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非常に適当な本と映画のページ

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2007.05.09
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カテゴリ:邦画

 水木しげる原作の妖怪漫画を実写化。
 ハーフのウエンツ瑛士が主役の鬼太郎を演じる。


粗筋

 妖怪世界で父親の目玉おやじや妖怪仲間たちと共に暮らす鬼太郎(ウエンツ瑛士)。
 ある日、妖怪ポストに投函された手紙が届く。ある小学生が助けを求めたのだった。その小学生が暮らしている団地では、テーマパーク建設の為の工事が始まって以来、不気味な妖怪たちが出現し、住民を恐怖と混乱に陥れているという。
 鬼太郎は直ちにその団地に出向く。妖怪らをけしかけていたのは、鬼太郎とは腐れ縁のねずみ男。鬼太郎は直ちに妖怪らを撃退。ねずみ男の野望は打ち砕かれた。
 が、ねずみ男はふとしたことで強力なパワーを持つ「妖怪石」を手に入れてしまう。ねずみ男がその価値を知り、売り飛ばした質屋に戻ると、妖怪石は質屋から盗まれていた。盗んだ人物は鬼太郎の助けを求めた小学生の父親。父親は「誰にも見せるな」とその小学生に約束させた。その小学生は父親との約束を律儀に守った。
 が、そのことが鬼太郎に災いをもたらす。鬼太郎こそ妖怪石を盗んだ張本人だ、と妖怪界から追求される羽目に遭ってしまったのだ。
 鬼太郎は、小学生から妖怪石を回収し、返せば事態は解決するのだが、小学生は条件を付ける。父親に会いたい、と。問題は、父親は石を質屋から盗んだ罪で警察に逮捕された後、発作を起こし、死亡してしまったのだ……。


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感想

 顔は美系だが、バライエティショーではひたすらいじられ役に甘んじているウエンツ瑛士が主役鬼太郎、ということで賛否両論の作品。
 ウエンツ瑛士は父親がイギリス人ということで、ハーフ。「日本人離れしている顔付きなのに、なぜ鬼太郎?」という疑問を多くの鑑賞者が抱いたらしい。
 個人的には、キャスティングは悪くないと思う。少なくとも、容姿においては。演技力は……、日本の俳優に演技力などそもそも求めてはならない。
 田中麗奈は元々猫っぽい顔立ちなので、猫娘には適任だったと思うし、間寛平の子泣き爺も大泉洋のねずみ男も容姿的にはイメージ通りだった。

 ただ、登場人物の言動や関係は、自分が原作で読んでいたのとかなり異なる感じがした。
 自分が読んでいる原作はそう多くないので誤解しているのか、もしくは映画化にあたって製作者側が手を加えたのかは不明。
 少なくとも、ねずみ男が鬼太郎と敵対関係に近い状態にあるとは知らなかった。

 特撮は、テレビで観られる特撮物より若干マシ、という程度に留まる。
 金さえかければいいものになる、という安易な考えは持ってほしくないが、「所詮お子様用なんだから予算を多少削ってもいいじゃん」といった考えを持つべきではない。

 本作の最大の問題点は、ストーリーそのものか。
「所詮子供向けだから」という見下した理由の為か、あるいは「子供向けだからこそ下手な冒険をして親らの反発を買うようなものにしてはならない」という脅迫感の理由の為か、臨場感に欠ける、結局何をしたかったのか分からない作品に仕上がってしまっている。
 ……妖怪石が盗まれた! 行方の分からなくなった妖怪石を探す為、鬼太郎を含め様々な妖怪が行方を大追跡する!
 ……という展開になっていたら少しはスリル溢れる作品になっていただろう。が、妖怪石は早々と小学生が持っていることが判明する。ただ、その小学生が父親との約束――誰にも見せるな――、を守り通したがる為、鬼太郎や他の妖怪らに渡さないだけ。
 この小学生のガキがもっと素直で、妖怪石を鬼太郎に渡していたら済んでいた話なのである。このガキも問題。可愛げ気があれば少しはマシだったのに、何か小生意気な糞ガキとしか映らず、観ていてイライラした。こうした作品に子供を出さざるを得ないのは仕方ないが、もう少し素直な、共感の持てる子供に出来ないのかね。小生意気なガキがわがままを通したが故に他の登場人物が災難に巻き込まれる、なんて展開は面白くも何ともない。

 作品は最終的にはハッピーエンドに落ち着く。死んだ父親が妖怪石のパワーで生き返るなど、かなり強引に。
 疑問に思うのは、父親がどうやって警察から釈放されたのか、ということ。妖怪石は元通り妖怪に渡ってしまったのだから。
 そういう意味でも、ストーリーには穴がたくさんあり、詰めが非常に甘くなっている。


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Last updated  2007.05.09 15:56:36
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