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2024.04.04
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テーマ:ニュース(99598)
カテゴリ:政治
「公安の協力で締め出せ」 杉田水脈氏、一部有識者巡り
自民党の杉田水脈衆院議員は26日付のX投稿で、離婚後の子どもの養育に関する制度の見直しに関し「法案を議論する有識者会議に極左活動家を入れているようでは絶対にダメです。公安の協力を得て、締め出せ」との意見を法務省に伝えたと書き込んだ。法制審議会の家族法制部会での議論を念頭に、国家権力による言論統制を公然と求めた形だ。
部会を巡っては、離婚後の共同親権導入の是非で推進派委員と慎重派委員が対立し、意見集約に難航した経緯がある。一部保守層の間には、慎重派を「極左」と呼んで非難する向きがある。杉田氏には投稿を通じ、こうした層の歓心を買う狙いがあるとみられる。
投稿で杉田氏は、自身が「極左」と判断する有識者の排除に関し「全ての省庁に徹底してほしい」と記した。問題が解消しないのは「左翼」弁護士が離婚調停を勧めるからだとの持論も展開。「離婚でもうける弁護士=左翼活動家をリストにして国民に知らしめるくらいやらないと(解決しない)」と主張した。

---

相変わらず、すげーなー。
共同親権の是非という、極めてセンシティブな問題について、反対論に「極左」というレッテルを貼って法制審議会から「排除しろ」って、「滅茶苦茶な論理」という以外の感想はありません。

現状の単独親権の元では、父母で親権の争いになればほとんどの場合は母親に親権が認められます。
その限りにおいては単独親権は
母親(女性)に有利な制度ともいえます。ただ、これは仕方がない側面があります。中高生くらいになればいざ知らず、乳幼児期の子ども、父親より母親との結びつきが圧倒的に強い、これは我が家の実体験に照らしても、否定しようのない現実です。
従って、共同親権という考えは、結果として離婚の際母親(女)だけが親権を独占するな、父親(男)にも親権をよこせと、理念はともかく現実にはそういうことになります。

そのことに一長一短はあるにしても、少なくともDV被害者(たいていの場合は女性)にとっては、大きなマイナスをはらんでいることは明らかです。
もちろん、世の中のDV被害者の中に、「それ、あなたの方が悪いでしょ」と言わざるを得ないような事例がない、とは言いません。また、一度逃げたのにまたDV夫のところに戻る、また逃げてまた戻る、また逃げたのにまた戻る、あんたは逃げたいのか逃げたくないのか、どっちなんだ、と言いたくなる事例もあります。そういう事例が、必ずしも極めて稀ではなく含まれることは、私も体験的に知っています。が、それでも、そういう事例がDV騒動の過半数を占めることはない。それもまた、体験的に言って明らかです。
一部をもって全体を語るわけにはいきません。

人間にはいろんな性質があります。DV夫が徹頭徹尾暴力やネグレクトしかない、それがその人の本質のすべてであったら、そもそもそんな人と結婚などしていないはずです。普段は優しけれど、何かでスイッチが入ると激変する、など、色々なパターンがありますが、どこかしらに魅力があるから、あるいは妻が専業主婦やパート就労の場合、離婚したら収入が途絶えるから、という経済的な側面もあって、迷う人が少なくないわけです。
現実には、支援する側のリソースは限られていますから、すべてにわたって被害者に寄り添い、その希望をすべて受け入れて、というのは難しいのです。しかし、それにしても、みんなが確固たる判断力を持っている人ばかりではないこと、そのことをどうこう言っても始まりません。

共同親権のメリットが、理念上は存在することは確かですが、現実にはそうはいかないであろうことも明らかなのです。
例えば、現状養育費の支払いが滞る元夫がかなり多い。それは親権を失って自分の子という自覚が希薄になるからで、共同親権になれば養育費の支払いが増えるであろう、ということがよく言われます。
理屈はそのとおりでしょう。実際、養育費の支払いが多少は増加する、くらいのことはあるかもしれません。しかし、大幅に改善するとも言えません。なぜなら、離婚に至る過程で、もうそんな理屈が通らないくらい感情的にこじれてしまっている場面が多いからです。とりわけDVが絡めばそうです。
そもそも、「貧すれば鈍す」ではないですが、離婚と経済的側面は切り離せません。DV夫から逃げたくても逡巡する理由が収入面であるのと表裏一体で、収入の減少や喪失が離婚(DV絡みに限らず)の理由となることも非常に多いのです。
収入面が離婚の理由である場合、共同親権が導入されても「お金がない」という現実に変わりがない限り、養育費の支払いがなされるわけはありません。

これらのことを総合的に考えて、共同親権の考え方が本質的にダメだ、間違っている、とは私は思いません。しかし、共同親権にメリットがあっても理念どおりにはならない場面が多いし、デメリットも確実にあるわけです。従って、強力な反対論が生じるのは不可避だし、その反対論が理のないものであるとは、とうてい思えません(逆に、共同親権推進の理屈も、それ自体が理のないものとは言えないと思いますが)。それを「極左」などとレッテルを貼って公安を使って排除しろ、とか、もはや頭がおかしい、という以外の感想が見つかりません。議論を尽くすのではなく、強権によって異論を排除して、一方的に自らに都合の良い結論を得ても、そのツケは高く付くことになります。





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最終更新日  2024.04.04 19:00:10
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