カテゴリ:真空管
英国MAZDAの6P1という真空管を紹介します。
6V6クラスの真空管で、ロシアの6P1P(9ピンMT管)とは全く別物です。 製造はMAZDAのようですが、HALTRON(商社ブランド)が印字されています。 コンパクトなバルブ上部一杯まで電極が来ています。 窓からビーム電極やグリッド電極が見えます。 丁寧な造りです。 規格は、Frankさんの資料室の「EDISWAN BROADCAST RADIO AND TELEVISION VALVES, TRANSISITORS & PICTURE TUBES 1960 Data Booklet」が参考になります。 ヒーターは6.3V0.8Aで、6V6より大飯喰らいですね。 プレート損失は以前紹介した6V6同様に12Wです。 etracerで三極管接続とビーム管接続の特性を見ましょう。 Ep250Vで30mA流れるところを見ます。 【1本目】 Eh=6.3V, Ih=0.79A Ep=250V Eg1=-9.0V Ip+Ig2=35.25mA Ig2=5.38mA rp=1980Ω gm=9328μS μ=18.5V/V 【2本目】 Eh=6.3V, Ih=0.79A Ep=250V Eg1=-9.9V Ip+Ig2=35.06mA Ig2=5.32mA rp=1833Ω gm=9309μS μ=17.1V/V いや、これ... 直線性が良すぎる! 大アタリです。こんな綺麗な特性とは思いませんでした。 しかも±10V以内でフルスイング状態になる高感度。 参考までにビーム管接続の特性を。 肩の形といい、伸びるIpカーブといい、美しいです。 こういう美しい真空管に出会ってしまうと、また謎球探しをしたくなりますね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Feb 25, 2024 06:38:56 PM
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