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カテゴリ:キャリアを考える
japan.internet.comが標記の記事を掲載しておりましたのでご紹介いたします。
下記(すべて引用)。 「「人材価値」を作り、育てる ~経済評論家・ 山崎元の転職原論(3) 経済評論家 山崎 元 Webビジネス 2011年9月29日 ● 「能力」と「実績」が人材価値を作る 会社から見た、より正確には採用の意思決定者から見た採用候補者の価値は、求めている仕事をこなす十分な能力を持っていることに求められるが、現実に能力を持っていることを示すのは第一に仕事の実績であるという構造になっている。 要するに、「能力」と「実績」の二つが人材価値の構成要素なのだ。 具体例を考えてみましょう。 筆者の専門の一つはお金の運用で、仕事の名称で言うと「ファンドマネジャー」だ。 たとえば、運用会社がファンドマネジャーを雇うために人材募集を行い、複数の応募があったとする。仮に、この中に、 「運用会社のファンドマネジャー」、 「大学院で金融論の修士を取った銀行員」、 「米国の大学院でMBAを取ったコンサルタント経験者」 の三人が含まれていたとすると、運用会社が真っ先に面接したいのは運用会社のファンドマネジャーだ。 あとの二人は、知識が豊富であったり、別の能力(たとえば英語力)があったりする可能性が高く、「磨けば光る」可能性のある人材かも知れないが、同じ業務の経験者で十分な力量を持っていると判断された人材の方が採用側から見るとリスクが小さく、魅力的であることが多い。 もちろん、何人か会ってみて、その人物の能力比較や魅力を相対評価した場合に未経験者の方が採用されることもあるから、あとの二人もはじめから諦める必要はない(ムダ玉を打つタフさも人生には必要です!)。 しかし、募集対象となっている業務の経験者、次には似た業務の経験者が、自分の知識や能力を具体的に証明する上で有利なのは動かし難い事実だ。 尚、ビジネスの世界の「能力」は範囲が広く、深い金融知識や法律知識、あるいはメーカーで使える技術なども能力だが、「顧客を持っている」、「顧客を作ることが出来る」といった広義の営業力も職種によっては高く評価される能力だ。 たとえば、証券業の世界であれば、国内系・外資系を問わず、学力的な知識の評価よりも、「がっちり顧客を握っているセールスマン」の評価が遙かに高いことが多いだろう。 現実に会社に利益をもたらすからだ。 何れにせよ、「業務経験(実績)は学歴や資格に勝る」と覚えておこう。 ● 能力と実績を作る「計画」 自分でやりたい仕事がある場合、その仕事をこなすための能力を身に着けることと、 その仕事ないしはその仕事に近い仕事で、経験を増やしつつ、能力を証明する実績を作ることを考えなければならない。何れのためにも時間と、ある程度の計画性・戦略性が必要だ。 希望とやる気だけ持っていれば、一から手を取って仕事を教えてくれるというほど、 ビジネスの世界は親切には出来ていない。また、流れに任せていたら、流されるだけで一生を終わる可能性がある。 計画を細かく立てる事は難しい場合が多い。但し、自分が、これからやりたい仕事のために何が必要かを考えて、自分の「人材価値」を育てていくことが大切だ。 ● 仕事と人材価値を育てる 経済的な現実をシビアに考えると、同じ能力なら、より若い人材の方が価値がある。 なぜなら、より若い人材の方が長く使えるし、その間の経験による能力の向上が期待できるからだ。つまり、「人材価値」は放っておくと低下するのだ。 しかも、現在の日本では、若い人の方がより低報酬で使えることが多い。 もちろん、ビジネスに関わる技術も環境も変化するから、これらへの対応も必要だ。 人材価値を育てる基本は、自分が現在持っている能力と経験に何を追加するかを考えることになる。 たとえば、コンプライアンス(法務)の専門家なら、弁護士の資格を取るような能力アップの方法もあれば、外国の制度や外国語を覚えるといった守備範囲の広げ方もある。 収入アップのためには後者の方が有望かも知れない。 もちろん、それ以外に、毎年変わる法律や判例を消化しておく必要があるし、仕事で関わった事例が知識や経験を増やせる。何れにせよ、当面の時間と仕事の経験とを生かしつつ、 自分が望ましいと思う方向に自分の人材価値を伸ばして行くことが大事だ。 ● 「自分会社」を経営する 人材価値、つまり自分の仕事の能力と経験を育てていくためには、ある程度の戦略性が必要だが、そのための発想法として、自分を一つの会社に見立てて、自分の商品(=仕事の能力・実績)をどう作って、さらに売っていくか、と考えると見通しが良くなる。 どちらの方向に能力を伸ばしたらいいかを考えることは、会社で言うと「マーケティング調査」や「研究開発」に当たるし、その方向に向けた勉強や仕事の経験は商品の「製造」に当たる。 加えて、これを買って貰うための「営業」の活動も現実の会社と同様に大切だし、もちろん生活全体の「管理部門」も必要だ。 自分というたった一人の社員に多くの部門で活躍して貰わなければならないのだ。 経営者としては「たった一人の社員」の心身の健康に注意して、社業の発展を大いに目指して欲しい。 【筆者紹介】 山崎 元(やまざき はじめ):経済評論家・楽天証券経済研究所客員研究員。58年北海道生まれ。81年東京大学経済学部卒。三菱商事、野村投信、住友信託銀行、メリルリンチ証券、山一證券、UFJ総研など12社を経て、現在、楽天証券経済研究所客員研究員、マイベンチマーク代表取締役。 ※この記事は、リクルートエージェントのウェブサイト「転職成功ガイド」に掲載された内容をjapan.internet.com 編集部が再編集したものです。リクルートエージェントの転職支援サービスについては http://www.r-agent.co.jp/ をご覧ください。 」 yahooニュースで見つけたので引用。 2011/10/8記録。 あしま お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2019.09.14 16:46:55
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