カテゴリ:言葉(言語)・文字関連
手紙を書くときに先方のあて名には ”○○○○様” と書くのが普通ですし、私はそれ以外の敬称はつけたことがありません。
しかしむかしのドラマや小説の中では ”○○○○殿” と書くケースもよく見られます。 この『様』と『殿』の違いは、どちらがどうなんだろう? この使い分けはどうするんだろう? と子供の頃からの疑問でした。それがよくわからないから何もかも『様』一辺倒で通してきたという経緯があります。 ”○○○○殿” と書く場合は、その相手は自分と同格か少し目下に対する扱いのような気がしているし、 ”○○○○様” と書くのが目上に対する敬称だと認識している。 したがって、対象者が目上であろうが目下であろうが同格であっても、すべて ”○○○○様” で書いておくと至極無難であるといえるのです。 ところが一方で、 ”貴様(きさま)” という言葉と ”貴殿(きでん)” という日本語があるのですが、この言葉を口語で使う時は、 ”貴様(きさま)” は同格ないしは目下に向かって使うし、 ”貴殿(きでん)” という言葉の方は同格ないしは目上の対象者に向かって使う言葉です。 はてはて? これはいったいどうしたことかしら? 本来的な意味はしっかりとあるのだろうけれど、現在普通に使う言葉としては、全く反対の使い方ということになる。 日本語の面白いところではあるけれど、難しいところでもあるのです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2019.03.23 03:10:07
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