや苦痛なんかはどっかに行ってしまい、自分でもびっくりです。ちなみにバスは歌宿10時15分発ですが、乗客はまたも僕一人です。バスは30分かけて仙流荘に戻りました。仙流荘には宿泊予定ですが、早く風呂に入りたいので、日帰り入浴しました。入った時はぼくだけでしたが、他の人が入ってきたので出ました。チェックインは午後3時以降なので、少し伊那市内をドライブして時間をつぶしました。それだけの余裕ができたということです。お風呂の効果はてきめんです。仙流荘。フロント。二階の廊下を進みます。赤いじゅうたんの部分は旧館部分、白が新館。新館です。二階の部屋でした。ツインです。トイレ付。ちなみにこちらは旧館の廊下と洗面所です。洗面所の奥にトイレ。部屋の中は見れません。本日仙流荘に宿泊したのは、これまた僕一人のみでした。夕食は5時半から、ロビーの裏側にある食堂です。一人だけでの食事はさみしいとか思われるかもしれないけれど、ひとりキャンプと同様でどうてことないですわ。食事の中身はね、カメラを部屋に忘れたので撮っていません。お腹が空きすぎて早く食べたくて(ビールが飲みたくて)カメラの事なんかすっかり忘れてたね。最後の方になってから、カメラのことを思い出したのですから。ビールは最初から二本頼んみました。ちなみに食事の方は、三品の小鉢とお刺身、茶わん蒸し、信州牛の鍋、てんぷら、鮭の皿となかなかでした。後ご飯とお吸い物。僕には適度な量で全部食べれましたよ。ああ、忘れていたデザートにアイスクリームがありましたね。おいしかったです。山ではビール控えていたので、よけいうまかった。入浴できるのは午後8時までなので、7時半頃に行って温まってから部屋に戻ると、そのままベッドにバッタンキュウ。朝の4時半まで寝てしまいました。ちょうど8時間寝ていたことになります。朝の入浴は6時から7時半までなので、6時と同時に風呂場に行き、7時まで露天風呂から見える雨に煙る山の景色を眺めながら、ぼうっとしていました。7時に朝食のおにぎりを受け取るために風呂から出て、フロントで朝食を受け取りました。ゆっくりしたいので、朝食はおにぎりにしてもらいました。登山者のために早い時間に食事をとることも可能とのことです。これはうれしいですね。おお、土曜のためか朝から人が集まっています。その後、部屋でのんびりしながらおにぎりを食べてテレビを見ていましたが、9時近くになったのでチェックアウトしました。後は家に帰るだけです。これは仙流荘横にあるテント場。もともとはゲートボール場らしいです。跡地利用でテント場にしたみたいです。一泊と言うか一区画1000円。焚き火はできません。屋根外してオートキャンプ場にした方が、利用する人は多いと思うんだけどなあ。中はこんな感じ。あ、幽霊が写っているわけではないですよ。自分の姿がガラスに映っちゃったのです。テント場入口の反対側にはトイレ完備です。帰りは下道をのんびりドライブです。再び高遠から峠越えで諏訪方面に下り、茅野、富士見、白州、韮崎とどんどん走りました。お昼は、大菩薩峠入口にある番屋茶屋さんでなべ焼きうどんをいただきました。超旨かったですよ。で、また奥多摩経由で家に戻りました。今回、南アルプスは仙丈ケ岳に登れたので、すごくうれしく、また楽しかったです。常に消毒液をスプレーして、必要以外は人ともしゃべらず、なるべく接触しないよう心掛けました。南アルプスって、やはりいいですね。楽しかった(苦しかった)山歩きは終わりです。もうすでに苦しさは忘れています。楽しさの方が勝っている。不思議です。その分、余計にさみしいですね。でも、又来ます。今回、山歩きの本領発揮でしょうか。山歩きのブログですから。ご精読ありがとうございました。おわり。