カテゴリ:真空管
TUNGSRAMのP15/250という真空管を紹介します。
スリムなバルブに電極が収まっています。 データシートはネットで見つかりませんが、電気的にはAD1互換でベースがB4です。 なので、PX4用のアンプでもいけそうな予感がします。(乱暴な言い方ですが) 以前紹介したPhilipsのAD1やVALVOのAD1とどのような違いがあるか、気になるところです。 TESLAの印字は剥がれやすいです。 4点吊りです。 点灯して僅かにフィラメントが見えるかどうかの仄暗さです。 etracerで特性を測定しましょう。 【1本目】 Ef=4.0V, If=0.94A Ep=230V Eg=-44.3V Ip=49.83mA rp=708Ω gm5460μS μ=3.9V/V Ef=3.8V, If=0.91A Ep=230V Eg=-44.3V Ip=49.48mA rp=713Ω gm5458μS μ=3.9V/V 【2本目】 Ef=4.0V, If=0.94A Ep=230V Eg=-45.3V Ip=50.07mA rp=778Ω gm4693μS μ=3.7V/V Ef=3.8V, If=0.92A Ep=230V Eg=-45.3V Ip=50.05mA rp=786Ω gm4677μS μ=3.7V/V フィラメント電圧を0.2V下げたくらいではビクともしないエミッションです。 優秀です。 しかし.... 高電圧低電流側(動作のカットオフ側)のIpカーブがが縮まって持ち上がってますね。 手持ちのPhilipsのAD1やVALVOのAD1と比べ、明らかに直線性が悪いです。 チューブチェッカでは電流は正常になる数値ですが、カーブトレーサーではIpカーブがハッキリ見えてしまいます。(良くも悪くも) つまり、アンプとしての実動作を挿せた場合、PhilipsのAD1やVALVOのAD1とは明らかに異なる音質になると思います。 私は「AD1の音は存在しない」という考えです。 と、私の中の「創〇の館先生」が仰っています。(笑) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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