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- 潜在意識の性質 1 -
(大谷先生のお話より) 世間で評判の悪い人や悪人を称して、「二重人格者」などということが多い。 表面は善良そうでありながら、悪い行為をする人を「二重人格」というのだが、よく考えてみると、人間は元来二重人格なのが普通なのだ。 人問は誰でも自己保存本能を持っている。 自己保存本能は、元来が利己的なものである。 この利己的な心を克服することに人間の成長があり、人格の完成がある。 「東洋の道」はそれに到る方法を、あらゆる角度から探究したものであると言えるだろう。 「ジキル博士とハイド氏」という一人の人物の二重人格を物語にした映画は、世界中の話題となり、今日では映画の古典でハリウッドでは何回も製作されている。 通常、人間は理性を働かせないと自己的になり、自分さえ良ければ良いと、まるで太陽が自分の回りを廻っている様な考え方の人間が多くなって来た。 理性は自己保存本能をコントロールする力を持っているが、潜在意識の中にある感情の発生をコントロールすることは出来ない。 ここで一貫して書いていることは、如何にして潜在意識と交信するかということに尽きるのだが、これが全人類にとって大問題であり、科学と宗教の接点でもあるのである。 私達の人生が成功するか否かは、すべてこの潜在意識と交信出来るか否かにかかっていると言っても過言ではない。 即ち、自己保存本能や人間の中にある動物的本能、斗争心、憎悪心、嫉妬心といった厄介なものが、みなこの潜在意識の中にかくされているわけだから、この潜在意識を浄化することが、人生の目的のほとんどだと言っても差支えない位なのである。 世の中には、こんなことにも気がつかないで、物欲だけの世界の中に浸りきっている人も多いのだが、われわれ正法を学ぶ同人は、「潜在意識の変革」を第一の人生の目標にかかげていると言えるだろう。 ポリネシヤの土人達の精神分類でも 一、(表面意識) 二、(潜在意識) 三、(悟りの世界) と分類している。 表面意識から潜在意識、そして悟りとなる。 潜在意識を正しく変革するには、正しい意志を持つことが第一番である。 正しい意思だけが、潜在意識に直接的な影響を与える唯一のものである。 正しい意志は「八正道」の実践に依って生まれる。 そして正しい潜在意識の変革のみが、一般に言われる奇跡や超常現象を起し、普通の人達に不可能と考えられる様な素晴らしい人生を創る原勤力となるのである。 正法誌16号1979.12より抜粋 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2003.11.01 20:01:00
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