サッカー日本代表の新監督
アルベルト・ザッケローニ氏(57)
東京都内のホテルで就任記者会見
就任の記者会見に臨む、サッカー日本代表のアルベルト・ザッケローニ新監督=31日午後、東京都内のホテル
サッカー日本代表の新監督に決まったアルベルト・ザッケローニ氏(57)が31日、東京都内のホテルで就任記者会見を行った。
史上6人目の外国人監督で、イタリア人として初めて日本代表を率いる指揮官は「長くセリエA(イタリア1部リーグ)でやってきた。
わたしのサッカーのチャレンジを広げるチャンスがきた。うれしい」と就任の喜びを語った。
先のW杯でベスト16に進出した日本については「チームが一つになって素晴らしいプレーをしていた」と印象を語り、「来年1月のアジア・カップはトップ3を狙わないといけない。
長い道があるが、必ずブラジルのワールドカップに出場しなければという気持ちが強い」と抱負を語った。
ザッケローニ氏は29日に来日し、日本国内で契約の最終交渉を終えた。
就労ビザを取得していないため指揮は執れないが、就任会見後も日本に滞在し、9月4日のパラグアイ戦(日産スタジアム)や同7日のグアテマラ戦(長居陸上競技場)を視察する。
初采配は10月8日に埼玉スタジアムで行われる国際親善試合で、相手はアルゼンチンの予定。
「新監督楽しみ」 サッカー日本代表、欧州勢が続々帰国
サッカー日本代表のGK川島(ベルギー・リールス)、MF香川(ドイツ・ドルトムント)、FW森本(イタリア・カターニア)、MF本田(ロシア・CSKAモスクワ)の欧州勢が31日、9月4日と7日の親善試合のために帰国した。
新監督に就任したアルベルト・ザッケローニ氏について、川島は「実績のある方というイメージ。(自分はイタリア語ができるので)直接話ができるのも大きいと思う」。
森本は「すごく楽しみ。新しいチームでポジションがとれるよう頑張りたい」と話した。
また川島はリーグで5連敗している1カ月間について、「結果は出せずにいるが、プレーの手応えはつかめている」と振り返った。
帰国した川島・森本・本田
親善試合に向けて成田空港に帰国した本田選手は、日本代表の新監督に決まったアルベルト・ザッケローニ氏については「名前はもちろん知っているが、詳しいことは分からないのでコメントできない」と話すにとどまった。
暑さが続く中、半袖シャツの乗客に交じって、本田は厚手のロングセーターとサングラス姿でロビーに登場した。
「体調は悪くないですよ。もちろん疲れは多少ありますけど」と言葉少なだった。