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2019.09.11
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カテゴリ:映画を観る
西川美和『ゆれる』(シネカノン、2006年)。2回目DVD鑑賞。
1度目は自身の中で甲乙の評価をつけれず、改めての感想。
一部ネタバレ。

 さて。
『ゆれる』とは?
ウィキペディアをもとに引用。
「故郷を離れ、東京で写真家として活躍する弟・猛(オダギリジョー)。
 母親の法事で久々に帰省し、兄・稔(香川照之)が切り盛りする実家のガソリンスタンドで働く昔の恋人・智恵子(真木よう子)と再会する。
 猛と智恵子とは一夜を過ごし、翌日、兄弟と彼女の3人で渓谷へ遊びに行く。
 猛が智恵子を避けるように写真を撮っているとき、智恵子が渓流にかかる吊り橋から落下する。
 その時、近くにいたのは稔だけだった。事故だったのか、事件なのか? 
 裁判が進むにつれ兄をかばう猛の心はゆれ、そして証言台に立ち最後に選択した行為とは……。」

 2回観てやっとまとまりがつく。まず、思ったこと。
2つのテーマがある。
一つは、男という生き物が女に比べればどんなに未熟であるか、もう一つは、男同士の兄弟の運命。
法廷という一生を左右させる戦場に、男の稀少な意地と、大人げないプライドをむき出しにした兄弟喧嘩を持ち込むな、誰も喜びやしないぞ、という話。

 私も男である。男は、意地、プライドを非常に気にする。その悲しさを改めて感じる。

次に思ったこと。この映画は非常にストーリーが難解である。何が真実なのかが分からない。思うに、その難しさを使うことを手法としているのではないか。
考え方によっては、観客がそれぞれで感想を持てばいいということである。
そのような難解さが、良い映画である。

ネタバレしない程度に感想。
 私が思うに、法廷では、兄・稔(香川)も弟・猛(オダギリ)も殺人についての真実を話していない。
 なぜか。
兄は成功者の弟を良く思っていないし、弟はできた兄に頭が上がらないと思っている。心の奥底では、幼少の時から「兄弟」だからいとおしくもある、それは2人とも思っている。なのに、認めることができない。
一人でいる時には頼りになる兄であるし、可愛いい弟であると思うのに。目の前にすると素直になれない。
それが男の兄弟である。
父・勇(伊武雅刀)と叔父・修(蟹江敬三)の兄弟もそう。これは、男親と男の子供にも言えることかもしれない。
お互いに対する一時的な負の感情を持つことで、自分の正直に語るべき話を歪めてしまっている。さらに悲しいのは、そのことが分かっても修正できないところなのだ。

 西川監督は男にとって残酷な映画を作った。この視点は、男の監督では、ここまでシビアに描けない。超客観的な視点は西川の才能なのか女性という本質なのか。おそらく、その両方の才能が男をグサグサ刺している。
女の出演者が殺された智恵子(真木)のみしかいないのがまたその残酷さを強調する。
そういえば、今回、母性を持つ役どころがいない。
強いて言えば、ガソリンスタンドの店員、岡島(新井浩文)なのだろうか。

 素直になることが大事である。
本当に大事なところは、冷静に考えよう。
好きな人に対しては、優しく、それから好きと言ってあげよう、そう思った。

では。

2011/8/1記録。
2019/9/10一部修正及び追記。

あしま


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最終更新日  2021.06.13 13:24:09
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