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川の絵画を集めた作品展に行ってきました。
実は初日の土曜日、日頃できない用事を2つ済ませた後、寄ったのですが、また今日も入場無料だからというわけではありませんが行ってきた次第です。 土曜日は台風直前ということで取材などあったのですが人はまばら、今日も雨模様のためまばら、お陰様でゆっくり見て回ることができました。今年で第10回を迎えます。 平成7年(阪神淡路大震災のあった年、その混乱がまだ冷めやらぬなか)、第4回 全国川サミットがこの町で開催され、人が川に親しみ、川を生かしたまちづくり、川をテーマに「文化」を育てることが話し合われました。その時、呼びかけられたのが「川の日」の制定です。この「地方からの声」は全国にこだまし、平成8年建設省により7月7日が「川の日」と定められました。 そして、川のある町として、川の素晴らしさ、力強さ、自然サイクルの中での川の価値を再確認させる作品を全国公募し、「水と共に生きるまち」として地域からの発信を続けています。 応募される方は、画家として名前を聞く方、各地の有名展覧会に出品されている方、絵が好き、描くのが好きな一般の方と様々です。 そんな作品のいくつかをご紹介いたします。全部をご紹介できないこと、実際の絵の迫力、魅力を充分にお伝えできないことをとても残念に思います。 今年の大賞は「臨界(川面の表と裏―街)」。下の写真の作品です。 雨の夜、窓ガラス越しに見た風景、川面にぼんやりと映るビジネス街、光のゆらめきが、見詰めているうちになんだか自分の心の中を映し出しているかのような錯覚にとらわれました。そしてこの窓を開けたいと...。窓枠の部分は立体的になっています。 下の作品が優秀賞の「水郷の朝」。静かな日常の朝を描いています。地元の見慣れたなんでもない風景ですが、こうして絵にするとサマになりますね。 今回は10周年を記念して、第1~9回の大賞・優秀賞を受賞した作品も展示されていて見応えがありました。 下の写真は、第6回の時の大賞でタイトルは「分水路」。実はこの絵がとても印象に残り、きっかけとなって以後毎年通っています。懐かしい、じーんと胸に沁み入る絵、また会えて嬉しかったです。 下の写真が、第8回の時の大賞でタイトルは「丸太橋の下の小宇宙」。この作品は絵を超えています。パネルの切り込みの下には木彫りの立体的でリアルなトンボやタガメ、ナマズが息づいています。「生命」を感じる、迫力ある作品です。表現されているのは、いつまでも守りたい、大切な自然の世界。 下はまるで絵本の中のおとぎの国のよう。「川のある街~夢の街~東京の隅田川をイメージして」というタイトルです。 色々な人が描くそれぞれの人にとって思いのある川のある風景、心の中の風景は、その表情も様々で、どれもそれぞれに輝いているように思えました。私が惹きつけられ時間があればまた行きたいと思うのも、その輝き、色々なものを受け止めてくれる大きな存在の「川」にあるのでしょう。 この作品展は、9月5日~9月10日まで(なんて短い期間!)東京 上野の森美術館でも行われる予定です。 下の写真は、文化センター内敷地にある「Dial Stone」。雨に濡れる「時の石」です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
川があるのは、すごくいいですね。
そこで、どんなときでも、川の水が流れているという事実に愕然とするときがあります。 まるで、大地の血液のようです。 むかし、川のそばに住んでいたのですが、湿気もすごかったです。(笑) (July 17, 2007 12:57:43 AM)
嵐山で船に乗ると川のにおいがするんですよ。そうだ、先日桂川が雨ですごい濁流になっていました。怖かったです。あっという間に水かさが増すのが不思議です。
川というと大好きなスメタナの「モルダウ」が頭の中に流れます。 (July 17, 2007 03:02:11 AM)
今住んでいるところは、近くに大岡川があります。
あざらしのタマちゃんがいたところです。 横浜港に比較的近いので、満潮時は潮の香りが上がってきます。 水はそれぞれ表情があっていいですね。 一番下の写真、緑がとてもきれいです。 (July 17, 2007 05:20:18 PM)
「臨界」を拝見しているうちに、ふと私の右目で見た世界と似ているのではないかと思いました。
ご存知の通り、私の右目は弱視でほとんど見えません。 左目を閉じてみる世界。 それは不思議なことに細かに揺れているのです。 そして濃淡は強調され、窓の外の世界はより遠くに後退します。 立体視すらできそうな不思議な世界。 それがそこにはありました。 私だけの世界です。 この絵は、私にもとても面白い絵になりました。 (July 17, 2007 11:35:12 PM)
アトムおじさんさま こんにちは。
>川があるのは、すごくいいですね。 アトムおじさんも確か川と海の合流する辺りをずっと走っていらっしゃるんでしたね。川も海も山も、いつも身近に感じていたいです。 >そこで、どんなときでも、川の水が流れているという事実に愕然とするときがあります。 鴨長明のように生きたい、と仰っていたアトムおじさん(アトムおじさんの年表は暗記していますよ(笑))らしいですね。 「ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず。淀みに浮ぶうたかたは、かつ消え、かつ結びて、久しくとどまりたる例なし。世の中にある人と、栖とまたかくのごとし。」 ですね。鎌倉時代の鴨長明、そして鎌倉にお住まいのアトムおじさん、鎌倉も共通ですね! >まるで、大地の血液のようです。 ほんと、そう思います。動脈も静脈もありますね。 >むかし、川のそばに住んでいたのですが、湿気もすごかったです。(笑) 私が勤める会社は海に面しているのですが、会社の自転車置き場に置きっ放しの自転車は錆びていきます(笑)。 (July 18, 2007 01:22:04 AM)
Yori Halfordさま こんにちは。
>嵐山で船に乗ると川のにおいがするんですよ。そうだ、先日桂川が雨ですごい濁流になっていました。怖かったです。あっという間に水かさが増すのが不思議です。 京都にもいろいろな表情の川がありますね。いくつもの川を思い出します。 川が豪雨や台風などで増水した時の茶色いうねりの濁流は本当に恐ろしく、怯む時があります。自然が見せる表情、様々ですが、その恐ろしい部分もあってこそ美しく尊いのでしょうね。 >川というと大好きなスメタナの「モルダウ」が頭の中に流れます。 モルダウ、私も大好きです。チェコ(中欧のみならず東欧、西欧もですが)いつか行ってみたいです。 (July 18, 2007 01:30:00 AM)
SIR JAPANさま こんにちは。
>今住んでいるところは、近くに大岡川があります。 >あざらしのタマちゃんがいたところです。 あのタマちゃんがいた時は大騒ぎでしたね~。タマちゃん、確かにかわいいですし心配なのは解らなくもないですが、あの各局テレビの取り上げようにはちょっと驚いてしまいます。視聴率命ですから仕方ないかもしれませんが...。 これから夏、とうろう流しなども風情があっていいですね。日本の夏を感じます。 >横浜港に比較的近いので、満潮時は潮の香りが上がってきます。 潮の香り、ふっとよぎるといいものですよね。会社が海に面しているので、感じることがよくあります。よく男性が女性の髪のシャンプーの香りにドキッとするっていいますが(青春時代だけ?)、そのドキッに近いものがあるように思います。 >水はそれぞれ表情があっていいですね。 はい。同じ表情はありませんね。毎日、その表情をうかがいながら通勤しています。 >一番下の写真、緑がとてもきれいです。 写真ではあまり分かりませんが雨が降っていて、その雨と手前の水溜りが緑をより生き生きさせているように思います。広い芝生が手前に広がっているのですが、とてもきれいでした。 (July 18, 2007 01:48:13 AM)
kopanda06さま こんにちは。
>「臨界」を拝見しているうちに、ふと私の右目で見た世界と似ているのではないかと思いました。 >ご存知の通り、私の右目は弱視でほとんど見えません。 私も視力はあまりよくありませんので(以前、ブログのコメントに書かせていただいたことがありましたが)、何となくですが、わかるような気が致します。 >左目を閉じてみる世界。 >それは不思議なことに細かに揺れているのです。 >そして濃淡は強調され、窓の外の世界はより遠くに後退します。 >立体視すらできそうな不思議な世界。 >それがそこにはありました。 >私だけの世界です。 > >この絵は、私にもとても面白い絵になりました。 kopanda06さまはその右目の代わりに、真実を見る目や、物事を判断する目、皆さまを優しく見守る目、特別な目をお持ちです。 ガラス窓を伝う雨のしずくの向こうで水面が揺らめいています。ただそれだけなのですが、私にとっても不思議な絵です。 この窓の向こうに見える町はよく知っているはずの町でも、実際に窓を開けたなら、あるはずの町でなく、そこはまるで知らない別世界になっていそうです。戻りたくても戻れない遠い世界へ。 (July 18, 2007 02:16:53 AM)
heren’sさん、こんにちは。
川には不思議な力がありますね。 作品展、9月5日~10日まで東京 上野の森美術館で開催される由、鑑賞したいと思いますが、でも、ちょっと無理そうです。「水郷の朝」、川の絵画大賞展のポスター、印象的です。heren’sさんの作品に対するコメントにも、結びの「川」へのご感想にも心が満たされます。 名古屋では、あまり川に接することの無い生活です。(緑は豊かです)。それまでは、川はいつも身近な存在でした。疲れを感じますと川を求めて遠出いたします。大抵、豊田市足助の香嵐渓という所なのですが。 heren’sさんは「信濃川慕情」という歌をご存知でいらっしゃいますか。大分古い歌ですが、なかなか素敵な歌詞です。 (July 21, 2007 11:57:30 PM)
ほわいとさま こんにちは。
返信が大変遅くなってしまい、申し訳ありません。 >heren’sさん、こんにちは。 > >川には不思議な力がありますね。 川、海、山、自然にはそれぞれ宿っているものがありますよね。そんな中、「川」はより「人とともに」歩んでいるような気が致します。この川は大河ではありませんが、古代から人々は川のほとりに暮らしてきていますものね。古代文明も大河のあるところで生まれていますし...。 >作品展、9月5日~10日まで東京 上野の森美術館で開催される由、鑑賞したいと思いますが、でも、ちょっと無理そうです。 ここと東京の二か所というのが不思議な組み合わせです。それに東京は開催期間が短いでしょう、名古屋からですとやはり難しいと思います。 >「水郷の朝」、川の絵画大賞展のポスター、印象的です。heren’sさんの作品に対するコメントにも、結びの「川」へのご感想にも心が満たされます。 有難うございます。どの絵もそれぞれに素敵でした。こういうのを観ておりますと、なんだか自分でも描きたくなってきます。 >名古屋では、あまり川に接することの無い生活です。(緑は豊かです)。それまでは、川はいつも身近な存在でした。疲れを感じますと川を求めて遠出いたします。大抵、豊田市足助の香嵐渓という所なのですが。 川のそばで寛ぐ時間が持てると、心身ともにリフレッシュする感じがありますよね。マイナスイオン効果かしら。そういう時間、大切にしたいですね。 >heren’sさんは「信濃川慕情」という歌をご存知でいらっしゃいますか。大分古い歌ですが、なかなか素敵な歌詞です。 「信濃川慕情」は残念ながら存じないのですが、ほわいとさまから伺うと是非聴いてみたいです。今度、探してみますね。ご紹介ありがとうございます。 (July 24, 2007 10:39:48 PM) |