仕事復帰
8ヶ月ぶりに仕事に行くことができた。体重も元通りに戻ったけれど、まだ体力的にはきついな。久しぶりに馬に跨がったとき、こんなに馬って背が高かったっけ?という気持ちとともに、やっぱり馬に乗ることが好きなんやなあと新鮮で純粋な感情が湧き上がってきた。馬に跨がりながら迎える日の出がたまらなく好きだ。仕事場のみんなもさりげなく優しく歓迎してくれた。家族、友達、それに他厩舎のスタッフの人まで復帰を喜んでくれた。そのひとつひとつに感謝したよ。本当に人に恵まれた。恵まれたからこそ抜け出せた。結局、いまだに確固たる答えを持てていないけど、本質的なことなんて悩んでも無駄なんだろうという開き直りは持てた。今では、悩み苦しんだ過程があってよかったとさえ思える。 まるで突然落とし穴に落ちてしまったようだった。落ちたら水があって、どんどん沈んで、沈みきって底に降り着いたら、底に沈澱していた淀みがいっせいに舞い上がり、完全に視界が遮断されてしまった。苦しくて仕方なかった。人に助けを求めてよかった。自分一人ではきっとなにもできなかった。自分を想ってくれる人の心や言葉は光だ。