カテゴリ:真空管
7403という真空管を紹介します。
LEWIS AND KAUFMANブランドですが、どこで製造されているのでしょう...。 84-04とは84年4週の製造でしょうか...。 しっかりした造りですね。 プレートは角張った感じです。 規格はFrankさんの資料室の「7403」規格が参考になります。 プレート損失40W、スクリーングリッド損失3.5Wです。 三結動作も載っていますね。コントロールグリッドはプラスまで振れるようです。 ヒーターは6.3V1.7Aもあります。 たくましいですね。 etracerで特性を測定してみましょう。 【1本目】Eh=6.3V, Ih=1.78A 三結 Ep=400V Eg1=-35.5V Ip+Ig2=75.05mA Ig2=7.82mA rp=1026Ω gm=8020μS μ=8.2V/V 四結 Ep=400V, Eg2=160V Eg1=-8.0V Ip=74.89mA Ig2=4.12mA rp=31823Ω gm=10828μS μ=344.6V/V 【2本目】Eh=6.3V, Ih=1.78A 三結 Ep=400V Eg1=-31.5V Ip+Ig2=75.06mA Ig2=8.84mA rp=1030Ω gm=8973μS μ=9.2V/V 四結 Ep=400V, Eg2=160V Eg1=-6.7V Ip=75.43mA Ig2=2.5mA rp=26413Ω gm=11270μS μ=297.6V/V 三結ですと、Ep400V,Eg-35V,Ip75mAの5kΩ負荷で6W出ます。歪みは5.3%くらい。 直線性はそれほど良くありません。 もう少し低い電圧のほうが扱いやすいと思います。 四極管接続ではダイナトロン特性の癖が強い独特なカーブです。 癖の強いIpカーブを描く四極管ゆえに、150V以下は使えませんので得られるパワーも三結とそれほど変わりません。この場合は三結の方が良いと思います。 アダプタを介してTU-8200R(魔改造品)に挿してみました。 なかなか良い音です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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