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カテゴリ:美術館・博物館
アンリ・ルソーは、辛い仕事の余暇に絵を描いていました。彼は『素朴派』の画家として有名です
アンリ・ルソー・・・とは? アンリ・ルソー Henri Rousseau 1844年5月21日〜1910年9月2日(66歳没) 【略年譜】は、昨日のブログにてごらんください。 アンリ・ジュリアン・フェリックス・ルソー Henri Julien Felix Rousseau 19世紀末〜20世紀初頭に活躍した。 フランス『素朴派』の画家。 『素朴派』・・・とは? 英語:Naive Art 「ナイーヴ・アート」 仏語:Peintre Naif 「パントル・ナイーブ」 19世紀〜20世紀にかけて存在した絵画の一傾向。 一般には、画家を職業としない者が、 正式な美術教育を受けぬまま、 絵画を制作しているケースを意味する。 そのため別の生業がある者が多い。 『素朴派』の画家は・・・ 美術界の潮流や技術的なことにはあまり関心がなく かえって創造的な作風に至ることが多い。 どのような手法で描くか? よりも何を描くか! すなわちモティーフにこだわる傾向にある。 『素朴派』の作品は・・・ 対象を写実的に描写した 具象的な絵画がほとんどであることから、 一般的に前衛性はないが、 例えば・・・ セラフィーヌ・ルイ(1869年9月3日〜1942年12月11日)や アンリ・ルソーなどの一部の作家については、 前衛的な要素(幻想性等)を認める考えもある。 『素朴派』について語られるとき・・・プリミティブ・アート プリミティヴィスム Primitivism という概念がしばしば論議される。 『素朴派』や、精神障がい者、未開芸術など、 正規の西洋美術の教育から外れた美術は、 「プリミティヴィスム」 という潮流を作り上げた。 著名な画家に・・・ ゴーギャン、 パブロ・ピカソ、 モディリアーニ、 シャガール、 パウル・グレーなどが挙げられる。 しかし、 「プリミティヴィスム」は・・・ 19世紀後半のモネやゴッホによって注目された 「ジャポニスム」に比べると、 研究が進んでいるとは言い難い! 例えば・・・ ゴーギャン自身は、 『素朴派』の画家とは異なり、 十分な美術教育を受けたとは言えないまでも、 少なくとも一時は『印象派』の影響を受けており、 また古典的な伝統絵画も研究していたので、 プリミティブ・アートではなく、 それらから影響を受けた「プリミティスム」と呼ばれる。 それに対して、自身が精神病患者であった ゴッホの扱いは難しい 独学の精神障がい者の芸術という点で、 プリミティブ・アートであったという見方もある一方、 ゴーギャンと同様『印象派』の影響を受け、 ミレーなどの伝統絵画を研究していたゴッホは、 自身を伝統絵画の歴史を継承する プロの芸術家であると自認していた。 よって、いわゆる素人画家、 日曜画家ではなく、 プロの画家として活躍していた時点で プリミティブ・アートとは呼べず、 『プリミティヴィスム』素朴派とみなすべきであるという見方もある。 一方で、生粋のプリミティブ・アートと目される アンリ・ルソーも、 一見正統派美術には無関心であったかに見られがちだが、 実際は、ルネサンス時代の 画家:パオロ・ウッチェロ(1397年〜1475年12月10日)からの 影響が見られることや、 絵の具の使い方においては、 プロ顔負けとも言われる技術の持ち主 (中でも黒の扱いについてはゴーギャンが 「あの黒はルソーにしかだせない」 と絶賛するほど)であることから、 全ての面において素人だったとは言い難く、 プリミティブ・アートと、 プリミティヴィスム の境界は、今でも曖昧である 日本人の『素朴派』とされる画家。 山下清(1922年3月10日〜1971年7月12日) 谷内六郎(1921年12月2日〜1981年1月23日) 塔本シスコ(1913年〜2005年) 原田泰治(1940年4月29日〜) アンリ・ルソーは・・・ 20数年間、パリ市の税関の職員を務め、 仕事の余暇に絵を描いていた「日曜画家」であったことから 『ドゥアニエ(税関吏)・ルソー』の通称で知られる。 ただし、ルソーの代表作の大部分は、 ルソーが税関を退職し年金生活となった42歳から 亡くなる直前66歳までに描かれた。 (参考資料:ウィキペディア様より) (写真撮影:ほしのきらり) ルソーにぽち お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2021.09.02 00:10:07
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