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「きらりの旅日記」

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ほしのきらり。

ほしのきらり。

カテゴリ

2019.06.25
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カテゴリ:美術館・博物館
​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​ブリュッセル王立美術館『ルネ・マグリット美術館』1階まで降りてまいりました(^0^)♪シアタールームに充実したミュージアム・ショップが楽しみなLEVEL=1には・・・

手書きハートマグリットの最晩年の「石」と「葉=鳥」を主題とした作品からです音符


きらりのわがまま『ベルギー旅日記』・・・第69回


マグリット美術館 LEVEL=1

階段を降りて来ると・・・シアター・ルームがあります。

シュルレアリストにとって写真&映像に大きな意味を持っており

マルグリットは・・・

自ら撮影し、映画を撮るほどの強い関心を示しました。

だまし絵的な遊び心、計算された構図、絵画作品との関連性が見てとれます。




​【マグリット晩年の年表】52歳~68歳​

1950年(52歳)この頃からモティーフに石化した物体が現れる。

1953年(55歳)ベルギーの保養地クノッケ=ヘイスト市営カジノの広間に
        壁面『魅せられた領域』8点を制作。
        イタリアで、初の個展をローマで開催。

1957年(59歳)シャルルロワのパレ・デ・ボザールのための
        壁面『無知の妖精』を制作。

1961年~62年(63歳~64歳)アメリカで
        イヴ・タンギーとの共同制作が巡回される。

1962年(64歳)クノッケ=ヘイストのカジノで大回顧展

1965年(67歳)ニューヨークで回顧展。

1967年(68歳)ロッテルダムで回顧展。
       8月15日、膵臓癌のためブリュッセルで死去。


“The Explanation”1952年

​“L’exlication”​

瓶とにんじんが描かれていますが~右は、半分づつですね!



戦時中から戦後にかけて・・・

大胆な画風転換で世間を惑わせたマグリットで、

少し心配になりましたが・・・

1950年代に入ると再び『マグリットらしさ』を取り戻したのであります。

はぁ~おとめ座安心しました。


『問題と解決』

マグリットが・・・

芸術家としての生涯を通じて取り組んだのは、

きわめて日常的な事物に潜んでいる「謎」と「神秘」を

いかに表現するか?

という課題でありました。


窓から見た爽やかな青空と雲は・・・

室内のカンヴァスに寄って「風景画」の一部になって

おやっ。カンヴァスがはみ出ています。

鑑賞者にとっては、室内の絵と理論上では、

窓の外の実際の青空の両方に存在しています。

私たちは、こんな風に室内から世界を見てそれは

実は、私たち自身の内部の表現でしかないのです。

カンヴァスの絵が、窓の外の景色を隠している

マグリットにとって・・・

重要な主題「不在の表現」につながってゆきます。


かつてと同じ主題やモティーフは、

よりスケールの大きな

透明感ある表現へと変化してゆくのであります。

空・葉っぱ・・・石化した物体


“L’ilean tresor”

無垢な瞳で身を寄せ合う葉=鳥たち『不安な仲間たち』
​​​​​​​​
マグリットは・・・

戦前のモチィーフに戻ってきましたが

1960年に没するまで20年近くの間、

過去の作品の焼き直しを描き続けただけだったか?

そうでは、無かった!

「問題とその解消」という原理に基づいた

作品の構造は、同一であるが、

描き出される世界には、

変化が見られるようになります。

『アルハイムの領地』1962年


空には、細~い三日月が見え、その下に・・・

鷲の頭の様なモチーフが、ゴツゴツの岩の中に

高いアルプスの上に描かれており、その真下に

鳥の巣に卵が置いてあります。

その3つのモチーフが縦に一直線に並んで見えて

マグリットの不思議な世界を創り出しております。


この作品は、横パターンもありました。

鷲の向いている方向が違うと・・・

『アルハイムの地所』1938年

石造りの大きな窓から、スイスアルプスの様な山が見えます。

ここにも山の頂上には、

鷲の様な頭部のシルエットが浮かび上がって

窓には、2つの卵が置かれています。

山は、翼を広げた鷲にほかならず

親鳥が石化して、なお卵を守っている光景にも見えます。


題名は、エドガー・アラン・ポーの短編から取られたもの

これは、莫大な遺産を相続した青年が、

造園で「新奇な美」の創造を目指す物語であるが・・・


マグリット自身の言葉に寄れば

ポーのこの物語は・・・

「明確な意志に従って

 太陽を見えるようにするためには

 山が動かしても構わない」


といった考え方のきっかけとなったようです。
(1938年5月6日付けの手紙より)




詩的なイメージは・・・

手で触れることができない。

結局のところ

詩的なイメージは、何物も隠さない。

それはまた、とくに

いかなる象徴的意味も隠さない。

絵画における象徴の無益さは明らかであり

シンボルは、

詩的なレアリテとはいかなる関係を持っていない。

私は、私の描くイメージには、

できるだけいいタイトルをつけようとしている。

・・・・・ルネ・マグリット




戦後の作品は・・・

世界全体が変化している!

イメージのスケールが大きい

石と化した世界や重力の法則に反する世界などが

代表的な主題となります。

“L’art de la conversation”


マグリットは・・・

1950年以降になると頻繁に

石と化した事物や世界のイメージを描きます。

戦前には、

『石』をテーマにした作品は、見当たらなかったのですが

戦後には、

『石化した世界の表現』は、50点あまり描かれました。

日本でも・・・

年を経ると最後に興味を持つのは『石』だと言われますがっ!

マグリットの晩年は・・・

『石化した世界の表現』から始まりました。


石の夢のように美しい『会話術』1950年


白い雲を浮かべ青空の下に荒涼とした赤い大地が広がる上向き矢印

そこに巨大遺跡めいた石の構造物がそそり立ち

その手前には、

何かを語り会う二人の山高帽の男たちが小さく描かれております。

構図や色彩は、

ダリの『内乱の予感』1936年などを思い起こされますね~

石の構造物は・・・

上部は、ハングルに見えますが、

よ~く見ると

下部には、REVE(夢)という言葉が隠されています。


ミシェル・ピュートルは、この作品を、

ボードレールの『悪の華』の中の一篇「美」の冒頭

「おお死すべき者どもよ!私は美しい、石の夢のように」

に関係づけた。

1950年に『会話術』という題名のもとに

モティーフが言葉を形作る一連の作品が制作されており

これはそのうちの1点である。

『微笑』ANNO 30861

ANNO 279 ANNO 1957


“Le choeur des sphinges”


四つ葉葉っぱが主題になった作品が多く並びます四つ葉


“Les graces naturelles”


1942年に登場・・・

「葉=鳥」という主題の系譜に位置づけられる作品。

緑豊かな葉が生えて

葉先が「鳥」多分、鳩でしょうか?

本来は、空を飛ぶはずの鳩たちが

ここでは、植物の一部となり

飛翔することができない「鳩」

こうした存在は、

1942年以来、幾度も描かれました。

鳥は、鳩であったり、ミミズクやフクロウでも描かれました。

・・・つづく・・・

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最終更新日  2019.06.25 00:10:10
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