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顕正会 『叱狗論』

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2009年12月02日
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カテゴリ:教学 基礎講座
 

 法華経 -唯一真実の教法-

 

 

  ◇ 法華経とは ◇

 

 

 法華経は、釈尊が成道の後、四十二年の権経(爾前経)を経て、最後の八年間に説かれた経典であり、一切衆生の成仏を明かされたものです。

 

 

 この法華経は、釈尊の入滅後、梵語によって書き綴られ、更に中国に伝わって漢訳されましたが、現存するのは『妙法蓮華経』『正法華経』『添品法華経』の三種類です。

 

 

 この中で、鳩摩羅什訳の『妙法蓮華経』八巻二十八品が、釈尊の真意を最も正しく伝える経典として尊重され、広く用いられています。

 

 

 天台大師の「法華三大部」といわれる『法華文句』『法華玄義』『摩訶止観』などは、羅什訳『妙法蓮華経』を講釈して、弟子の章安大師に筆録させたものです。

 

 

 

  ◇ 法華経の特長 ◇

 

   〈一乗真実〉

 

 まず、仏がこの世に出現する理由について考えてみましょう。

 

 

 釈尊は『法華経方便品第二』に、

 

 

 「諸仏世尊は、唯一大事の因縁を以 っての故に、世に出現したもう」(開結 一六六ページ)

 と説かれています。

 

 

 すなわち、釈尊がこの世に出現されたのは、衆生に対して仏の知見(智慧)を聞かせ、示し、悟らせ、入らせるためなのです。これを「開示悟入の四仏知見」と言います。

 

 

 更に方便品において、

 

 

 「如来は但一仏乗を以っての故に、衆生の為に法を説きたもう。余乗の若しは二、若しは三有ること無し」(同 一六七ページ)

 

 

 と説かれ、ただ一つの真実の教え(一仏乗)のみが、衆生の成仏のための教法であり、それ以外には二乗も三乗もないのだと宣示されています。

 

 

 釈尊は、法華経以前の諸経において声聞・縁覚の二乗、それに菩薩を加えた三乗の教えを説かれましたが、それらは衆生を一仏乗(法華経)の教えに導くための方便であって、最後に一乗(仏乗)に帰着するということを明かされたのです。

 

 

 したがって、真実の成仏の法は、法華経に限るのです。このことを「三乗方便・一乗真実」と称します。

 

 

 爾前経では永く成仏できない、と嫌われた二乗も、最後に法華経を信解したので成仏を許されたのです。

 

 

 

   〈久遠実成〉

 

 

 釈尊は、権大乗の方便を打ち破って法華経の迹門を説かれましたが、この迹門までの教主釈尊を始成正覚の仏と称しています。

 

 

 これは、釈尊が浄飯王の太子としてインドに生まれ、十九歳で出家された後、三十歳で伽耶城の近くで始めて悟りを成じ(始成)、仏陀(正覚を得た者)となり、八十歳で入滅された有限な存在であると考えられたからです。

 

 

 しかし、法華経本門の『如来寿量品第十六』には、

 

 

 「我実に成仏してより已来、無量無辺百千万億那由佗劫なり」(同 四九六ページ)

 

 

 と説かれ、インド応誕の釈尊は、実は久遠(五百塵点劫)の昔に成道された仏であることが明かされ、三世常住の仏身の相を示されたのです。

 

 

 すなわち釈尊は寿量品において、本国土妙・本因妙・本果妙の三妙を明かされ、釈尊の成道された国土(娑婆世界)と、成道の原因(本因妙)結果(本果妙)の真実の上に、仏の三世常住の姿を顕わされたのです。

 

 

 この本門の教主釈尊を久遠実成の仏と称します。この久遠実成の釈尊に対すれば、爾前迹門を説かれた釈尊も、諸経に明かされた毘盧舎那仏・大日如来・阿弥陀仏その他の諸仏も方便の仏であって有限の存在なのです。

 

 

 釈尊は寿量品において、自らの久遠の本地(仏の三身即一の真実の在り方)と因果を顕わし、その寿量品の教えを過去の下種を調熟してきた在世の衆生に聞かせて成仏せしめたのです。

 

 

 すなわち、法華経迹門以前の仏身は仮の姿であったのに対し、法華経本門寿量品では真実の姿である久遠実成を説いて衆生成仏の真実の根拠を明かしたのです。

 

 

   〈法華経の付嘱〉

 

 

 法華経という真実の教えを、単に哲学・思想の範囲のみでとらえることは、釈尊の本意ではありません。法華経の一乗妙法は、普遍的な真理であると同時に、仏の人格(智慧)に具わる法でもあるのです。むしろ、法華経の真理(妙法)は、権教で説かれるような単なる理念・理法ではなく、法華経の本仏の人格(智慧)の上に具有され、かつ三世の一切に遍満するものと拝すべきです。

 

 

 法華経の付嘱(相伝)が重要視される意義もここにあります。

 

 

 釈尊は『法華経如来神力品第二十一』において、四句の要法を以て、

 

 

 「要を以って之を言わば、如来の一切の所有の法、如来の一切の自在の神力、如来の一切の秘要の蔵、如来の一切の甚深の事、皆此の経に於いて宣示顕説す」(同 五八一ページ)

 

 

 と付嘱の精髄を示され、地涌の菩薩の上首たる上行菩薩に三大秘法を付嘱されました。

 

 

 すなわち法華経では、最終において本法所持の本仏が秘説されており、更に本法の付嘱と、仏と衆生との因縁に基づいて、一切衆生の成仏が説かれているのです。

 

 

 この付嘱と因縁(因果)という重要義否定したり看過したりすれば、仏法の因果を無視した邪見増上慢に陥り、成仏することはできません。

 

 

 末法御出現の大聖人は、法華経勧持品の「悪口罵詈」「刀杖瓦礫」「数数見擯出」の経文を身を以って読まれて、釈尊の法華経とその付嘱の真実を証明されたのです。それ故に大聖人を、末法の御本仏と仰ぎ、外用において上行菩薩と拝する所以もここにあります。

 

 

  ◇ 熟脱と下種 ◇

 

 

 以上、主に釈尊の法華経について、その特長を述べてきましたが、釈尊の説かれた法華経は、仏法の種熟脱の三益に約せば、熟脱の法華経です。それに対して、大聖人が『秋元御書』に、

 

 

 「種熟脱の法門・法華経の肝心なり、三世十方の仏は必ず妙法蓮華経の五字を種として仏になり給へり」(全集 一〇七二ページ)

 

 

 と仰せのように、大聖人が末法衆生に下種された南無妙法蓮華経は、末法下種の法華経といいます。

 

 

 大聖人は『上野殿御返事』に、

 

 

 「今末法に入りぬれば余経も法華経もせんなし、但南無妙法蓮華経なるべし」(同 一五四六ページ)

 

 

 と仰せです。法体の上から、末法においては、大聖人の下種本門の大御本尊こそが成仏の本源であり、末法の衆生を成仏させる、真実の教法なのです。

 

 

(大白法第389号)






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最終更新日  2009年12月02日 20時53分23秒
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