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カテゴリ:政治
「うまずして何が女性か」上川外相が発言撤回 知事選にもキャリアにも傷
自民党の上川陽子外務大臣が、「うまずして何が女性か」などの発言を撤回しました。背景には何があったのでしょうか。 上川大臣 「女性パワーで未来を変えるという、私の真意と“違う形で受けとめられる可能性がある”というご指摘を真摯に受け止め、この度、“撤回”をさせていただきたいと思います」 26日に投開票を迎える選挙戦真っただ中の静岡県知事選。地元・静岡1区選出の上川大臣が撤回したのは、18日に行われた応援演説での発言です。 上川大臣(18日 応援演説での発言) 「ようやく決断をしていただきました。大きな、大きな命を預かる仕事であります。今、一歩を踏み出していただいたこの方(推薦候補)を私たち女性が“うまずして何が女性でしょうか”」 会場では拍手が起きていますが、「うまずして何が女性か」という発言が物議を醸しています。 上川大臣(18日 応援演説での発言) 「私も初陣の時に、皆さんに『“うみ”の苦しみもあるんだけど、ぜひ“うんでくださいね”』最後の演説で申し上げたんですが。彼(推薦候補)のことを思うと、その場面が頭によぎってくるんです。“うみ”の苦しみは、男性もいらっしゃいますが、本当にすごい。うまれてくるこれから、未来の静岡県。今の静岡県を考えると、私たちはその手を緩めてはいけない」(以下略) --- この発言が騒動になると、「発言の一部を切り取っ捻じ曲げている」などと叫んで擁護する向きも現れているようです。しかし、本当に誰もがそう思う発言なら、本人が発言撤回などしないはずです。 あっさりと発言を撤回した時点で、本人も問題発言という自覚はあるのでしょう。 本人の「真意」としては、出産しない女性は女性じゃない、ということが言いたいことの主題ではないのだろう、とは私も思います。しかし、「女性が」を強調して言っている時点で、「女性は子どもを産まなければいけない」のが当然という前提での発言であることは歴然としています。 それに、政治家というのは常に「発言の一部を切り取られて」批判されるものです。それは、何も自民党だけのことではありません。民主党政権時代、どれほど発言の一部が切り取られ捻じ曲げられて批判されたか、中には、一部を切り取りどころか、まったく発言していないことをでっち上げられて批判され、辞任に追い込まれた大臣もいました(放射能付けちゃうぞ「発言」)それが嫌なら政治家などやめることでしょう。 それに、この発言を読んで、ものすごく嫌ーーーな感じがするのです。 「女性は子どもを産まなければいけない」という前提の発言ではないとしても、です。 「生まずして」を、誤解の余地のないように「当選させずして」に言い換えてみましょう。「(推薦候補を)私たち女性が当選させずに何が女性か」 こう書けば、確かに「出産しない女性は女性じゃない」という意図は感じられなくなります。 でも、強烈な違和感は消えません。 なので逆の文例を考えてみました。 「俺たち男が当選させずして、何が男か」これと同じです。 なんで男だと(自民党推薦候補を)当選させなきゃいけないのか、他党支持者の男は「男じゃない」ってことかよ?って思いますね。それと同じことじゃないですかね。自民党推薦候補を「本当の」女なら支援しろ、支援しないような人は女じゃない、それって、支援しない人、異なる政治的主張の持ち主の人格否定そのものであるように、私には思えます。 「男なら」「女なら」当選させろ、そういう発言自体が(産む産まないは度外視しても)時代錯誤的であり、批判されて当然であろう、という印象しかありません。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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