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2022.02.06
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カテゴリ:考察

真犯人フラグ 江戸川乱歩「黒手組」

※真犯人フラグと黒手組のネタバレが含まれていますのでご注意ください
黒手組は青空文庫などで読めます!

(1):「ポリュビオスの暗号」

ドラマでこの名前で呼ばれてたものは英語だと「Polybius square」(ポリュビオスの正方形)と呼ばれています

暗号を作る表が正方形になってるということです

ポリュビオスは発明者の名前ではなくこの暗号を完成させて有名にした古代ギリシャの歴史学者から来ているようです

例えば「B」なら上から1段目、左から2列目にあるので「12」と表します

今回のドラマでは0という数字がなく1~5までしかなく6以降の数字はありませんでした
つまりこの正方形に表した時に来るのはアルファベットの26文字ということになります

Zやザ行はあまり使われることは少ないので今回の謎解きでは必要が無いパターンでしょう


(2):黒手組の暗号

手紙の形の暗号ですが基本的に左端の漢字1文字だけで解読します

好であれば偏(女偏)の画数は3で旁(つくり)は子でこの画数も3です
割は偏(りっとう)の画数は10で旁は2です

このようにそれぞれの漢字の偏(へん)と旁(つくり)がそれぞれ何画かをまとめたものです

黒手組では偏は1~11、つくりは1~4まで登場しています
これをあいうえおの五十音に関するポリュビオスの表 を使います
ここでは長方形でその方が応用して使われています

この五十音順ですがカタカナのあいうえおは縦に1~5であかさたなを横に1~11で表されています

このそして暗号は1=あ、33(縦3横3の交差する文字)=す、10・2=ヰ(い)というように出てくる暗号は「明日一時に新橋駅」となります

そして今回の真犯人フラグは「22 15 43 33 11 13…」という数字が並んでいました

先述したように1~5までの数字になっていますので縦(ABCDE)横(AFKPUZ)となっています
これを表すと22=G、15=U、43=N〜と導き出せます
全て出すと「GUNMAKEN SHIMODAGUN FULUMACHO ICHIKYUNANAHACHI NO ROKU」と出てきます

ひらがなに直すと「ぐんまけん しもだぐん ふるまちょう いちきゅうななはちのろく(群馬県 下田郡 富留間町 1978-6)」です

法則性が分かれば遅くても30分くらいで解けるので真犯人フラグでは難易度は低かったと思います

(3):黒手組のあらすじ

私の伯父の愛娘が黒手組に誘拐された。私は親友の明智小五郎にこの事件を相談する。明智はさっそく伯父の話を聞くことになる。

事の起こりは十三日、夜になっても娘が家に帰らなかった。方々探してみたが、本人はもちろん手がかりさえ見つからない。すると翌日、家の郵便物を取りまとめている書生の牧田が、黒手組からの脅迫状を持ってきた。

内容は、娘を誘拐したこと、十五日の午後十一時に身代金の受け渡しをすること、警察には黙っていること――黒手組といえば有名な盗賊団、娘の身を案じた伯父は、その指示に従うことにする。

小男の書生牧田を一人連れて、伯父は約束の一本松へ向かった。牧田を草むらの中に待機させ、伯父は懐中電灯を片手に一本松の下まで移動した。三十分後、真っ黒な着物を着た人物が現れ、身代金を受け取って去っていった。

伯父は相手に気を遣い、慌てて懐中電灯を消してしまった。しかしその人物は、背の高い伯父よりも、さらに背が高い男であったのは間違いないという。

こうして身代金の受け渡しは無事に終わったのだが、約束の翌日になっても娘は帰ってこなかった――。

明智が気にしたのはまず足跡。牧田の機転ですぐに現場を調べてみたが、犯人らしき者の足跡はなく、伯父と牧田の二人分しかそれは見つからなかった。

つぎに娘宛の手紙。娘が失踪した前日、娘宛にハガキがきていた。しかしそれは友人かららしき、たわいもないものだった。

それから二日後、明智は無事娘を連れ帰ってきた。黒手組と取引をしてきたので、事の次第を明かすことはできないのだと明智は言った。それでも娘と身代金が帰ってきたので、伯父は大喜びだった。謝礼金を支払い、明智の奇妙な頼み事にも色よい返事を返した。

明智は親友の私には真相を明かしてくれた。今回の事件に黒手組は一切かかわっていなかった。

娘宛のハガキには暗号で駆け落ちの約束が記されていた。つまり娘の失踪はただの駆け落ちだったのだ。

それを利用したのが書生の牧田だった。家の郵便物を取りまとめている彼は、家族を心配させないよう娘から送られてきた手紙を隠し、それを見て今回の偽装誘拐事件を思いついた。

牧田は小柄な体に似合わぬ大きな兵児帯へこおびをしていた。身代金受け渡し時にはそれを体に巻きつけて身を隠した。さらに兵児帯の中に短い竹馬を隠し持ち、それを下駄に装着して身長を偽った。足跡を調べる機転を利かせたのも、辺りを探るふりをして竹馬の跡を消すための時間稼ぎだったのだ。

娘の恋人はクリスチャンで、伯父はそれが気に入らず、結婚を許そうとしなかったが、明智の頼みごとを聞いた以上は、もはや結婚を許さないとは言わないだろう。

牧田は好きな女の身請けのためにどうしても金が必要だったという。明智は謝礼金を私に託し、牧田にあげるよう頼んだ。恋ゆえにやったこと、可哀相な男だと明智は同情した。

それにしても人生はおもしろい。この俺が、今日は二組の恋人の月下氷人を勤めたのだから。明智は心から愉快そうに笑った。






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最終更新日  2022.02.06 22:42:10



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