|
カテゴリ:時間マッチ
変な夢を見た。
ロングコートで、特徴的な形の帽子。 その帽子のせいで、顔がどんな感じなのかは良く解らない。 どうやらこの男が、夢の中でのオレらしい。 久しぶりの、劇場型視点、第三者視点で見るタイプの夢。 夢を見ているんだと言う意識はハッキリしているが、 登場人物は、自動操縦。 続きが気になるので、そのまま傍観を決め込むことにする。 辺りは、暗い。 よくは解らないが、どこかの路地裏の様な雰囲気。 雨が降っている。 男(オレ)は、懐からマッチを取り出す。 マッチってだけで充分レトロだが、それに輪を掛けた、 古臭いデザイン。 パッケージには“時間マッチ”の表記。 男はマッチを擦る。 立ち昇る青い炎。 雨が降っているというのに、不思議とマッチは消える気配を示すどころか、 ますます勢いを強めている。 男は濡れた地面へと、マッチを投げ捨てる。 地面に広がる青い炎。 一体どうなっているのだろう? 確かに、地面は、濡れていた。 その濡れた地面を、今、目の前で、マッチの青い炎がむさぼり喰っている。 炎はひとしきり燃え盛ると、半径1メートル位の輪の形で安定した。 低く青い火柱で囲まれたその輪の中心は、夜よりも暗い“うねり”が、蠢いていた。 男はそのうねりに飛び込むと、さっきまでとは違う場所、違う時間にいた。 時間と空間の移動が起こったのだ!! 時間マッチ、それは世界最小の“タイム・マシン” オレはここで、目が覚めた。 変な夢を見た。 雨はまだ、降っている……。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008年03月22日 11時15分32秒
コメント(0) | コメントを書く |