テーマ:定年 そして 退職(74)
カテゴリ:企業・会社員
サントリーホールディングス社長の新浪剛史氏が、経済同友会が開いたセミナーで45歳定年制を打ち出したそうです。
新浪氏によると「(定年を)45歳にすれば、30代、20代がみんな勉強するようになり、自分の人生を自分で考えるようになる」と従業員の意識改革を促す効果を強調したそうです。 あたかも20代、30代の若者たちが勉強をしていないかのような発言ですが、若い人でも勉強している人はしています。 そもそも45歳といえば、子供がまだ独立しておらず教育費にお金がかかる年代ですし、持ち家を購入した人は住宅ローンが重くのしかかっているはずです。 そんななかで45歳で退職せざるを得ないということになれば大変なのですが、新浪氏はわかっていないのでしょうか。 新浪氏によれば45歳で退職して、その後はスタートアップ企業、つまり創業して間もない企業ですが、そのスタートアップ企業に転職するのだといっています。 スタートアップ企業のすべてが順風満帆に成長するわけではありませんから、なかには健闘むなしく倒産する企業も出てくると思います。 そんな危険を冒してまで転職するような人が多く存在するとは思えないですし、そもそもストーアップ企業であれば年収も少ないはずです。 なお、新浪氏は45歳定年にして、40歳で昇給ストップとするそうですが、実際にご自分が経営するサントリーで実行する気があるのでしょうか。 サントリーは優良企業で、就職希望者も多いですが、45才定年制となれば就職希望者も減ることでしょうね。 ちなみに日本という国は、現在のところ65歳までの就業確保が企業に義務付けられ、なおかつ70歳までの就業機会の確保も努力義務とされていますので、サントリーといえども45歳定年制は難しいと思われます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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