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高橋信次先生に学ぶ

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2003.11.03
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- 潜在意識との対話1 -

(大谷嘉輝先生のお話より)


まだはっきりと、いわゆる現在の科学で科学的に証明されたわけではないが、人間の「生命」とは電気波動であると、最近の一部の進歩的な科学者は考えているそうだ。

信次先生も、「大生命の波動」という問題について論文を書かれたことがある。

東京の世田谷に住むSさんという方が、「マイナスの科学」という小冊子を書かれて、ニューヨークの小生に御恵送下さったので、読まして戴いた。

このS先生の説は、現在の科学がプラスの科学であるとするなら、精神の世界、超心理学の世界等、いわゆる現在の科学では測定出来ない世界(例えば宗教の世界がそれだ)がある。

これをS先生は、マイナスの科学と言う名前で呼んで居られる。

私も全く同感で、大体、科学だ宗教だと分類したのは、人間なのであって、これまでが科学の世界、これからが宗教の世界と、さい然と区別されているわけではない。

世界中を旅行しても、これがアメリカで、これが日本だ、中国だと勝手に国境を作っている。
こんな馬鹿な話はない。

小字校の頃地理を習って、赤く塗ってある島が日本だなんて教えられたが、大人になって飛行機で日本の上空を飛んでも、赤い土地があるわけではない。
他の国の地図を見たら日本が赤く塗ってない。
また日本列島が地図の中心になっているわけでもない。

「地の果て」という言葉があるが、そんなものは、あるわけがない。
人間誰でも、自分の住んでいる所から見れば、他国は地の果てということになる。

昔の英国から見れば、日本はファー・イースト、極東だった。
〃東の果て〃であったわけだ。
世界は今でも、この言葉を便宣的に使っているが、日本人の考え方がいつまでもファーイースト的であって良いわけがない。

人類は、やがてこの愚に気が付いて、世界が一つの国家になって国土、領土は人類の共通の財産であることになるだろう。
人類共通の、そして神の与えられた土地を、領土だと考えるのも、観念論で、そう思い込んでいるに過ぎない。

これまでが科学で、これからが宗教だと思いこんでいるのも、同じことで、もともと分けることが出来ない真理を人間が勝手に分類し、それを観念として固定化したのが、いわゆる現在の科字である。

だからもっと科学が進歩して精神の世界や、宗教の領域まで、真のサイエンスの光が当れば、もっと人類に貢献するに違いない。

現在の科学の段階では証明するだけの能力がないから、解らないことは、非科学的というレッテルを張って、よけて通って来た。
その殻を破らなければならない時代がやって来た。
また破らなければ人類は救済出来ない処まで来ている。

近年〃潜在意識〃の問題は、心理学や超心理学などで、あらゆる実験が行われて、その不思議な性質は大きな驚異を人類に与えている。

わたし(大谷先生)も潜在意識に一切の人間の秘密が隠されていることを知ったが、どの本を読んでも、潜在意識に近づく方法を明解に解説したものはなかった。

また無いのが当り前で、普遍的原則を確立することは出来ても、個人はそれぞれ特定の思考パターンを持っているために、すべての人に当てはまるような方法論を書くことは困難である。


クリスチャン・バイブルに

「人生の偉大なる真理は、これを心に受け入れる用意のある人だけが理解し得る」

とあるが、これは人生を神埋の探究と考える人々にのみ与えられる特権である。

正に「叩けよ、さらぱ開かれん、求めよ、さらば与えられん」
ということは、神理である。

一昔前にチャールズ・ダーウィンが、あの有名な「種の起源」という世界中をゆり動かした進化論の本を書いたが、信次先生はあの本を笑い飛ぱして居られた。

その理由は簡単、ダーウィンは魚も動物も人間も一切含切、一つの枠の中にはめ込んで、人問も魚から進化した背骨動物の一種と規定しているのだから無茶な話である。

バイブルを読んでも第一頁に出て来るのは、神に模して人間が作られた。
即ち如何なる人も、神の子であるという宣言なのだ。

これを否定して、自分は魚から進化して猿になり、そして、人間となったと自認する〃科学的盲信者〃など話にならない。

ダーウィンの進化論も、あらゆる現代科学によって証明済みではなく、古典的な学説というだけのことなのだ。
考古学に関するニュースが出ていたが、最も古い人骨とされていた、北京原人よりも古いものがあちら、こちらから出土されている。
それでも科学者の中には、ダーウィンの学説を盲信している学者がいるらしい。

ニューヨークの自然博物舘にも、魚の骨から恐龍の骨、水棲の動物から、陸棲の動物へと、進化の有様を麗々しく陳列されているから、あれを見せられたら、誰でも人間も魚から進化したものだと思い込まされる仕組みになっている。

言うまでもないことだが、人間と動物との相違は、その構造的な相違のみではなく、精神と心という、勤物にない霊的機能があることだ。

その上に永遠不滅の魂というものがある。

勿論動物にも頭脳があるし、植物にすら〃心〃のようなものがある。

しかし、それ等の機能は、人間のそれとは全く異質のもので、その働きも違う。
その最も大きな違いは、表面意識(すなわち10%の働き)よりも潜在意識の働きにある。
植物や動物達が、潜在意識まで持っているかどうかは、判らないが、人間の潜在意識が偉大なものであることは、議論の余地がない。


正法誌10号1979.10より抜粋





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Last updated  2003.11.03 17:48:39
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