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テーマ:今日の出来事(288392)
カテゴリ:キャラ紹介
鬼滅の刃 上弦の肆・玉壺と鬼舞辻無惨
※ネタバレ注意になりますのでご注意ください ※ずっと過去にも病気説はあげているものを再掲しています ※今回は玉壺、鬼舞辻無惨がメインで他は軽く触れる程度です (1):上弦の鬼と病気のモデル ⚪玉壺=アメーバ赤痢 上弦の伍・玉壺はアメーバ赤痢がモデルではないかと思われます アメーバ赤痢とは赤痢アメーバという原虫(微生物)による感染症です 主に赤痢アメーバシストにより汚染された野菜や水・魚などから感染します 腹痛、下痢などの消化器系に症状が出る病気です 明治時代〜昭和にかけて流行りました また壺型の潰瘍を形成する特徴もあり玉壺が使用する壺や魚といった技と特徴が一致していますね また玉壺の台詞の中には「便所虫」という言葉があり「無惨以外の生き物は全て見下して腹の中でせせら嗤い馬鹿にしている」 という表現があります 王室は漁村の外れに住みながら魚の死骸を集めていました また玉壺の両親は早くに亡くなっており死因は水死で損傷がひどい状態で見つかりますが親の水死体が美しいと感動したようです そのことで気でもふれたんだろうと村人たちは思っていました 種類の違う魚の死骸を縫い合わせたりからかいに来た子供を殺して壺に詰めたりしていました 激怒した子供の親にめった刺しにされて半日ほど死にかけの状態でした ⚪半天狗=ハンセン病 上弦の肆・半天狗はハンセン病がモデルではないかと思われます ハンセン病は感染力の極めて弱い病原菌(らい菌)による感染症です 乳児期などに口や鼻から吸い込むと感染することがあり栄養や衛生環境が大きく関係していました ハンセン病の特徴としてコブや皮膚のただれるなど「腫れる」という症状が現れます 半天狗にも額(おでこ)辺りにコブがありました 両目は腫れているようにも見えますね またハンセン病は「らい菌」という菌から病気が見つかったため「らい病」とも呼ばれています ・感染力の極めて弱い病原菌(らい菌)による慢性の感染症です ・感染しても発病するのはごく一部の人にすぎません かつては皮膚と皮膚接触による接触感染だったが近年では鼻汁などの呼吸器系を通る飛沫感染が有力です またハンセン病は最近まで日本でも社会問題となっていた病気です ハンセン病は外見や感染に対する偏見や差別が強く隔離政策がとられてきた病気です ハンセン病は原因菌から"らい病"とも呼ばれています そしてらい(Lie)は英語で「嘘」を意味する言葉もあります 鬼滅の刃では半天狗は盲目だって嘘をついていましたね しかし嘘を見抜いたお奉行から裁きを受け半天狗は死罪になるはずでした ⚪猗窩座=麻疹 上弦の参・猗窩座は麻疹がモデルではないかと思われます 麻疹は一部地域で刺青に使われる模様を魔除けとして使用していたとされていました 猗窩座の特徴である刺青と似たような模様をすることがあるので一致しています 別名を「赤疱瘡(あかもがさ)」と呼ばれています 猗窩座と名前が似ているように思いますので関係があるかもしれません 麻疹とは「はしか」のことで赤ちゃんの内に予防接種で受けるものです 実は麻疹は江戸時代に13回の大流行が起こり20万人以上の人が亡くなりました また猗高座の体の紋様が麻疹防止のためのまじないに似ているのです 治療法が確立されていなかった時代なので縋りたくなるのも分かります ⚪童磨=結核 上弦の弐・童磨は結核がモデルではないかと思われます 結核は沖田総司や高杉晋作、正岡子規といった人物もこの病気で命を落としていると言われています 無限列車編で炭治郎の夢に侵入した青年が患っていた病気でもあります 結核は肺を侵す病気で大正時代の死因上位にありました 今は治療法が確立されていますが人生で初めて受ける予防接種が結核予防のBCGという人も多いと思います ⚪結核には様々な症状がありますがその一つには肺を蝕み、肺胞を破壊してしまうという症状があります 童磨の血鬼術には凍った血を霧状にして散布し吸い込んだ相手の肺胞を壊死させる「粉凍り」という技があります また童磨を討伐する際にカナヲが使っていた「花の呼吸・終の型 彼岸朱眼」ですが これは動体視力を極限まで高める代わりに視力を失うというリスクがあります 結核の治療薬にも副作用として視力を低下させるという効能があります 童磨を倒す薬の役割としてカナヲがになっていたと考えられます ⚪童磨は極楽教の教祖で珍しい髪色と瞳の色から両親からは愛されていました しかしある日、父親が信者に手を出したことに怒った母親が童磨の前で父親を殺してしまいます その時の童磨は部屋が汚くなるという感情しか抱いていません 鬼の中では珍しく人間の頃の記憶がある重磨は頸を斬られて初めて感情を持つことができましたね 童磨は自分の中に取り込んだしのぶさんの体に充満していた毒に侵されて体が溶けます 最期にしのぶさんと会話をしますが仲間を信じるしのぶさんに胸の高鳴りを覚え今までになかった感情を実感して終わりました ⭐またカナヲは本庄区が出身地ですが浅草(吉原)とも近く小さい頃、吉原に売られそうになっていた所を胡蝶姉妹に拾われたのかなと考えられます 童磨がカナエが亡くなった時にあの場にいたのは女・子供を求めていたのかもしれませんね ⚪黒死牟=ペスト病 上弦の壱の黒死牟はペスト病がモデルではないかと思われます これは有名な一説ですのでご存知の方も多いのではないでしょうか? ペスト病は別名「黒死病」と呼ばれています ペスト病はヨーロッパ・インド・中国などで 大流行を引き起こした病気です 14世紀の流行では世界人口の20%が亡くなったと言われています 治療に当たる医師も鳥の顔のようなマスクに全身を覆う衣服という独特なスタイルをしていました 死亡率も非常に高く全身に黒い痣が出ると言う症状があります ⭐ペスト病は昔、感染患者と目が合うと感染すると言われていました そのため黒死牟の目がたくさんある理由ではないかと思われます 日本においてペスト病は大正時代に収束しています ⭐痣の発現に必要な心拍数200以上、体温39度以上という条件はペストの症状と一致します また痣が発現した者は25歳までに死ぬとされていました ペストが最も流行したヨーロッパでの平均寿命も約25歳とされています 作中では「患者が一人現れると共鳴するように周りにも患者が現れる」と説明されていました これもペストが強力な感染力を持つ病気ということを踏まえると周囲の人間に感染が広がっても不思議ではないです 黒死牟は鬼になる前に痣が発現して25歳までに死ぬ事を知ってそこを無惨につけ込まれて鬼になったので繋がりそうですよね 現在でもペスト菌を持ったネズミが発見されていたりと完全に討伐されたわけではありません 以前に詳しく考察しているので今回は省きます (2):鬼舞辻無惨=がん細胞 ⚪下弦の鬼が集結したシーン 下弦の鬼たちの前には女装した鬼舞辻無惨がいました 下弦の陸・釜鵺は姿も気配も以前とは違い「すさまじい精度」だと評していました 同じ鬼でさえ無惨の擬態は優れていると言えます ・がん細胞もまた身体の免疫を欺く能力を持っており発見自体もきわめて困難な病気とされています ⚪無惨の再生能力は別格であり珠世が研究の末に作り出した「人間に戻す薬」も無効化していたことが明かされています 驚異的な再生能力も増殖のストッパーがなく永遠に分裂し続けられるがん細胞の特性と一致しています ⚪継国縁壱から逃げる際にポップコーンのように「弾けちる」ように逃げる姿もがん細胞に似ています ⚪また鬼舞辻無惨の弱点の一つに「太陽の光」があります 現代のがん治療の要となる放射線は太陽の光にも含まれておりがん細胞のDNAは放射線を浴びることで死滅するとされています ⚪鬼舞辻無惨を始めとする鬼が嫌う藤の花にはがんの抑制作用があると言われています 無惨と癌の特性には癌をはじめとする病気は昔は一種の天災と捉えられていました 無惨の病気のモデルが癌だと仮定するならわざわざ「大災」という言葉を使ったことにも納得がいきます 反逆の抑制ではないとするなら鬼が徒党を組んだ結果、人間を食い尽くしてしまわないためという可能性が考えられます ⚪しかし疑問点もあります 無惨が癌であるということはあり得そうですが ・ガン細胞のDNAは放射線に弱いというのが根拠ですが ガンではない普通の細胞も放射線で死にます 「がん細胞」 の特徴ではありません ・鬼が群れない理由についてですが 他の病原菌とがん細胞には何の因果関係もありません がん細胞が他の病原菌の増殖を抑える事もありません 他の病原菌にやられて人間と共存出来ないは違うと思います ・がんによって免疫機能が低下したことで他の病原菌に侵されるからです また免疫系のエラーで癌が起きる要因のひとつです (3):鬼殺隊とペニシリン 作中の無惨の言動にはがん細胞を思わせるものが存在しています 蟲柱 ・ 胡蝶しのぶが使用する日輪刀は突き刺した相手の体内に毒を注入する特殊な形状をしています これは針を刺して薬物を流し込む注射器がモデルではないでしょうか? またしのぶさんは鬼によって毒の調合を変えているので抗体・免疫がつかないようにしています また那田蜘蛛山の戦いで負傷した炭治郎たちが訪れた蝶屋敷では機能回復訓練の一環として湯呑に入った薬湯をかけるトレーニングをしていました 鬼滅の刃の舞台である大正時代は医療が発達した現在とは異なり医療技術が乏しかったはずです そんな大正時代の治療法のひとつとして薬草風呂に貴重な効能があるとされてきました ただの水ではなく薬湯を使用していたことにも納得がいくのではないでしょうか? ⚪続いて炭治郎や柱が使用する特殊能力についてです ⭐相手の体が透けて見え筋肉などの動きを読むことができる「透き通る世界」はレントゲンやMRIといった医療機器をモデルとしていると思われます ⭐日輪刀が熱を帯びて赤く変化し鬼の再生能力を阻害する「赫刀」については一般的に細菌やウイルスが熱に弱いとされることに由来していると思われます 風邪を引いた際に発熱するのも体内に入り込んだ細菌やウイルスの増殖を抑えるための人体の防御反応です ⚪鬼殺隊はあらゆる病気と戦う免疫細胞なのかもしれませんね 免疫細胞が正常に働ける体温は36.5℃ そこから体温が1℃上がると最大5倍〜6倍にも免疫力が上がります 逆に1℃下がると免疫力が30%下がると言われています 39℃は上がりすぎですが体温を上げなければ強力な病原体と戦えなかったのでしょう また心拍数が200で痣が出現する表現も体温が39.6℃になるのは乳がん細胞は死滅すると言われています ⭐ペニシリン 仁-JIN-でもお馴染みの結核の治療薬・ペニシリン そのペニシリンはドイツ語がペニチリ ンと発音します そこからニチリン(日輪刀)がきててがん細胞の(鬼舞辻無惨)には日輪刀が効果なかったのかもしれません ⚪病気の治療に関連する部分が存在しています 作中で珠世は炭治郎に対して「できるだけ無惨の血が濃い鬼の血を「採取して欲しい」と依頼しました すでに感染している生物から採取するこれは「種痘」というすでに感染している生物から採取する「ワクチン」がモデルになっていると思われます 「種痘」は「天然痘」 のワクチンであり「天然痘」 がモデルと思われる禰豆子は珠世が鬼の血を解析して作成した薬によって人間に戻ることができました ⚪また珠世が初めて使用した血鬼術「惑血」は「ワクチン」を意味しているとも考えられます このように節々に「病気」や「薬」を思わせる描写があったことが分かります もうすぐ鬼滅の刃・刀鍛冶の里編が放送されます 楽しみですね! (4):アメーバ赤痢と玉壺 玉壺の特徴や技を見てみましょう 刀鍛冶の情報を掴み、鬼殺隊の弱体化を狙って半天狗と共に刀鍛冶の里に送り出されました 壺からうねうねしながら出てくるのが特徴です これまでの鬼と違い、人間味のない容姿をしています 目の位置に口、額と口の位置に目があり全身から無数の小さな手が生えています その手には魚のうろこのような模様があり頭にもひれらしきものも見えます ⚪玉壺の血気術 千本針魚殺(せんぼんばりぎょさつ) 壺から金魚のような魚を出しこの魚が無数の毒針を飛ばして攻撃する技。 水獄鉢(すいごくばち) 壺から出した水で大きな壺を作り人の体を閉じ込める 壺の表面の水はゴムのように弾力があり刀では切れない 時透無一郎を閉じ込めた技がこれです 蛸壺地獄(たこつぼじごく) 壺から巨大な蛸の足を出しその足で人の体に巻き付き締め付ける 一万滑空粘魚(いちまんかっくうねんぎょ) 鋭い歯を持つ一万匹もの魚を壺から出し噛みつかせる 切られた粘魚は体液からも毒を撒き散らす 神の手(かみのて) 玉壺の真の姿で体のうろこは金剛石よりも硬い 拳でふれたものは皆、魚となる 体は柔らかいが強靭なバネみたいにうろこの波うちで縦横無尽、自由自在に動き回ることができる 陣殺魚鱗(じんさつぎょりん) 体のうろこによって予測不可能な移動を繰り返し木を切る破壊力がある ⚪それは玉壺の過去とモチーフ 玉壺の過去は公式ファンブック第二弾で少し触れられています ⭐人間の時の名前は益魚義(まなぎ) 漁村の外れに住んでいました 魚の死骸を集めたりして皆に嫌われており自分をからかいに来た子どもを殺して壺に詰めるという奇行に走ります それを知った子どもの親に銛(もり)でめった刺しにされ瀕死のところに無惨が通りかかり鬼にしたようです 玉壺のモチーフは人間だった頃、身近にあったもので海水や海の生き物、子どもを詰めた壺です 人間の時から独特の芸術観を持っておりあの姿も自ら改造してきたものです お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2023.04.02 16:47:00
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